一週間ぶりのご無沙汰です、Bluebirder*Sです。
立春が運んできたような暖かさは 南三陸町でも7日には最高気温が14.8°に!
ところが、そんな暖かさから 9日には0.2°にまで冷え込んでしまいました。
気温の急降下ぶりは まるでジェットコースター。 風邪、ひいてませんか?
南三陸町志津川湾は、新たなラムサール条約登録湿地。
豊かで深い自然の中、この冬も200羽あまりのコクガンたちが越冬しています。
さて、急な寒波で寒いさむい先週の金曜日のこと、
南三陸町内にある「南三陸プラザ」では、
志津川湾がラムサール条約の湿地に登録されたことを祝う式典が開かれました。
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♡ちなみに南三陸プラザは、町内で冠婚葬祭から、宴会、会議に至るまでを
まかなう多目的会館で 観洋の関連施設。町内天王山にあります。
昼食付きのカラオケも楽しめて 5名様以上ならお1人様1500円で歌い放題。
また、レストランでは毎日ランチメニューもご用意。
Wifi完備のオシャレな空間で喫茶もお楽しみ頂けます♪
レストルームもピッカピカで気持ちいい~んです☆☆☆ お気軽にどうぞ!
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さて、祝賀会には、町の関係者はもちろん、環境省や国会議員、
県の関係者も含め120人余りが出席しました。
初めに、以前ご紹介したラムサール条約登録湿地の説明会でも演台に立たれた
南三陸町 ネイチャーセンター準備室の阿部拓三さんが
登録された志津川湾の概要を説明しました。
ピンクの部分が、登録エリアです。↓
阿部さんからは、改めて、志津川湾の海底には多様な藻場が存在し
南のアラメと北のマコンブが混生、共存していること。
志津川湾沖には親潮と黒潮、暖流と寒流が混ざり合っている海域があり、
なおかつ、日本海側の暖流対馬海流が津軽海峡を回り込んで津軽暖流となって
沿岸を南下し、志津川湾にも入り込んでいるという特殊な要因が世界でも稀な
海藻の植生を育んでいることなどを説明しました。
三つの海流の影響で湾内の豊かさが保たれているというのは、まさにミラクル!!!
南三陸町の志津川湾が、ラムサール条約登録湿地「潜在」候補地になったのは、
何と、「3.11東日本大震災の半年前」のこと。
「ラムサール条約登録」は、津波によって一時は押し流されていました。
そんな状況の中から、震災と津波で受けた被害からの復興のためにもと
「ラムサール条約」の話が再燃し、関係者の協力で「登録」が実現しました。
正式登録は去年10月のこと、ドバイで開かけたラムサール条約締約国会議の場で
町側に登録認定証が手渡されました。
今回の登録で日本のラムサール条約湿地数は52カ所、
総面積は154,696haになりました。
新たに登録されたの湿地は 志津川湾(宮城県)5,793 ha と
葛西海浜公園(東京都)367 haの2か所。
関係者の話によれば、葛西海浜公園が登録になった東京都からは、
ぜひ、南三陸町と歩調を合わせて世界にアピールしていきたいと
持ちかけられているということです。
「復興」から「新興」へ。
次の段階に進もうという町にとって、ラムサール条約への登録は
津波被害の負の呪縛から脱し新たな町づくりの波を起こし
その波に乗る またとないチャンスになることでしょう。
もちろん、津波の記憶や教訓を風化させないことも忘れてはなりません。
それがまた、被災地の使命であるわけですから、
観洋では語り部バスの活動も継続して、語り部一同
命守るすべ、防災・減災を きちんとお伝えして参ります。
毎年冬に飛来する国の天然記念物で絶滅危惧種のコクガンは、
志津川湾の豊かさの象徴。
貴重な湿地としてラムサール条約に登録されたのは、豊さの証しです。
森、里、川、海の恵みが関連し合うことによって、
海の幸が産み出されている志津川湾は、まさに地域の宝。
祝賀会には、先にラムサール条約登録湿地になっていた
化女沼・蕪栗沼、伊豆沼のある 大崎・栗原・登米 3市の市長らも出席。
志津川湾を加えた 登録湿地トライアングルで
世界に発信を!と ラブコールも送られました。
登録湿地の①「自然を守る」②「産業や観光に利用」③「魅力を発見し伝える」
これら三つの理念を守り 育むことができれば、
南三陸町はこれからますます輝きを増し、交流人口も増えてゆくことでしょう。
ラムサール条約登録が
心と力ひとつに 新しい街づくりへ歩むきっかけになればと、望むところです。