スターパーティ Vol.84

8日ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

今日3月21日は春分の日 暑さ寒さも・・・
光の春に続いて
春を思わせる陽気も時折訪れている南三陸町です
もう 東京では ソメイヨシノが開花しましたが
皆さんの地域では いかがでしょう?

さて 南三陸ホテル観洋毎月恒例 スターパーティ
次は 24日に開催の予定です

目当ては 金星と月の大接近

およそ こんなイメージで
かわいい笑顔でウインクをしているようにも見えます

金星は 明けの明星 宵の明星として親しまれていて
一際 明るく輝く星

その金星 実は今年 年初から5月に向けて
西の空の比較的高い位地に移動していて
観望するのによい条件になっています

7月には地球に最接近です

そのほか プレアデス星団

和名すばるや

オリオン座の オリオン大星雲も ご覧いただけます

オリオン大星雲は 肉眼で望遠鏡を覗いてみても
さほどの迫力は感じられませんが
光を蓄積するスコープで捉えると

まるで フェニックスが大きく翼を広げて
羽ばたいているようにも観えて 宇宙の壮大さが感じられます

星雲の推定年齢1万年と全宇宙的には若く
星が誕生している現場でもあります

そんな 若さに溢れ 新しい星が誕生している星雲を
眺められたら 活気に満ちたエネルギーが貰えそうで
玄がいいですねぇ

丁度 お子様たちは春休みの時期
ご家族で楽しみにしていらっしゃる方も多いことかと思われます
仮に 雨や曇りで 観望が出来なくても
天文に詳しい星空案内人による「星の楽しいお話」を
お楽しみ頂くことにしました

どうぞ スターパーティにご参加ください

さて 志津川湾で越冬中の 希少な水鳥 コクガン
いよいよ 北帰行に向けてと思しき行動を見せ始めています

この19日に南三陸海のビジターセンターへ伺い
観察デッキに上がると
30羽以上のコクガンが
まるでムクドリのような群れを成して
海上をひらひらと飛び回っていました
まるで他に遅れまいとするように

まさか 群れで水上を舞っているのがコクガンだとは思いませんでしたから
残念ながら シャッターは間に合いませんでした
それでも 着水後の様子は
ビジターセンターのスコープにスマホカメラを当てて
なんとか撮影・・・・・

ただ 何せ センターと湾内海上に浮かぶギンザケの生け簀の間の海域に居て
デッキからの距離が 遠い遠い・・・

それでも 30羽以上が降り立った辺りに 居ます居ます!
丁度 ワカメの養殖いかだが連なっているところ
午後3時というのに 恐らく100羽以上は居たでしょう

越冬の只中は 余り群れて飛び回ることがありませんから
「群れ飛び」は もう 北へ向かうシミュレーションなのかも知れません

この日の朝 センターでは113羽を確認

北へ・・・ 夫々の群れが 夫々に秒読みに入っているようです

 

一方こちらは 渡る必要のない 漂鳥の エナガ

このところ ちょいと巷で人気のシマエナガくんと同系の野鳥で
観洋近くの雑木の森では
数羽の群れで森の周りをぐるりぐるりと周回しながら採餌しています
以前 当ブログでシマエナガなどと ご紹介していたことがありましたが
頭全体が白くないので正しくはエナガ・・・

お詫びして 訂正いたします

主に北海道に棲息する
シマエナガの真っ白なモフかわさもさることながら
エナガくんだって負けずにかわいい♪

写真はばっちり 背後の杉の葉に焦点が合っていてww
失敗ショットになってしまいましたが
そこは 雰囲気でごかんべんをww

近くの電線には キセキレイ

冬の間は喉の部分が白いのですが
黒色が濃くなって来ていて
いわゆる夏羽に変わってきています

巡る季節の中で

 

渡りの季節

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

希少な水鳥 コクガン

そろそろ北へ渡り始めている様子

南三陸海のビジターセンターによれば

3月11日の観察で125羽 それが12日には56羽だったということで

北へ繁殖に向かう一群が 志津川湾に立ち寄っているのではないかと
関係者は話しています

いつもの港では
そのコクガンが さっぱり岸壁に近寄らなくなっていることは
かねてから ブログに記していた通りで 寂しい限りであることも
記述しておりましたww

そこで前回はデジスコの高倍率で「引き寄せ」たりしていた次第・・・ww

そんな嘆きを知ってか(?)
先日 快~く相手をしてくれたのが・・・

こちら!!

