112回目のスターパーティ

一週間ぶりの ご無沙汰です Bluebirder*Sです

通算112回!!

この23日に 今年最後のスターパーティが開かれました

これまでに延べ8000人超のお客様から お楽しみ頂けているスタパは

この日 さらに220人のご参加を頂く大盛況でした

土曜日 それもクリスマスイヴイヴの開催ということもあって

子供連れや 若いカップルのお客様も 多かった日

空はスッキリ晴れ渡り(月夜でSS5秒でもこの明るさ)

星の観望には絶好の条件に恵まれました

土星の環を観たり・・・

木星とガリレオ衛星を観たり・・・

プレアデス星団すばるを見上げたり・・・

月のクレーターを観たお客様は

思わず「わぁ きれい!」と叫ばれ
「望遠鏡欲しくなりますね」と感激していらっしゃいました

冬の主役的な星座 オリオン座が輝く空の下

キャンピングチェアーにお座りいただいて

星々や星座のお話もお楽しみ頂きました

仙台の若いカップルのお客様は

初めてのお泊りで 初スターパーティ

”とても楽しかったです”と とにかく喜んで頂くことができたようで光栄です

 

この14日のスタパにご参加いただいたお客様から

アンケートを頂戴しましたのでご紹介します

「スターパーティよかったです」

「ふたご座流星群を見るために訪れましたが

天候にも恵まれ 20個以上流れ星を見れて最高です また来ます」(⇑ 14日夜のふたご座流星by yutaka kobayashi)

「屋上で観る星空がきれいだった サービスの案内があって良かった」

さらに お1人でお泊りになったお客様からは

「屋上にテントを並べて寝転んで星を見たいです」という

メッセージも頂きました ありがとうございます 次はどうぞ寝転んで♪

皆さまの”感激” ”喜び” ”温かい”メッセージは

星空案内人はじめ スタパスタッフの大きな励みになっています

新しい年も 皆さまからより一層楽しんで頂けますよう

張り切っておりますので どうぞよろしくお願いいたします

今年も一年ご愛顧いただき 誠にありがとうございました

 

では スタパ 来年の予定です

〈☆☆☆4月12日の予定が13日に変更になりました 悪しからずご了承くださいませ〉

1月はまず 月面Xの観望から・・・

そして 冬の星座と 星空を楽しみます

新年も ご参加お待ちしております

 

さて 志津川湾で越冬中のコクガンたちですが

海のビジターセンターでは 22日の朝 180羽を確認できたとのこと


湾全域では もう300羽を超えているかも知れません

あくまで憶測ですが・・・

24日午後 いつもの漁港のコクガンたちは

岸辺に上がって アオサを食べたり 羽繕いをしたり・・・

20羽以上がこぞって「上陸」している光景は

今シーズン初めて観ました

向けるカメラもあまり気にしていない様子ww

国の天然記念物にして絶滅危惧種

皆さんも どうぞ双眼鏡でも持って
ぜひ 観に来てください

眺めているだけでそこはかとなく癒されます

こんなにカワイイ表情も見せてくれます

ああ そうそう 比較的近くで観られるので
双眼鏡なんか要らないかも知れませんよ

マガンたちの夜明け

 

宮城県栗原市は 伊豆沼の夜明けです

夜明けと共に湖面を飛び立つのが マガンたちの群れ

ここは 北海道釧路湿原に次いで

2番目(1985年)にラムサール条約に登録された歴史ある湿地です

ここは マガンたちにとって 国内最大の塒(ねぐら)


日本国内で 越冬するマガンの総数のおよそ8割が ここで越冬します

その数 なんと20万羽

彼らがこの地を選ぶのは

周辺に餌場となる実に広大な穀倉地帯が広がっていること

餌場に恵まれ 冬でも 晴天が多く積もる雪が少ないため

採餌しやすいのが 一番の要因です

マガンは夜はねぐらである沼で休み

早朝に一斉に飛び立って餌場の水田へと向かうのです

数多のマガンが一斉に飛び立つ時の羽音と鳴き声は素晴らしく

環境省の「日本の音風景100選」にも選ばれています

”キューキュー キューキュー”という鳴き声が またかわいらしい~

当館観洋から車で45分

朝焼けの飛び立ちと 夕焼けの塒入りは  得も言われぬ美しさ♪

皆さんも 愉しみにお出かけになってみてはいかがですが

 

