一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
風薫る五月。自然が深く豊かで、
町自体がひとつの森のような南三陸町は 五月晴れの日は殊に気持ちがいい~♪
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先日、遠巻きに束の間見かけたオオルリが、
なんと 観洋男子寮前に姿を現してくれました。
声がきれいで、瑠璃色の羽がきれい~♪。好きな野鳥のひとつです。
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実は、
非番だったこの日、朝出かける際に目の前でさえずっているオオルリを発見。
早速、
車からカメラを持ち出して撮ろうとしたところ SDカードが入っていない。
カバンにあったカードを挿入したところ、残り撮影可能枚数 1・・・。
他のカードを入れると、あと8枚・・・。
焦りまくりながら
別のカードを入れ直して余裕で「撮れる」ことを確認した時はすでに遅し。
オオルリは飛び去り、とにかく悔しくてくやしくて
あ~ぁ・・・って落胆してしまっていた次第です。
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えっ? でも こうして撮れてるじゃん!、ですよねぇ。
ええ、それが、午後 帰ってきたところ、
運よく、窪地の水路で水浴びを終えたオオルリが
比較的近くの枝にとまってくれた♪
羽が乱れているのは水浴びした後だから。
これはラッキー!とばかりに、カメラを構え、カシャカシャカシャ・・・。
三脚なし手持ちの望遠ですから、手振れ、相手ブレの上、ピンが甘いのですが
全体的な画面の「雰囲気」でご覧頂く ということでご勘弁ください。
ひたすら、羽づくろいしてました。
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よ~く観ると、幼鳥から成長になりたてと思しき一羽。
まだ「お色直し」が完全ではなく、
背中の一部に茶あるいは灰色っぽい部分が残って
淡く斑になっているのがわかりますね。
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羽は成長と共に、真っ青で鮮やかな瑠璃色に変わって
立派な青鳥、いえ成鳥になっていきます。
羽づくろいの後は、
クルミの木の枝から垂れ下がった花の辺りをついばんでいました。
どうやら、花の咲いたクルミの木がお好みのようです。
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逆光を編集で補正したので、白っぽい画像ですみませんが
おそらくは この若ドリ、この辺りでは新参者と思われます。
( ↓ 頭上の飛翔体を警戒して身構え 体が細くなっています)
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というのは、野鳥たちは自分の縄張りを主張する際に
高みでさえずるようですが、
写真でご覧いただいている個体がさえずっていたところ、
以前から 夏場この近辺、といっても少し奥に「陣取っている」
ほかの個体が「牽制」にやってきて、
両者(両鳥)で 縄張り争いをしているのを目撃したからです。
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争いの際には、どうやってその音を発するのかはわかりませんが
低くうなるような「ブーン」という音とか 「カチ カチ!」といった音を立てて
「威嚇」し合います。
「カチカチ」という音は、
キビタキやルリビタキ、ジョウビタキ、コサメビタキなど
いわゆるヒタキ系の鳥が発する音です。(注意:ジョウビタキはツグミ科)
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その音は、昔、火を起こすのに使った火打ち石を打つ音に似ていて、
これが「~ヒタキ」という名が付いた理由なのだそうです。
まさかオオルリが「カチカチ」音を出すのには驚きましたが、
図鑑を見れば オオルリもヒタキ科の野鳥なので、
取り立てて不思議なことでは なかったようです(笑)。
しかし、クルミの木の「利権争い」とも見られる両者の抗争は
現在も終わらない模様です。
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この若ドリ、
「先住者(鳥)」に追い立てられても 立ち去る気はないようで、
この土日も さえずり続けていました。
以上、二羽のオオルリの抗争が続く観洋男子寮前から
Bluebirder*Sがお伝えしました。