観洋の屋上から望む、南側の風景です。

戸倉半島の山の中に、

広い山頂部が明るい緑色の草地となって見える一角があります。

スキーのゲレンデ?

いやいや、冬場でも雪はそう多くは積もらないから多分違う。

それともゴルフ場? 聞いたことが無い・・・。

はたまた、ハイジやペーター、クララ、が登場するようなww 牧場?

登れば、さぞ眺めが素晴らしいのだろうと、
Bluebirder、以前からずっと気になっていました。

実はこの山、大盤平(おおばんだいら)と呼ばれる一帯で、牧草地が広がっています。

最近、当館のYouTubeチームが行ってみて「よかった」というので、
早速、Bluebirderもチャリで行ってみた次第。

登山道が舗装されているのは石巻側だと聞き、
一路 国道398号をひた走ること1時間半ちょっと。

旧北上川河口近く、国道沿いには、3.11の慰霊碑と慰霊塔。

地元吉浜小学校の児童7名が教師1名とともに犠牲に。

石碑には、児童の作品なのでしょう、

大盤平への遠足の様子を描いた絵も刻まれていて、胸が詰まりました。

 

目指す大盤平は、こちら

”石巻 川のビジターセンター”前が昇り口です。

センターには、広大な自然観察園があって、水路にはカワセミがいます♪

 

一息ついたあと、登り始めた坂道。

序盤、多少きつめではしたが、何とかチャリでも行ける!
と思ったのは最初だけ・・・

この急坂!! かなりきつい

その上、徐々に悪路に!

チャリは、押しながら登るしかなく・・・。

乗ったり、押したり。押したり、乗ったり、

(押しながら歩いた距離が圧倒的に長かった)を繰り返しながら。

こうしてやっとのことで 視界が開けると、

ホッとした次第です。

それでも、まだ大盤峠まで あと2㎞・・・・・。

・・・・・、登り始めて 2時間。ようやく・・・

まず、先に入った電波塔のある草原からは、
北上川河口近く、川が蛇行している石巻市の景色が一望できました。

なだらかで滑らかな やさしい曲線のスロープの感じもいい♪

子どもたちが駆けまわっていたら、

きっと絵になる♪

熟成中の牧草・・かな?

さらに、峠の頂上に近付くと・・・

志津川湾が、一望できます♪

観洋が!

荒島が!

志津川港が!

俯瞰から、なんとも絶妙にきれいなアングルで

町を 眺められるのです。 登って来て、ホントに良かった♪そう思えた瞬間です。

標高386m。山頂からの展望が とにかく素晴らしい♪

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ところで、ホテル観洋が、先が海に向いて尖った岩の岬、
”弁天崎”の高台に建っている様子がよくわかりますネ。

観洋は、3.11の際、この尖った岬が津波をかき分けてくれて
高台に立地していたお陰で、
浸水は二階迄で済み、客室を二次避難所としてご利用頂けました。

なにより、岩盤上は揺れが小さくて 建物の損壊もなく、
お客さまにもスタッフにも一切 怪我さえ無かったことは、いの一番に幸いなことでした。

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さてさて、絶景スポット”大盤峠の放牧場”は、
このように 南三陸町と石巻市に跨って広がっています。白い線が境界線。

石巻側に広く展開していますが、南三陸側は 戸倉地区に広がっていて、
左上、「山」の字に見える部分が、町から見える 緑のステージです。

 

南三陸に来られる方々はもちろん、

地元南三陸の人たちにも

ぜひ登って眺めてもらいたい絶景ポイントです。

地元に、こんなに素敵な絶景スポットがあるのですから♪

 

P.S.   帰りは、大幅にショートカットを図り、
無謀にも、通ったことも無い戸倉側の林道を自転車を引きながら、

必要に応じてww抱えながら、降りて来ました。

ところが、途中、
巨大な倒木が道を塞いでいるではありませんか!
慌てていて写真はありませんが、さあ大変。

引き返そうにも、もう恐らく下りの道のりの
4分の1以上の行程を降りていましたから、敢えて強硬突破!

太い枝を潜り、幹に上がり跨いで右手の川淵をぎりぎり通過。

途中、今度は林道の整備工事現場に出くわし、足元は泥でぐちゃぐちゃに・・・

足元を泥んこにしながら、なんとか降りて来ることができました。

それでも、大盤平からおよそ1時間で来れましたから、意外と速い♪ この道を

ワゴン車の側に曲がって進むと、水戸辺川沿いの土手に出て、R398沿いへ。

林道がきれいに整備されれば、
大盤平までは、観洋から車で30分もかからないでしょう。

いつか、戸倉側から車で登れるようになったら、
きっともっと気軽に大勢が楽しめるはず、
そう思った、絶景スポット、大盤平登山でした。