一方 こちらも

素晴らしいでしょ? この14日のふたご座流星群

当館スターパーティ コーディネーター小林さんの撮影です  虹色の流星♪

そもそも色の付いた流れ星は 珍しいそうです

この日開かれたスターパーティには トータルで70名のお客様がご参加

キャンピングチェアーに浅く腰掛け

夜空を見上げ 流星を待ちました

「ああ~」「あっ 観えた!」

星が流れる度に 歓声があがります

中には 「10個観ました」という方も

Bluebirderも 何とかカメラで捉えようとシャッタースピード30秒で

撮影を試みましたが どれも 3~4等星級ばかりで

ちっちゃいものばかりに終わりました


それでも オリオン座のべテルギウス近くや


木星とすばる おうし座アルデバランの近くに流れたもの


このショット 下の赤い星はオリオン座のベテルギウスですが
左上隅っこに わずかに流星が写ってるのわかります?苦ww

まあ なんとか捉えることができましたから 善しとしておきたいところですが
肉眼では いくつも目にしていただけに やっぱり正直口惜しい


この日は オリオン座や冬の大三角もきれいで

EVスコープで

オリオン大星雲を捉え 観て頂いた他

土星や木星もご覧頂き お楽しみいただけました

 

そう言えば この日は全国的に曇りの所が多かったようでしたから

観洋で ふたご座流星群をご覧になれたお客様は

最高に幸運だったということになります 良かったですね♪

 

さてさて わが町のラムサール条約登録湿地 志津川湾で越冬中のコクガン

海のビジターセンターでは16日朝 観察デッキから128羽を確認

午後2時半を回る頃 戸倉公民館から見下ろす水域には

なぜか 続々とコクガンが飛来

70羽から80羽が 集結していました

ここは彼らの水飲み場

旧国道398号沿いの防潮堤から よく観える水域です

ただ いつも群れでいる 同じ旧398沿いの防潮堤沿いや

いつもの小さな港では

まばら・・・

最近 コクガンたちは 頻繁に居場所を変えているようで

これまで居つかなかった水域にも集まっていると聞きました

どうやらそこには彼らの大好物のアマモが茂るアマモ場が

新しく出来ているようなのです

”集結”を見た30~40分後には もう 戸倉公民館前の入り江には

殆ど姿が見えませんでしたから

ひょっとしたら ”餌場の情報交換”を済ませて

”話題で持ちきり”の新しい餌場に向かったのかも知れません・・・

というのは Bluebirderの勝手な妄想ですww


いずれのしても コクガンたちが定着し

アマモ場がしっかりしているということは

志津川湾の自然が まだ豊かな証しということにはなります

ただ アマモ場が痩せ海草が減っているエリアもあるので

しっかり見守り 保全涵養していく必要もありそうです

 

PS

コレ な~んだ?

・・・・・

カニ です   ⇑拡大してて大きく見えますが ⇓実はこんなにちっちゃいのです

”トラフカラッパ”っていいます

南方系のカニで どうやら黒潮に流されて志津川湾へ

漁師さんがたまたま網にかかったのを
ビジターセンターに持ち込んでくれたそうです

先月下旬に 地元ミヤギテレビのニュースで ご覧になった方も
いらっしゃると思います 全国ニュースでも紹介されたようですね

志津川湾では珍しく 初お目見えの”トラフカラッパ”

背中の模様は まるで”キティちゃん”顔 か、かわいい~


小っちゃくてかわいい”トラフカラッパ”

南三陸海のビジターセンターで 只今展示中です

ありがとうございます♪

8日ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです(訳あって1日遅れの更新です)

 

今回は、アンケートでお寄せ頂いた お客様の声を ご紹介いたします。

「スターパーティが楽しかったです

天気が余り良くなく木星はあまり観えませんでしたが、

ガイドの方が面白く 楽しめました」:11/25お泊りの方

「星空観察が勉強になりました」:11/25お泊りの方

「楽しかったです。天体観測、良かったです」:11/25お泊りの方

 

「星の写真や鳥の写真を撮って

手作り感のある雰囲気で掲示しいているところが良かったです。

カモメの子育てを追うなど、

いろいろ頑張っていることがわかり、また来たいと思いました」:11/24お泊りの方

 