ジョウビタキでした

丁度この日は 寒波が去って 春めいたうららかな陽気に♪

どうです この表情♪

気分が良くて どこか微笑んでいるように見えませんか?

冬鳥とはいえ やはり 温かな陽射しがお好きなようです

彼らの場合 「あ~っ居たいた!!」などと どかどか急接近すると
逃げてしまいますが 幸い 警戒心が比較的緩いタイプ

急な動作は避けて佇んでいると やがて人の「存在」を受け入れてくれて

鮮やかな色の姿を 惜しげも無く披露してくれます

尉(ジョウ)は銀髪のことで ジョウビタキは 銀髪のヒタキという意味です

翼にある白い斑点をキモノの紋に見たてて モンツキドリとも・・・

時々ぴょこんぴょこんおじぎをして尾をふるわせる
かわいい冬鳥で ホントカワイイやつです♪

? ? ? ? ? ?

・・・・・・・昔々 スズメモンツキドリは 姉妹でした

ある日 母親が重い病気になり スズメは 塗りかけのお歯黒も中途にして
取るものも取りあえず駆けつけたので 死に目に会えたのですが

モンツキドリの方といえば

化粧をしたりモンツキを着たりと時間をかけてしまったので
死に目に間に合いませんでした

怒った父親はモンツキドリに
「もう 金輪際タベモノをやらない」と告げたのです

だから今でもモンツキドリジョウビタキは おじぎをして謝っている・・・

そんな お話があります

もっとも 銀髪紋付姿の個体 の方ですから
そもそも化粧はそぐわないのですが あってはいけない教訓を語るのに

都合の良い姿と「キャラクター」だったのでしょうね


観洋からほど近い 雑木の山の入り口付近
1時間ほど Bluebirderの相手をしてくれた
可愛くて気のいいヤツです


こちらは 12日の様子

どうやら お腹がいっぱいのようで 体がまん丸!!
赤ちゃん的な体形が ひよこにも似て また輪をかけて かわいい♪

栄養と体力を付けて
北へ繁殖に向かう準備を 着々と整えているようですが
渡りは もう少し先に延ばして 今しばらく遊んで欲しいと願う
わがままな Bluebirderでございますww

語り部の未来形は?

未来の語り部には
「小説家」と「アクター」「アクトレス」のスキルが
求められる!!!

Bluebirderにとって
芸術は爆発だ!by 岡本太郎 並みのインパクトある提言でした

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

先月26日 気仙沼観洋で開かれた 語り部フォーラム
パネルディスカッションでの発言です

フォーラムは 命を未来へつなぐ重要な役割を担う語り部
地球規模で考え 足下から行動を起こそうと開かれました

このフォーラム 開いているのは国でも県でも町でもなく
震災の記憶を風化させまいと
震災後12年間毎朝休むことなく語り部バスを運行している
ホテル観洋なのであります

会場には 語り部の皆さまをはじめ
阪神淡路大震災関係者に一班の方々も含め
100名を超える皆さまからご出席いただきました

民間でこうした規模の震災フォーラムを継続開催しているケースは
他に例が無いようです

今回 パネリストからは

今後 年を経れば
被災体験を持つ人だけで 語り継いでは行けない
そこで「物語」が教訓などを伝える最強のツールになる

よって将来の語り部に求められるのは
震災からそれまでの関連事象を取材し まとめ
「物語を綴り」storytellerを「演じ切り」
発信する 小説家と役者的な力

例え「物語」がフィクションであって
内容が事実であれば 紛れもない「リアリティー」であり
効果的に伝える表現があれば
聞く側の身体が反応し 心が動くものである
という内容です

実はBluebirderも 直接被災を体験していない語り部の一人
今回の提言には 勇気を頂きました

また 語り合いやコミュニケーションから
初めて生まれるものがあり そこから語り部の未来形が生まれること

今後ユニークな新しい視点を持つ語り部も求められ ひとつのことに固執せず

広い視野で 年齢など様々な枠を越えて意見を闘わせること

オープンマインドで 改善と成長を図る姿勢で
「語り」「学ぶ」ことの大切さアピールされていました

? ? ? ? ? ? ?

