コクガンはどこに居ますか?

南三陸ホテル観洋館内で尋ねられたのは、17日のこと。

関西弁の女性のお客さまでした。

わざわざ大阪から

コクガンに「会いに」やって来たのだとか。

「志津川港にいますよ」と 即答できました。

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

即答できたというのも、

たまたま前の日、サンオーレ袖浜に出かけていたから。

冷たい風がずいぶん強くて手は

すっかりかじかんでしまいましたが

そのかじかむ手で、双眼鏡をのぞきこむと、

居ました! コクガン!!!

先日20度以上になった日があったりして

もうそろそろ北帰行してしまったのかなぁ、

とも思っていました。

でも、居たのです。こうして まだ。

国の天然記念物で絶滅危惧種に指定されている渡り鳥。

毎年、志津川湾で越冬していきます。

湾内の浅瀬に自生しているアマモが大好きで

強風と波のうねりに負けずに風上へと泳ぎながら

アマモを探し回って食べていました。

何か緑色の物を口にしているので

始めは「あれ?若布でも食べているのかな」 と思って

観ていましたが、画像をよくよく見れば

あの細長い緑色の葉のようなものは

他でもない まさに大好物のアマモだったようです。

どうやらオオバンもそのアマモが好きなようで、

コクガンと引っ張り合って

取り合いをするシーンも見られました。

その癖 喧嘩をするでもなし。一緒に 居るんですよね。

全体的に羽の黒いコクガンですが、白いお尻がキュート♥

でしょ?

居場所を教えて差し上げた大阪のご婦人が

果たして

コクガンに「会えたかどうか」は定かではありませんが、

つがいと思しき この二羽は

今しばらく志津川湾に「滞在」してくれる様相です。

寒風の中、たくましく生きています。

でも、もうそろそろ 北へ向かう時期。

今シーズン最後のチャンスになりそうですから、

野鳥好きな方は、いえ、そうでない方も

どうぞ 南三陸町へお越し頂いて、

地球上に1万羽といない貴重な渡り鳥

コクガンを観てみてください。

おまけです。こんなのもいました。

カンムリカイツブリです。

お詫び:とにかく風が強くて、
カメラも「相手」も揺れブレまくり、
不明瞭な写真で失礼いたしました。