「幼い息子に『お星様、ボクも見に来てね』と

Bluebirderさんに言われて夕食後に見に行きました。

見に行った甲斐がありました。

雲の切れ間をずっとその場で待っていた甲斐がありました。

3.11のお話が聞けて胸が痛くなりましたが、

テレビだけではわからないお話が聞けました。もっと聞きたかったです。

(曇り空に天体が現れるまでの間 震災と津波のお話をして差し上げた次第です)

月がとてもきれいに見えました。

息子も感動していました。

お星様のソムリエのみなさんの情熱が伝わってきて、

いろいろ教えて頂いてとっても楽しい時間を過ごせました。

ソムリエさんたち素敵です。

今度、観洋に来る際は、星を見れる日かどうかチェックしてから予約したいです。

一泊では足りません。もっと泊まりたい」:11・25お泊りの方・・・・・

 

今回は 観洋にお泊りの皆さまから任意で頂戴しましたアンケートを

ほぼ本文のまま紹介させていただきました

みなさまそれぞれに 観洋でお過ごしいただく時間を

お楽しみいただけたようで何よりです。

私ども スタッフの大きな遣り甲斐になります。ありがとうございます

 

来年のスターパーティ 大枠で予定を立ててみました

ご宿泊の目当てにどうぞ お役立てください

尚 都合により 急遽日程を変更させて頂く場合もございます

その際は 何卒ご了承くださいませ。

 

☆先にご案内の4月11日の予定が、12日に日程が変更になっております。

 どうか ご了承ください。

 

☆ 🐤 ☆ 🐤 ☆ 🐤 ☆ 🐤・・・

 

さて 志津川湾で越冬中のコクガンですが

 

今月2日朝

南三陸海のビジターセンターでは

100羽を確認したということです

1週間前が63羽でしたから 急激にその数が増えました

いよいよ冬も本番といったところでしょうか

対岸に観洋を望む 小さな港も彼らの居場所

漁船の間に間に

泳ぎ回っています

先週は少なかった同じ水鳥の

オオバンも 数が増えてきました

コクガンたちは 潜水が出来ず 水中に首を突っ込んで

好物のアマモを採るしかありませんから

採れなくなると・・・

潜水が得意なオオバンが海に潜って採ってきたアマモを

横取りします これ「労働寄生」といいます

(全身黒でコクガンを振り返って見ているのがオオバンです)

なんとも気の毒とも思われるオオバンですが こちら

コクガンの傍に居ることで

他のカモたちからの攻撃を避けることができているようで

互いに持ちつ持たれつ といったところでしょうか

それにしても 冬はとりわけ水の透明度の高く 美しい志津川湾です

ちょっと残念な・・・

この25日 当館恒例のスターパーティが開かれました

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

 

前回 前々回と 晴天に恵まれ 今回も星空指数80%と

綺麗な星空が期待されておりました

開始前の午後5時半ごろから開始後1時間程の間は 広がっていた雲が切れて

月と木星の大接近や 土星 夏の大三角も見え始めていたのですが

徐々に雲の広がりの方が優勢になってしまい

あとは 雲のわずかな切れ間から見え隠れする月や星を

観察するしかありませんでした

それでも 雲間から月と木星が姿を現すと

わぁっと 歓声が上がっていました

月は 十分な光量がありますから 多少薄雲に覆われても

望遠鏡ならば 月面を比較的きれいに観えます

やはり 普段 月を望遠鏡で観ることなど無い皆さんにとって

感激の瞬間ではありました

他にも ”ぎょしゃ座のカペラ” ”オリオン座の赤いベテルギウス”