さて この2日には当館恒例の星空観望会
スターパーティが開かれました

注目は 宵の明星「金星」と「木星」の接近

二つの惑星が西の山並みに沈む前  午後6時にスタート

ところが この日の空は 雲の波状攻撃に見舞われ

金星火星も この通り・・・

ただ肉眼では このようにかなり接近して観えて

並んだ輝きが とてもきれいでした♪

右上が「金星」    左が「木星」で

ガリレオ衛星
4つの内が3つ並んで観えます

もう1つは本星に重なって 観えません

こちらは 星空案内人 佐藤氏撮影の木星金星の接近
金星(右上)が キラリ! っと光ってキレイです♪

さらに 前回のスタパが最後のチャンスとご紹介していたZTF彗星

去り行く姿 かすかな光をあの特殊望遠鏡
EVスコープが映し出してくれました♪

この日は

も観測日和でしたし

オリオン座と 大犬座と 小犬座  そして冬の大三角(上部の白みは月の光)



オリオン座大星雲
 (佐藤氏EVスコープにて)

北斗七星

渦巻星雲 (佐藤氏EVスコープにて)


カシオペア座 ・・・と

ご参加いただいた50名以上の皆さまは嬉々として
スマホカメラをモニターに向けたり 空に向けたり
望遠鏡のレンズに当てたりして 撮影しては大喜び

関東 大阪方面など
普段星空など見上げることもないような都会の方々が多く
観洋の星空の美しさに 魅了され 喜んでいらっしゃいました

? ? ? ? ? ? ?

5日 いつもの港に コクガンは2羽だけ

オオバンが潜水して採ってきたアマモを横取りして
食べているのは コクガンだけではありませんでした

なんと!ヒドリガモが コクガンを上回る速さで奪い
食べていたのです

前の冬でもヒドリガモの労働寄生は観たことがありませんでしたから
驚きです
ひょっとして コクガンの行動を学習?してしまったのでしょうか

流石のオオバンも コクガンばかりかヒドリガモにまで
好物のアマモを横取りされ イライラしている様子でした


南三陸海のビジターセンターでは
3日に112羽 5日に69羽を確認

前の週は 殆ど居ないような日もあったのに

急に増えたのは
北帰行途中で立ち寄っているからではないかと
関係者は 話しています

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復興応援よろしくお願い致します。

みちのくGOLD浪漫

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

こちら 何か ご存知でしょうか

モンスターゴールド!!!
南三陸町のお隣 気仙沼市は鹿折(ししおり)金山で明治37年に発見されました
                こちら ⇑ は発見された当時の大きさを復元した模型
金含有率83%で重さ2.25キログラムの怪物金
「モンスターゴールド」は 1904年のアメリカ・セントルイス万博でも
世界を驚愕させました

北上山地でつながる三陸沿岸には 古くから金採掘の歴史があり
そんな歴史資源を誇りに 私たちの地域を盛り立て活性化する
「みちのくGOLD浪漫」事業が展開されています

参加は 宮城県の 涌谷町 石巻市 南三陸町 気仙沼市
岩手県の陸前高田市 そして平泉町の3市3町

聖武天皇が日本の災厄を鎮める大仏奈良に建立しようと金を求め
国内で採掘を望まれたことに端を発する国内初の金採掘

この23日 奇しくも天皇誕生日

陸前高田市で 日本遺産認定4周年を記念した
「みちのく GOLD 浪漫」シンポジウムが開かれました

認定令和元年のこと


そもそも 日本遺産 というのは
地域の歴史的魅力や特色を通じて
日本の文化・伝統を語るストーリーのこと   文化庁が認定・支援しています

奥州の金産出の歴史は 1270年前 天平時代にまでさかのぼります
・・・・・・・
聖武天皇(701~756年)は 日本で地震 火災 飢饉 疫病など
災難が続くことに心を痛め
奈良東大寺に安全祈願のための大仏建立を思い立たれた

⇒ 大仏を全面金で覆い尽くすにも
ひっ迫した財政事情では叶わない とてつもない大プロジェクト

⇒ 当時 仏像や装飾品に使われていた金は
ほぼ100%を輸入に依存 天皇は国内産出を祈願

⇒ 陸奥の国で金産出朗報が聖武天皇に
⇒ 大量の金が陸奥の国から都に届けられ大仏の金塗装に役立つ
⇒ 一攫千金を夢見る者達が奥州を目指し一種のゴールドラッシュへ

ざっと こんな経緯が
三陸沿岸の地域には 日本の産金とかかわる歴史として流れています

国内の金山と言えば 新潟県 佐渡金山

という代名詞的な印象がありますが
3市3町でつくる推進協議会には
日本の金山の起源である“みちのくGOLD浪漫”
佐渡を凌ぐ代名詞にしようという究極の目的があります

