南三陸町内、入谷にある
神行堂(しんぎょうどう)山麓の巨石は 先週ご紹介しましたね。
割れた岩を 通り抜け出来るかできないか・・・
チャリで かなりきつかった登りのルートを、(よせばいいのに)再びチャリでww
訪ねてみました。
一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
南三陸町の山側にある入谷地区は、山間に点在する家々と棚田が、
日本の里山 独特の風情を醸し出しています。
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田植えの時期には水を張った田んぼに青空が映り、
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秋は一面の黄金色に包まれます。 もう、この時期 稲はこうべを垂れかけています。
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その のどかな里山のところどころで出会うのは、突然の巨石!! なぜ、そこに?
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こうして、八幡川の支流 桵葉川(たらばがわ)にも、
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実に大きな石が、 全く まるで”こともなげ”に転がっています。
有史以前の白亜紀(今から約1億4,500万年前から6,600万年前)、
地下の深いところで冷えて固まった花崗岩が、
地殻変動でこの地に現れたものだそうです。
んっ・・・? よくよく考えてみれば、つまりこの光景自体、
とてつもなく 巨大な自然の力が働いた痕跡!ということになります。
他ではまず見られない、ダイナミックでミラクルな
地球のパワーそのものが ”表現”された場と言っていいでしょう。
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地表に露出した後、花崗岩は長い時を経て浸食されてきましたが、
川の中の岩は 角が取れて丸くなっています。
てっきり、上流から流され 転げ落ちてきたものとばかり思っていましたから、
地殻変動で地表に突出した岩だと知り、かなりな カルチャーショックです。
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入谷地区は入谷三山(童子山どうじさん、神行堂山、惣内山そうないさん)に囲まれ、
土地が ちょうど 馬の蹄のような形をしています。
堆積岩で覆われた地帯は山として残り、浸食された花崗岩地帯に里山ができました。
かつて、この二つの地質の境目に金の鉱脈が存在し、古くから金山として知られていました。
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ちなみに、こちらが当館ロビーに展示してある金鉱石。金の含有量はほんの僅か。
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そして、砂金です。 こちらは入谷ではなく戸倉地区で採れたもの。それも3年前!
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入谷地区には、浸食されずに残った花崗岩の巨大なかたまりが地表に点在し、
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人々は、代々その岩や石を神として祀ってきました。
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このような石は、神のよりしろ、神が寄り付く場と考えられていました。
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最も巨大なのは、石の平地区の巨石。
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杉林の奥深くに・・・
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地表に出ている部分が高さ5.5m、長さ13mほど。
ヒビに水が入り、それが凍ったり解けたりを繰り返して
割れたものと考えられています。
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入谷の人々の言い伝えでは、正直者はこの割れ目を通り抜けられるが、
よこしまな心を持っている人は通り抜けられない。
入谷の子どもたちにとって、巨石の裂け目を潜り抜ける儀式が
大人への通過儀礼だったのは、今は昔のこと・・・
しかし、巨石群は風化しながらも現存していて、
そこは まさに大地のパワーをそのまま感じ取れる
南三陸きってのパワースポットと言っていいでしょう。
入谷の里に点在する巨石を巡りながら、
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沿道にて
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かつての遺跡や
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館跡にも出会える ひころの里~田束山ルート。
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チャリでなくwwお車なら、里山から緑深い山道へ誘う
アップダウン&ワインディングロード♪
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景色も変化に富んだ道のりの、ご機嫌なドライブコース♪
何より金は 太陽パワーの象徴で、強力なプラスエネルギーを放出しているとのこと。
金の採取採掘が終わったのは、作業と採算に見合った量が採れなくなったから。
ということは、産金の跡には、まだ多少なりとも金鉱石が残っているはず。
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すなわち、入谷地区は、そうしたポテンシャル的な金のパワーを地中に秘め、
訪れる人に活力をくれる大地とも言えそうです。
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チャリで登って どんなにへたろうとも
また出かけてみたくなるのは、そのお陰なのかもww。
入谷地区を走る”木もれ陽の道”を辿れば、
大自然が創り出した大胆な岩の造形と地中に秘められた金のパワーが
きっと、明日への英気を養ってくれることでしょう。
※🚙~さんさん商店街から国道398号を北上、ひ・こ・ろ・の・里 という
看板を右手に見て右折。田束山を目指すと、
遺跡・館跡・巨石群のパワースポット、
そして地中に金を秘めたパワーゾーンに入ります。
P.S.
この日のBluebirder、きつい坂の連続で
払川(はらいがわ)あたりでくじけてしまい、
田束山チャリクライムは断念したのでありました(;´д`)(それ見たことかぁ)。