”北極星” ”こぐま座” ”カシオペア座” なども

雲間から顔をのぞかせてくれました

お客様にとって 身体が芯まで冷え切ってしまいそうな寒い

「汐風の空」でしたが

粘り強く待ってようやく観望出来た月や星々が嬉しかった

今回は そんなスタパでした

およそ120名のお客様からご参加いただくことができました

ありがとうございます

土星の環を観られた数名のお客様は幸運でしたね

次回は ふたご座流星群の 12月14日

さらに 来年前半迄の予定です

☆ 🐤 ☆ 🐤 ☆ 🐤 ☆ 🐤・・☆・・

さて 志津川湾で越冬中の絶滅危惧種 コクガンですが

海のビジターセンターでは 25日の朝に63羽を確認

先週が49羽でしたから 順調に数が増えてきています

63羽というのは あくまでセンターの観察展望台から

スコープで確認できる範囲の羽数であって

湾内全体には もうこの数の倍以上のコクガンが

飛来していても おかしくありません

この日は 日本野鳥の会 埼玉支部のみなさんが訪れ

コクガンを 観察していらっしゃいました

今季のコクガンたちは

昨季までは日中には姿を見せなかったエリアにも居て

「いやぁ 近くで観ることができました ありがとうございます」と

感激のメンバーに 感謝の言葉を頂戴しました

たまたま センターを訪れていたご一行に

「この辺りにも居ましたよ」とお知らせしていた次第で 喜んで頂けて何よりです

日本野鳥の会ご一行

この後は 同じラムサール条約登録湿地の伊豆沼・内沼を訪ね

25日夕刻は マガンの塒(ねぐら)入りを

26日朝には その飛び立ちの様子を ご覧になったようです

渡り鳥たちの賑わいと共に いよいよ季節は冬に向かいます

スタパスペシャル

スタパのスペシャル開催は 天気も意外にスペシャルな展開でした

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

この18日 今月2回目のスターパーティを開催しました

何がスペシャルなのかと申しますと

仙台を中心に活動していらっしゃる

天文ボランティア宇宙船のメンバーの

研修会を兼ねての開催だったのです

実は 当館のスターパーティ星空案内人のお一人

永井秀男さんが主宰する天文ボランティアグループで

当館での研修を企画

ならばせっかくなので 一般のお客様に星空案内を

と 開かれたのです

メンバーは女性3名を含む9名

敢えて個々のご紹介は割愛させて頂きますが

やさしく 自然体な雰囲気の星空案内に

お客様も満足気に 星空を見上げ 楽しんでいらっしゃいました

そうそう そもそも開催時間帯の天気が

良くて曇り 悪いと曇り時々雨という期待薄な予報でしたから

観望出来ない場合の屋内での座学とのダブルスタンバイとあいなりました

 

夕方5時40分ごろの

ISS国際宇宙ステーション通過時には

100人以上のお客様が当館屋上汐風の空へ

日中は青空がいっぱいに広がり 雨の心配も無さそうでしたが

この時間帯になって 西から雲が広がり始めていました

ただ 何とかISSの観望は叶い

空を見上げたお客様方からは 感動の拍手が沸き起こりました

 

しか~し このあとは 文字通り”雲行きが怪しく”なり・・・

天文ボランティア宇宙船メンバーは

曇天時の”星のお話”の準備に入ることになったのです

 

ところがどうでしょう 観洋の奇跡 再来です

強い北西風が どんどん雲を押し流してくれたではありませんか

お陰で 木星が 土星が すばるが ペガスス座が

白鳥座が 夏の大三角が カシオペア座が 天の川が

その輝きを 惜しげも無く魅せてくれました

上の写真は親子でご覧になっているところですが

木星を初めて望遠鏡で観た男性は うわぁ~きれい! と

それは大きな声で叫んでいらっしゃいました

こういう反応 正直私たちスタッフはとても嬉しいです!

ただ 風が冷たく寒かった・・・寒い分きれいに観えたようです

⇓はプレアデス星団”すばる”  蒼い輝きが美しい

その後 再度 雲が押し寄せて 嗚呼・・・ と思われましたが

どうしてどうして 奇跡は再度訪れ いつしか観洋上空は満天の星

ギラギラと星たちが 自己主張を始めたのです ⇓こちらはオリオン座

今季最高の見応えの空には しし座流星群も姿を現し

ああっ!!観えた! 喜びの声が上がりました

Bluebirderも ひとつ 長~く尾をひく流星を観ることが出来ました

撮影できなかったのは残念・・・

寒~い中でしたが 親子連れ家族の男の子が

一旦は雲に隠された土星を どうしても望遠鏡で観たいと

粘っていたのは 微笑ましくもスタッフとしても嬉しい光景でした

この日は 250名のお客様からお楽しみいただけました

ありがとうございます

次は25日です

尚 来年前半の予定が大枠で決まりました

ご宿泊のお目当てに どうぞ♪

尚 都合により急遽変更の可能性もございますのでその際はご了承くださいませ

 

さて、志津川湾で目下越冬中のコクガンは といいますと

この18日朝 南三陸ビジターセンターでは 49羽を確認

いつもの港には 目視で20羽は居りました

北西風が強く 先週同様 大きく波に揉まれながら

秋の日に輝く水面をすいすい泳ぎ回って

アマモを採って食べていました

相変わらずレンズが”お嫌い”なようで

接写出来ないのが残念・・・

ひころのコクーン&スタパに300名

見事な盆栽ですね きれい!