今回の席では 日本遺産は 守るのではなく
遺産を未来に創る事業であること

いかに多くの人を巻き込めるかが焦点であり
その為に 観光遺産や日本ならではの文化を活用し
地域にとって大切なものの価値若者も理解できるようにすること

事業に不可欠な 6市町のつながりを強くするためにも
そうした若い人たちのフォローが必要なこと

まずは地域を盛り上げ みちのくGOLD浪漫 を知ってもらうため
産金の歴史遺産を紹介するモデルコースを設ける必要性などが
提案され 確認されました

実は採掘砂金流し掘りの歴史を持つ南三陸町には採掘跡も存在
唐桑から金華山まで一望できる田束山(たつがねさん)には

産金の歴史に関わる奥州藤原氏ゆかり“経塚群”あります

この田束山 ツツジの名所として広く 知られ
訪れる人たちの憩いの場となっています

歴史遺産を巡るモデルコースが一日も早く町内でも稼働し
みちのくGOLD浪漫が広く認知され
古のゴールドラッシュにあやかるトリップラッシュにより
三陸地域に大きな賑わいが訪れるようになるといい・・
そんな風に Bluebirderも願っています

 

さて 志津川湾で越冬中の 希少な水鳥 コクガンですが

この25日 いつもの港には6羽いました
この日もなかなか近づいてきてくれません

最近彼らが岸壁に近付きにくいのは
コクガン観たさ撮りたさで訪れる人たちが増えたせいではないか
という証言を 海のビジターセンターの方から頂きました

まあ それも南三陸町にコクガンありということが
より広く知られるようになってきた証で 喜ぶべきことなのかも知れません

先週 センターでは 80羽ほどを確認していましたが
2月16日に行われた湾内全体の羽数調査では330羽が確認されていて
前の冬の400羽以上を割り込んでいます

 

3月2日は スターパーティです

最後のチャンス

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

きれいでしょ?

おうし座の赤い星 アルデバラン(右下)と ZTF彗星(左上) の接近です

当館恒例のスターパーティ 星空案内人のS氏こと
佐藤 吉晴さんが 2月15日のスタパ当日に撮影
提供してくださいました ありがとうございます

前回11日のスタパでは

火星に接近していましたから
どうやら ZTF彗星 赤い星が お好きなようですww

開始直前まで 雲が邪魔していましたが
始まってみれば すんなり星空が広がってくれたこの日のスタパ
(毎度毎度のミラクルでございますww)

時々 雲が過(よ)ぎっていた序盤から
時間が深くなるにつれ
空は いよいよ快晴に♪

何より この日は ZTF彗星を観望する最後のチャンス

ちょうど埼玉から震災学習で訪れていた高校生たちも参加

地元放送局のテレビ取材や 姉妹館関係者の視察もあって

活気のあるスタパになりました
Gカメラマンさん寒い中ありがとうございます!

なにせ

5万年ぶりに飛来した彗星は 惑星の引力の影響で

もう二度と地球には”帰還”せず 行ったっきりになってしまうといいます

当館では今回のスタパが ZTF彗星の見納めになることから

高校生たちをはじめ

お泊りのお客様方も スマホを向けて
パシャリパシャリと一期一会の撮影です

埼玉から来館の高校生は・・・

今回は高校生たちが半数を占めましたが 80~100人の皆さまから

観洋の星空を お楽しみ頂くことが出来ました ありがとうございます
(※東北放送様のテレビニュース画面も織り交ぜて紹介させて頂きました)

次回スタパは3月2日

夕刻に 木星と金星の接近を観たあとは
来年にも初の女性宇宙飛行士着陸を目指すアルテミス計画の進む
月面も 観察  冬の星座もお楽しみ頂きます

 

さて 美しい景観を湛える志津川湾で越冬中の
希少な水鳥 コクガン

18日午後 いつもの港で観られたのは 4~5羽

漁船が入って来ても 逃げもしませんが
なかなか岸辺には 寄って来てくれません カメラが嫌いなようで トホ・・・

南三陸海のビジターセンターでは
13日の週にはに70~80羽を確認していて
この日 センター近くの防潮堤へ行ってみると
養殖用の浮きのある辺りには
規模は小さいながらも 群れが観られました

