一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
先週は、南三陸町では冬の使者コクガン
と並んで
冬に姿を見せる小鳥 ジョウビタキ♀
をご紹介しましたが、
今回は さらに 観洋近くに出没する冬鳥をもう一種。
観洋の近くの国道45号沿い、寒~い晴れた日には、
藪の中から フィッ フィッ、という鳴き声が聞こえてきます。
これが、その冬鳥 ベニマシコ。
ベニマシコは、その名の通り紅色をした体が特徴の冬鳥・漂鳥です。
この色の特徴はオスだけで、メスは目立たない茶色をしています。
大きさはスズメとほぼ同じ。
オスの冬羽は頭と背中・体の下の部分が淡い赤で、
頭頂部と頬・喉が淡いピンク色です。
背中には黒い縦斑。
名前の由来ですが、ベニマシコは漢字で、
ベニ「紅」、マシコ「猿子」と書きます。
「猿子」はサルの古い呼び方で、ベニマシコは羽の色が赤く、
顔がサルに似ていることからつけられたと考えられています。
ね? 言われてみれば 確かに猿のような顔してますよねぇ!
ベニマシコは雑食で
繁殖期は地上や樹の上で昆虫を捕えて食べるそうですが、
秋から冬にかけてはイネ科やタデ科の草の実を食べたり、
セイタカアワダチソウなどの植物の実や種子を食べたりしています。
分布は、日本や中国・カザフスタン・北朝鮮・韓国・ロシア。
日本では夏鳥として北海道と下北半島の一部で繁殖。
本州以南へ移動して越冬します。
地鳴きは「ピッ、ピッ」とか「フィッ、フィッ」っていう
柔らかでやさしい声。
ベニマシコは、本州以南では冬に観察できる野鳥の中では人気の鳥です。
スズメよりも少し大きいサイズの小鳥ですが、
赤い体色がいいですね。
殊に、雪の中なら、雪の白とのコントラストが鮮やかできれいです。