咲き分けのツツジ 花びらの色が鮮やかです

 

実はこちら ”繭玉で創った盆栽”なのです

見事な出来栄えの作品は 今年

群馬県立日本絹の里特別展「まゆクラフトと絹の作品展」

まゆクラフトの部で”奨励賞”を受賞しました

今回の受賞は ひころの里で繭細工に取り組む”シルクレディース”の

工芸技術の高さが認められたということで 大きな意義があります

今 養蚕の歴史を伝える”ひころの里”(町内入谷地区)では

”絹と繭の手工藝展”が開かれています

ご覧ください この絵画!!!

シルク和紙に描かれた花が色鮮やかに浮き出し

ぐっとこちら側に迫って来ます

 

先月29日には この”絹と繭の手工藝展”が開かれている”ひころの里”で

”みやぎのシルク文化を想う” をテーマに

関係者が集い ”座談会”が開かれました

展示作品の日本画は シルク100%の”ピュアシルク和紙”に描かれています

 

日本画には 一般的に

雲肌麻紙(くもはだまし:左)が使われますが

ピュアシルク和紙(右)に描くと

”絹の目によって 絵の具の濃淡に変化が生まれ

画が前面に浮き出す印象になる効果がある”ことが 紹介されました

どちらも黄色の下地に同じ色の絵具を滲ませてありますが

発色・印象の違いは一目瞭然

その上 ”時を経ても色褪せしない”というのがシルク和紙の特徴です

こうした持ち味は ”繭自体の生命力”に裏打ちされているのではないか

そんな考察も加えられていました

このピュアシルク和紙  表面に光沢があり ふわふわしたやさしい手触りです

確かに シルク和紙に描かれた作品は

平面でありながら三次元的に浮き出してくるようで リアリティーがあります♪

 

一方 繭玉で創った盆栽は

シルクレディースの皆さんの手によるもの

ひころの里に伝わる手工芸品です

南三陸町・・・ 旧志津川町は その昔 良質の絹を生産していました

1900年のパリ万国博に出品された生糸は見事グランプリを獲得し

世界でも一際高い品質の絹として認められ

京都西陣から町へ 生糸を買い付けに来ていた時代があったのです

養蚕の振興は ”養蚕の始祖 山内甚之丞(やまうちじんのじょう)”の尽力によるもの

 

山合の集落は

かつて豊富に採れた砂金がゴールドラッシュを呼び

「入谷千軒(いりやせんけん)」と称されましたが

享保年間には その入谷(いりや)での産金が底をつきます

 

窮状に追い詰められた町を救うべく

若くして福島に赴き 養蚕と製糸の技を学び 仙台藩全体に伝授

養蚕蚕糸生産を農家の生業としたのがまさに山内甚之丞 その人なのです

町が誇る偉人です

ただ 時代は流れ 選りすぐりの優れた天然素材は

やがて中国産の安価な生糸や化学繊維の普及に押され

生産は窮地に陥ることになります

 

稲作と並んで農家の大切な収入源となっていた時代は今は昔

養蚕は衰退の一途を辿り 現在 宮城県内で携わっているのは

町内の戸倉小学校や入谷小学校などを含めて15軒を数えますが

養蚕農家に限ると 10軒しかありません

県内の養蚕や絹の生産は既に産業として成り立ちえず

手工藝による”文化”へと昇華 変遷しています

ひころの里で活動するシルクレディースは目下10名

今 若手への伝承を進め 引き継ぐことで 絹の文化をもうひと花咲かせるべく

繭玉細工に取り組んでいます

今回の座談会は ”奨励賞”受賞をきっかけとした ひころの里初の試み

 

繭と絹の文化を発信し 広く親しんでもらおうというのが

現在開催中の”絹と繭手工藝展”です

会場は 南三陸町 ”ひころの里 松笠屋敷”