震災前は このように養殖用の浮きの辺りが 彼らの居場所で 塒(ねぐら)
そして餌場だったと聞きましたから 元の状況に戻ってきたのかも知れませんね

それでも  未だ2月  あともう2~3度は 間近でその姿を見せて欲しい・・・
そう願う Bluebirderでございます
(もっとも早起きすれば叶うことなのかも知れませんがぁ・・・www)

ZTF彗星に注目の眼差し

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

どうです 惹きこまれるように モニター画面を覗き込むこちらの様子

今月11日に開かれた スターパーティの1シーンですが

この日の注目は なんといっても5万年ぶりのZTF彗星〈EVスコープモニター〉

〈星空案内人O氏大口径望遠鏡⇒モニター〉

土曜日ということもあって
150名を超えるお客様が屋上に上がられ
星空を楽しんでくださいました い~い賑わいですww

前日雪の降った南三陸町は 久々の積雪
優に10㎝以上は積もりました

それでも午前中は 快晴に♪
スタパ開催に期待が膨らみました  星空指数は 80%でしたし・・・

ところが 昼前に まさかの「曇り予報」発令!?

午後7時から曇り始めるという情報が入り
急遽 スタパ開始を午後5時半に繰り上げ
曇り次第 終了ということにしました

天気ばかりはどうしようもありませんから

それが 開始直前になって 曇り予報は解消

スタパ自体は 午後9時までという
異例の長時間開催とあいなりました

そもそも「曇り次第終了」とお知らせをしてしまっていましたから

開始序盤から お客様が殺到することに

幸い 今回は星空案内人にOさんが加わってくださっていて
ご案内役が4名居りましたから 大助かりでした

とにかく親子連れが多く 沢山の子どもたちに
望遠鏡を覗き込んで貰えたのが

Bluebirderとしては 何よりも嬉しかった この日のスタパ

大勢のお客 様からスタパに星に興味を持って頂けた嬉しさは一入です

ただ この日 火星に大接近とアピールしていたZTF彗星
位置がわかりやすいだろうということで
双眼鏡で観てみて などと
前回のブログに「軽口」を記してしまいましたが
どうしてどうして・・・

等星が低くて 私物の野鳥観察用スコープで
彗星の姿は捉えられませんでした

これ 午後9時過ぎに撮った火星なのですが・・・
ホウキ星は一体どこに?という状態です

火星とZTF彗星の接近画像が こちら!!

星空案内人O氏提供の画像  きれいです♪
火星に比較して ZTF彗星は ごくかすかな光
これでは 6cm口径のスコープで到底捉えられるはずもありません

そこは フランス ユニステラ社製のEVスコープがしっかり捉えてくれて

タブレットとモニターに映し出された画像の前には
スマホカメラの放列!!!
ある意味 壮観でした

皆さん いい思い出になりましたね
ご参加いただきありがとうございました

5万年ぶりのZTF彗星
この15日のスタパが ラストチャンスになります

 

さてさて 志津川湾で越冬中の
コクガン 12日午後 いつもの港にも
ビジターセンター近くの海域にも
一切姿が観られませんでした

こちらは1月7日の様子ですが
一部の冬鳥たちは 北に向かい始めたと聞きます
眼に出来たコクガンの数からすると 心なしか
寂しい冬になってしまった そんな印象です

12日朝 海のビジターセンターでは70羽を確認していますが
シーズン最後の湾内全数調査の結果を待ちます

5万年前

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

前回地球に接近したのは 5万年前
かの ネアンデルタール人が見たかどうかは
知る由もありませんが
実に それ以来というほうき星が  ZTF彗星

先週のブログでもご紹介しましたね         (⇑ 星空案内人S氏撮影)

実は急遽1月30日と2月2日に スターパーティを開きました
彗星を観るのに 30日は 月明かりがあまり邪魔にならない日でしたし
2日は 最接近する日でしたので

ところが 30日の夜は 雪に!!