今月26日まで開かれています

皆さんも ぜひ 絹と繭 そして作品の輝きと素材のやさしさに触れてみてください

”ひころのコクーン”に 手工藝の温もりに きっとほっこりします

 

さて ひころの里の”ひころ” とは ”ひかり” の意味だそうな

数限りない光を散りばめた星空を楽しめるのが

当館屋上で月二回開催されている ”スターパーティ” 今月はまず3日に開かれました

見上げてらっしゃいますねぇ

これ ”木星”です♪

この日は 朝から快晴の青空が広がり

高気圧の勢いは

夕方 そして 夜になっても衰えること無く

夜は もう文句なしの満点の星を望むことが出来ました

一番の見どころは 観望に最適な状態に入った木星

右上の星が木星 全天一番の輝きです

左下には ”プレアデス星団 すばる”が観えます

 

木星には 2基の望遠鏡を向けて お客さまから順番に観て頂きました

こちらは ”すばる”に向けて・・・

 

この日はスタパ開始の午後6時半前から お客様の数は徐々に増え

ピーク時の午後8時前後には 屋上はもう芋洗い状態に!!

 

Bluebirderは 地球の自転と共に視界からどんどん外れていく木星に

望遠鏡を向け直して観て頂くのに手いっぱいで

一番混雑している様子を撮ることが出来ませんでした

 

とにかく 絶え間なく続くお客様の行列

星空案内人の先生方をはじめ われわれスタッフは 対応に大わらわ

実は 一番お客様が集中し 殺到していたのが ”土星”に向けられた望遠鏡

土星の環をご覧になっては みなさん とても感激していらっしゃいました

なにせ 望遠鏡を通して 直に土星を観るのは初めての方が大半でしたから

もちろん 木星を観たお客さまも きれい! 縞模様が観えた!

ガリレオ衛星も観えた! 観たこと無かったし

来て良かった♪ と とても喜んでいらっしゃいました

そうこうしている間に 今度は 東の岬から赤い月が昇り始め

その美しさには 歓声が

 

追って 東の水平線からは

冬の星座 オリオン座が昇り始めました

 

午後9時前後になると 秋の大四辺形は もう天頂あたりへ・・・

(星の位置が判りやすいように補正 色味の不自然さにはご容赦を)

秋の天駆ける ペガスス座

 

アンドロメダ座の脇には アンドロメダ大星雲(写真右上)も

薄ぼんやりとですが 肉眼でも観えていました

 

この日のスタパには

当館スタパ史上最高の300名を超えるお客様からご参加いただき

お楽しみ頂くことが出来ました   ありがとうございます

次は 18日の特別開催です

お楽しみに!!

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満月と木星ランデブー

29日 目覚ましをかけて午前3時半

部分月食に期待して 起き出したのですが

雨上がりの曇り空・・・ 観望は叶いませんでした

夜にはスターパーティが予定されていましたが

日中は 曇り 雨の天気・・・

嗚呼・・・ せめて目当ての満月と木星のランデブーだけでも観て頂けたら・・・

そんな願いも 夕方になってもなお広がる曇り空をして 風前の灯・・・

 

かと思われましたが・・・ 久々のミラクルです!!

屋上フロアの雨を掃き終わった後

何ということでしょう どんどん西寄りの風が強まり

かくして 観洋上空の雲は吹き飛ばされ始めたのでございます

で ご覧のシーン

見事に 東の空に 月と木星のランデブーを鑑賞することが出来たのです

お泊りの一般のお客様も 埼玉からの修学旅行生も

それはそれは大喜びの 大盛り上がり♪

参加された皆さんそれぞれに 月の明るさと美しさに魅了され

木星の縞模様と

ガリレオ衛星に感激♪

土星の環に ”わっ”と 叫んでいらっしゃいましたww

高校生たちは

望遠鏡にスマホのカメラを当てて月を撮影しては 歓声を挙げ

月の光を移す水面に きれい!やばい!と見入りつつ

クラスメイト同士 記念撮影したりしていました

参加人数は200名を優に超え

久しぶりに文句なしに叶った星空観望に 大いに活気に満ちた

スターパティとなりました♪

 

煌々と輝く 月に感謝!!

雨天からの 星天を引き寄せて下さったお客様に感謝です!

次回のスタパは 11月3日

更に! 18日の特別開催が決定いたしましたので 併せてご案内いたします!!