星空指数は80%で 余裕で晴れるものと思いきや
この通り

それでも午後9時には晴れるという情報を信じて
懸命に雪掃きをしておりました

掃かないと 足下がとても滑り易くて危険なもので (写真提供:星空案内人N氏)

すると どうでしょう

雪のち晴れ 空はほぼ快晴に♪

またまたミラクルです!!!
こうなれば もうしめたもの

秘密兵器フランスユニステラ社製の特殊望遠鏡
EVスコープの威力を発揮するチャンス

見事に映し出されたZTF彗星


太陽とは反対側に水蒸気を飛ばし 美しく輝きながら

宇宙空間を”飛ぶ”姿を捉えることができました

寒い中でしたが


50名以上のお客様から年初の天体ショーを
お楽しみ頂けました

そして 彗星最接近の2日 上空には厚い雲が垂れ込めていましたが
開始の午後6時には 雲は散りじりに消え
無事 スターパーティは 開催へ

この日は 午後6時過ぎに 宇宙飛行士若田光一さん搭乗中の
ISS国際宇宙ステーションが観洋上空を通過
もう一つの天体ショーに歓声が上がりました

ただ 撮影は失敗 画像はご紹介できませんが
この日も EVスコープは やはり見事にZTF彗星を捉え
お客様に 5万年ぶりの輝きをお届けし ご覧いただくことができました

https://youtu.be/C6qEJrXsqV4

真っ赤な惑星 火星に彗星が最接近する11日と

おうし座のアルデバランに最接近する15日にも

スターパーティを開催します

ZTF彗星は 行ったっきりになり
金輪際 地球に接近することはないそうです

11日と15日には 目印になる星のすぐ隣にあって
アマチュアファンでも見つけやすいので双眼鏡やスコープ
望遠鏡を向けて
一期一会の輝きを楽しんでみてはいかがでしょうか

 

さて 希少な水鳥 コクガン
この冬は どうも 居場所に異変があって

4日土曜午後には 戸倉方面の 河口付近で 2羽 確認できただけ
いつもの港では 一切姿はありませんでした

ただ 海のビジターセンターではこの日の朝
108羽を確認していますから
湾内の全体数が 減っているわけではなさそうです

現に センター近くの防潮堤沖では 一定の”賑わい”が見られました

いつもの港に居場所としての魅力がなくなった理由はわかりませんが

近くで撮れなくなくなったのが 残念で仕方ありません(^_^;)

 

ところで 2月5日は 今年地球から一番遠い満月
スノームーンでした

志津川湾には見事な光の道を伸ばして
美しい光景を湛え 魅せてくれました

2月4日が立春で 暦の上では春♪ そろそろ光の春に突入

月も目下最小で 後は近づく一方
ということは! 月が ツキが 段々大きくなる
な~んて 何とも玄がいいではありませんかぁ

今年は 大きくなっていく満月を愛でて
ツキをどんどん膨らませましょうww  いいこと一杯ありますように♪

ZTF彗星を観よう

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

年初の天体ショーとして期待されているのが ZTF彗星

この22日現在の様子を捉えた貴重な画像は
当方スターパーティ星空案内人にして
星のソムリエ教授 S氏がこの22日に松島で撮影しました

ZTF彗星は 去年3月2日に
アメリカのパロマー天文台にあるパロマーシュミット望遠鏡を使った
広視野天体観測プロジェクト
Zwicky Transient Facilityによって発見された 新しい彗星です

こちらは岡山県井原市美星町にある美星天文台がとらえた20日の様子

1月初旬に 明け方の東の空に6等前後の明るさで見えた彗星は
次第に北へと移動して 北極星に近付く1月22日頃から2月初旬には
周極星となって一晩中夜空に輝くことになります

2月2日の地球最接近の際には
彗星は4等台の明るさになると予想されていて
塵の尾を引いた姿が観測されるものと期待されています

こちらは21日のZTF彗星(美星天文台撮影)

火星近くを通過する2月11日

アルデバランやヒアデス星団の近くを通る15日には

ZTF彗星を観るスターパーティを予定しています

そのZTF彗星を観望するのに威力を発揮するのが

前回のブログでもご紹介した 特殊望遠鏡ユニステラ

冒頭でもご紹介したこちらの姿は S氏がこの望遠鏡で捉えました

実はこのZTF彗星 元々 放物線にごく近い楕円の軌道を描いていて
計算上では 前回太陽に近づいたと考えられるのは 5万年ほど前のこと
現在は 惑星の引力の影響で起動が変化していて
将来的には太陽系から離れ二度と帰ってこないと考えられていますから
まさに一期一会!! 観望のチャンスは この機を置いて他にありません

地球に最接近する2月2日前後の数日は
十分に暗い空であれば肉眼で見えそうだと言うことですが
双眼鏡を使うと
ひょっとしたら 形のいびつさや
尾が少々伸びている様子などが見えるかもしれません

最初にして最後の観望となるZTF彗星 皆でしかと観届けましょう

 

さて 志津川湾で越冬中の希少な水鳥 コクガン

先週のブログで 飛来がいよいよピークを迎えます!
な~んて言ってしまっていましたが
28日にいつもの港に居たのは たったの4羽 ( ⇓ 画面からは1羽はぐれてます)

海のビジターセンターで朝確認できたのは80羽程度でしかなく

寒波が強過ぎて 一旦更に南下してしまったものか

湾内で居場所を変えてしまったものなのか
この冬は ここ2~3年とは動向が違うようです

今年最初のスターパーティ

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

この16日 今年最初のスターパーティが開かれました

【オリオン座と冬の大三角 2023.01.16】

日中は 厚い雲が垂れ込め 開催が危ぶまれました
まぁ "危ぶまれる”のは 今回に限ったことではありませんが
最初のスタパは なんとしても 成功させたかった

わかってもらえますよねぇ この気持ち  何せ年初なのですから

なかなか取れない雲でしたが
開始時刻の午後6時半には
観洋上空の雲が 切れ始めてくれました  wwいつものように

【火星とすばる 2023.01.16】
ただ 快晴とまでは行きませんでしたが
時折 雲に隠されたりしながらも
オリオン座をはじめ冬の星座や 木星 火星も ほぼ全天を観望できました

【カシオペア座 2023.01.16】
スタパ 今年もついてます!

丁度この日は 韓国内およそ40の大学から選抜され訪れた
140名の学生さんたちが3泊目

観洋屋上 汐風の空には 一班のお客様も含め
100人以上の皆さんが入れ替わり立ち替わり次々と訪れ 賑わいました

それにしても驚いたのは 学生さんたちお持ちの最新スマホの性能
手持ちでも それはきれいに 星座が撮れちゃうのです
自分のでは しっかり固定しないと
ブレてしまって とてもきれいに撮れたものではありません

それが いとも簡単に星空を写し取って
「撮れた とれた」「うわぁ~ きれい!!」って 大はしゃぎでした

それはもう"乗り"がよくって・・・

ご覧の通り♪

また 当館で間もなく研修を終える台湾の大学生も
寒~い中でしたが しっかり防寒対策をして参加してくれました
Kさんと Yさんです ありがとう♪

み~んな
星空案内人の話に 熱心に耳を傾けては

望遠鏡で 木星を観たり

北斗七星の 二重星 ミザールを観たり

オリオン座など

星座を見上げて 思い思いに写真を撮ったりしながら
スターパーティを 楽しんでいました

ところで こちら ノリノリの韓国の学生さんの隣にあるのが

特殊望遠鏡 ユニステラ
オリオン大星雲を捉え 美しい映像を映し出してくれました

接眼レンズにスマホを当てて撮った画像がこちら♪

きれいでしょ?

そうそう この日は
宇宙飛行士 若田光一さん滞在中のISS 国際宇宙船も観られ
歓声が上がっていました

雲の間に 見えたという証拠写真がこちら・・・・・

西の空 木星の右側に ISSの5秒間の軌跡を確認できますが
動画を1フレームずつ切り出して 数多コンポジットすると
この始末・・・ 酷い
今度は動画ではなく
シャッタースピードを長くして写真として撮ることに致します

まぁ とにもかくにも年初に相応しい賑わいになったスタパ
韓国の学生さんたちからは
「七日間の日本滞在の中で 今日が一番よかった」
という ありがたい言葉を頂戴しました

ご案内している私たちスタッフも
皆さんが存分に楽しんでる雰囲気に浸り 楽しませて頂きました
どうも ありがとうございました

ところで 今 彗星 いわゆるほうき星が 接近中なのを ご存知でしょうか

こちらが そのほうき星 ZTF(ズィーティーエフ)彗星
まだ 尾は長くありませんが きっとこれから徐々に・・・
撮影は 当スターパーティ星空案内人にして
星のソムリエ教授の Sさん
先にご紹介しました特殊望遠鏡ユニステラの写真  左側にいらっしゃる方です