お楽しみに♪

満月のスターパーティ

今度のスターパーティは 今月29日

見どころの天体ショーは 満月と木星のランデブー

マイナス12.7等星の月と

Max(衝時)マイナス3等星の木星が並ぶの光景は

一際目立つこと請け合いです

 

ただ 満月 ということは

煌々とした月明かりで

他の星や星座が かすんで見えにくくなってしまいますから

星空観望には あまり適当な夜ではありません

天の川銀河も多分観えない・・・

これでは 月を邪魔もの扱いしているように聞こえてしまいますねww

 

実は この日の月は 未明から明け方にかけて

貴重な秋の天体ショーを披露してくれます

 

その天体ショーとは 部分月食!  明け方 西の空で繰り広げられます

 

88星座図鑑様のわかりやすい図解がこちら!

太陽を背にした地球の影が月にかかり 半影に続いて本影が観られます

時刻は東京観測の想定と思われます  仙台も同じみたいですが・・・

PC天文フリーソフト”ステラシアター”

経過を見てみると

まず 午前3時過ぎから

半影食が始まり 月の左上に少し陰りが見え始めます

3時17分⇓

4時27分⇓

4時35分⇓

 

そして 4時36分ごろから本影がかかる部分食へ・・・

左側が欠け始めています⇓

5時10分前後に食は最大となり

5時50分⇓

食自体はごくわずかではありますが

月没と共に終わります

国立天文台発表の部分月食のまとめは こちら

Bluebirderがお示しした時刻とはズレがありますが

そのあたりはご愛敬 ということでお許しを

 

とにもかくにも この秋の一大天体ショー 観ない手はありませんね

ぜひ 皆さんも観てみてください

Bluebirderも観てみたい!!

とはいうものの 一番の問題は Bluebirder自身が

早起きが出来るかどうかということ・・・

なのでありますww

 

 

 

 

通り雨の贈り物

贈り物?

通り雨が いったい何を?

ですよね・・・

 

8日ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

 

この12日 サプライズスターパーティを開いたところ

空は澄み観望にとても適した条件の下

100人以上のお客様から お楽しみ頂くことが出来ました

 

このところ スタパ当夜と言えば

すっきりと晴れてくれることがありませんでしたから

お客さまに なんとか満天の星空を楽しんで頂きたい・・・

そんな星空案内スタッフのたっての願いで サプライズ開催が決定しました

先週後半の星空指数が軒並み100%続きでしたから・・・

 

この日12日は 午前中から秋晴れの空が広がり

これならきっと夜も晴れ・・・

と思ったら 夕方に向けてどんどん上空には雲がひろがり

仕舞いには 南から雨雲が押し寄せて 雨が降る始末・・・

今回もダメ?まさか・・・

 

まぁそれでも 100%の星空指数を信じて準備は進められました

特に屋上のフロアは濡れると足元が滑りやすくなるので

水掃きは入念に・・・

 

作業を終えたのはスタパ開始の40分前

あとはもう雨が降らないこと

それと風が吹いてフロアが乾くことを祈りながら 時を待ちました

 

するとどうでしょう 雲は消え 空はスッキリ晴れて

期待通りの いえ期待以上の星空が広がったのです

 

ご覧ください この”天の川銀河”♪

”はくちょう座 デネブ” ”こと座 ベガ” ”わし座 アルタイル”を結ぶ

”夏の大三角”も きれい

それもこれも 通り雨のお陰

空中の塵を洗い落して

よりクリアな星空をプレゼントしてくれたのです

きれいな星空にお客様も大喜び♪ 椅子に浅くこしかけ頭を背もたれに預けて

ゆったりと見上げていらっしゃいました

 

南の空⇓ 上の明るい星が”土星” その下が”フォーマルハウト”

 

土星には望遠鏡を向けて ”環”を観て頂きました

そっと接眼レンズを覗き込んで土星が観えると

自然に「わっ」て声が 口を突いて出て来るようです  環だけにww

 

北には⇓ ”北斗七星”

 

そうこうしている内に 東には ”木星”が昇り

海には ”光の道”が出来ました  月以外でも出来るんですね きれい♪

接眼レンズにスマホカメラのレンズを当てて撮った画像がこちら⇓

”ガリレオ衛星”が観えます 左から ”ガニメデ” ”エウロパ” ”イオ”

木星の下のかすかな点が”カリスト”かな?

眼で望遠鏡を覗くと 木星には きれいに暗黄色縞模様が2本見えたのですが

残念ながら Bluebirderのスマホでは識別出来ません トホ

 

さらに ”秋の大四辺形”を成す”ペガスス座” 四角の胴体 右上に首が伸びます

ペガススの天駆ける速さのあまり”見えない”とされる”後ろ脚”のところには

アンドロメダ座があって  その”腰”の上に ”アンドロメダ星雲”が

ぼーっと浮かび上がっているのがわかります  この日は肉眼でも観えましたから

空気が相当に澄んでいたことがわかります

 

ところで Bluebirderが”北極星”と”カシオペア座”を撮っていたところ

その間に 偶然 星が流れました    画像の中央付近⇑・・・わかります?

トリミングで拡大すると 薄くですが前後に長い尾を引いています

お客さまが 「あぁっ 観えた!」って叫んでいらっしゃったので

「いいなぁ」と 心の中で呟いていたのですが

まさか それが写り込んでいたとは・・・ Bluebirderも驚きです

 

他に もう1ショット・・・

単純計算ですが約 1分間に2個写っていたこと自体 これはもう”ミラクル”でしょう

この流星 ご覧の通り ごくささやかな輝きですから

とにもかくにも空気が澄んでいなければ 観えにくかったはず

これも 時ならぬ”通り雨”がくれた 贈り物”です

 

午後8時を回る頃には 冬の星座”すばる”を望める志津川湾・・・

もうそんな季節です

 

次のスタパは 29日 満月と木星がランデブー

月の明るさで他の星々は見えにくくなりますが

クレーターから放射状にのびて光る”光条”も観察しましょう

乞うご期待!!

嗚呼 アンタレス食

前回のブログでもお知らせしましたね。
スターパーティの目玉として楽しみにしておりました 一大天体ショー”アンタレス食”・・・。

1週間ぶりのご無沙汰です。 Bluebirder*Sです。

 

前日の雨から少し早めに天気は回復に向かったのですが、
スタパ当日 21日夕刻の空は、曇りまで・・・。

残念ながら、さそり座の赤い星が月に隠れる”アンタレス食”は
お楽しみ頂くことができませんでした。 嗚呼・・・

ロビーでの開催となったスターパーティ。

まず、星のソムリエ準案内人の 和田直彦さんが

晴れていたら望めたアンタレス食を解説。

夕方5時26分前後 食に入る直前のアンタレス。


そして 午後6時50分前後 月からアンタレスの 出現・・・。

是非とも観望したかったのに”ショー”がない。

YouTubeを拝見しましたら、奈良と大阪での出現の映像はありましたが、
潜入シーンは無く、全容を観望出来た地域はさほど多くなかったのかもしれません。

それにしても
最近、待望の天体ショーが予定されている日は ことごとく曇り・・・。

晴天率が高いのが自慢の当館スターパーティではありますが、
最近勝率を下げてしまっている次第です。

いっそ 天体ショーに関係なく、スタパの予定を立てようか、
などとも考えてしまいましたが、しかし それもいかがなものか・・・。

 

まあ ボヤくのはこれくらいにして(苦w)、肝心の星のお話は、

星のソムリエ教授で NPO法人小さな天文学者の 佐藤吉晴さん。


さらに、天文ボランティア宇宙船船長の 永井秀男さんへ。

 


星の爆発が無ければ、我々生命の誕生は無かったこと。

また、金鉱石を示して 地球上で採掘された金資源も

巨大な星の大爆発によって 地球にもたらされたことが紹介されたほか、

 


ISS国際宇宙ステーションや月のこと。

その年によって土星の輪の見え方が違う訳などを

わかりやすく解説していただきました。

 

次こそは屋上で 星空をお楽しみいただきたいもの。

次回は・・・

ユーミンの”ジャコビニ彗星の夜”でお馴染み(いや ちょいと古いかぁ?)、
ジャコビニ流星群が目当てのひとつ。

三大流星群以外の観望は あまり期待できないとは言われますが、
今年は宵の内、月明かりが邪魔にならず、放射点が高いので観望には好条件。

運が良ければ、”ゆっくりフワ~っとした印象的な流星”が観られます。