ご提供頂き ありがとうございます

実は このほうき星:ズィーティーエフ彗星を観望するのに
好条件な日に当たる この30日
特別スターパーティを開催します

特殊望遠鏡ユニステラで ほうき星を観ましょう
なお 2月11日15日スタパでも

このほうき星を狙います お楽しみに

 

さて 志津川湾で越冬中の希少な水鳥 コクガン

大寒の寒さと共に 飛来数が ぐっと増えました

21日にいつもの港で観えたのは7羽でしたが
20日ごろ行われた調査では 湾全体
345羽を確認したとのこと

21日には 海のビジターセンターでも118羽を確認出来たそうで
コクガンの飛来は いよいよピークを迎えることになります

 

 

楽しい旅の思い出 ポスターに

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです


もう 去年9月下旬のことになりますが
さいたま市立大宮国際中等教育学校の生徒さんたちが
修学旅行で当館へお泊りになった際
スターパーティに参加されました

正確に言うと 参加された というのではなく
事前にオーダーを受けて 修学旅行の行程に組み込んで頂いた
生徒さん向けのスタパでした

中高一貫の大規模校で 震災学習が主な目的
二班に分かれてのお泊りでした

第一班の生徒さんたちには 台風崩れの低気圧が
100%の星空指数を吹き飛ばしてしまった為
屋内で天文に関するお話を聞いて頂き

第二班の皆さんには 幸い晴天に恵まれたので
当館屋上で実際に星空を観望頂くことができました


今回ご紹介しているのは
その生徒さんたちが その時の思い出を元に作成し
送ってくれたポスターの数々です

天文 星座 星座にまつわる神話など きれいにわかりやすく
まとめてくれていて 実にすばらしい♪    Fantastic!!

引率の先生からお送りいただいたお手紙によれば 生徒の皆さん
口をそろえて 今回の旅行は楽しかった
良い思い出になったとおっしゃっていたのこと    光栄です

晴天当日は 星空案内人が レーザーポインターを手に
星や星座の解説をして差し上げたのはもちろん
天体望遠鏡を 木星や土星に向けて 観て頂きましたが  とにかく賑やかで

木星のガリレオ衛星や 縞模様

(観洋上空於撮影)
また 土星の環が見えると

(観洋上空於撮影)
見えた見えたと歓声を挙げたりして
大いに盛り上がっていたのを よく覚えています

一方 屋内の星のお話では やはり星空案内人が

月までの距離や土星の輪の見え方を
手製の模型を使って わかりやすく 説明

さらに PCを使って宇宙空間を投影 再現された
地球発着 宇宙の果てへの旅では

日常の感覚を遥かに超えるスケールの壮大さに
どよめきが起こっていました


そうした 皆さんの驚きや 楽しみが そのままポスターに♪
拝見すれば 即 スター通に♪  館内に展示したい出来栄えです

中には そのまま当館のPRポスターとして
使わせて頂けそうな作品もあって 実に光栄なことです

さいたま市立大宮国際中等教育学校生徒のみなさん
ありがとうございました

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さて
美しい自然景観 まさに絶景広がる志津川湾で越冬中の
希少な水鳥 コクガン

14日午後2時半ごろ いつもの小さな港に居たのは
2羽  だけ   トホ・・

他には見当たりませんでした

ここは 好物の海草アマモが 流れ着くので
コクガンにとって いい餌場だったはずなのですが
この日 この2羽の様子を観ていても
そのアマモを口にしているのが まれで・・・

加えたアマモは 短くちぎれたものでしかありません

アマモにありつけないからでしょうか
2羽は 岸辺でアオサをついばんでいましたが
そのアオサさえ 前の冬に比べて 大して茂っていないようです

ですから 水中にアオサでしょうか海草の塊を見つけ 一方が引き上げると

競ってむさぼるように 食べていました

気温がこの季節としては高めなせいで
どうやら 他の群れは未だ青森あたりにとどまっているという
情報を聞きましたが

この日 海のビジターセンターで確認したのは55羽程度
去年の同じ時期には センターだけでも
200羽を数えていましたから 寂しいさびしい・・・

去年は湾内で 400羽を超えるコクガンが越冬した志津川湾
今シーズンは 果たして・・・・・