コクガン飛来

「国の天然記念物にして 絶滅危惧種
コクガンの越冬期間は 10月の下旬からゴールデンウイーク前まで
だから コクガンたちは3.11で 津波に被災しているんです・・・」

な~んて 語り部バスでお客様にお話ししているのに
10月下旬になってからも コクガンたちがやって来る
いつもの港に まったく足を運ばずにおりました

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

この11日 ほぼ半年ぶりに 南三陸海のビジターセンターへお邪魔して
お話をうかがったところ
10月12日には 2羽を確認

センターでの確認は 去年より10日早いとのこと
ということは
もう 今季初飛来から1カ月が経過してしまっていたのです

今年は 飛来が遅いとばかり思い込んでいましたから
ブログでのお知らせが遅れて スミマセンでした

いつもの港に出かけるきっかけになったのが こちら

地元紙 河北新報の記事でした

東北地方に棲息していたクマゲラ 国内で一番大きなキツツキで
国の天然記念物で絶滅危惧種ですが
ここ6年 生息が確認されておらず 絶滅寸前ではないか というのです

気候変動を要因のひとつに挙げていますが
同じ絶滅危惧種のコクガンは まさかそんなことないよね?と 足を運んでみた次第

センターの話では その後 10月19日と20日に6羽
26日28日に12羽 30日には26羽
今月に入って 2日と8日には28羽
10日には31羽を確認したとのこと

ならば と いつもの港へ・・・

す・る・と・・・ 居ました いました

目視で 9羽を確認!

乗り付けた車とBluebirderの存在など気にする素振りも無く
風が強い岸壁近くで波に大きく揉まれながら
もくもくとアマモを食べていました  逞しいという印象です

このシーンでもお分かりいただけますね
彼らの大好物 アマモがこうして岸壁に向け打ち寄せられてきています

わき目もふらず食べているのは 北からの長旅の消耗を
一刻も早く回復しようしているためなのか・・・
いやいや 単に お腹がペコペコなのかも知れませんねww

本来家族単位で行動するコクガンたちは 餌場獲得のため
リーダーがほかのコクガンを追い払おうとする傾向があるのですが
この日 9羽のコクガンたちは ほとんど威嚇し合うこともなく
仲良く アマモをついばんでいました


まぁ それだけ今は 流れ着くアマモの量が豊富なのかも知れません

ここで目にした様子からは 東北北部のクマゲラが瀕している
危機的な状況など微塵も感じられませんが
コクガンの数が激減したのは 乱獲の他 土地の開発も原因だと聞いています
なにより土地の開発は 彼らを養うアマモの群生を阻害しますから

つまりアマモはその土地の自然の豊かさを如実に反映する植物なのです

志津川湾では 震災直後は まだもさもさと茂っていた海藻や海草が
災害復興工事の後 そのボリュームを減らしてしまっています

忘れてならないのは
海の恵みが”当たり前”であるために必要なことを
改めて確認し 反映することで
今ある”当たり前”は持続出来るのだということ

この冬もまた 志津川湾の生物多様性の象徴的な存在
コクガンの様子に触れてゆくことにいたします

ひころのコクーン&スタパに300名

見事な盆栽ですね きれい!

咲き分けのツツジ 花びらの色が鮮やかです

 

実はこちら ”繭玉で創った盆栽”なのです

見事な出来栄えの作品は 今年

群馬県立日本絹の里特別展「まゆクラフトと絹の作品展」

まゆクラフトの部で”奨励賞”を受賞しました

今回の受賞は ひころの里で繭細工に取り組む”シルクレディース”の

工芸技術の高さが認められたということで 大きな意義があります

今 養蚕の歴史を伝える”ひころの里”(町内入谷地区)では

”絹と繭の手工藝展”が開かれています

ご覧ください この絵画!!!

シルク和紙に描かれた花が色鮮やかに浮き出し

ぐっとこちら側に迫って来ます

 

先月29日には この”絹と繭の手工藝展”が開かれている”ひころの里”で

”みやぎのシルク文化を想う” をテーマに

関係者が集い ”座談会”が開かれました

展示作品の日本画は シルク100%の”ピュアシルク和紙”に描かれています

 

日本画には 一般的に

雲肌麻紙(くもはだまし:左)が使われますが

ピュアシルク和紙(右)に描くと

”絹の目によって 絵の具の濃淡に変化が生まれ

画が前面に浮き出す印象になる効果がある”ことが 紹介されました

どちらも黄色の下地に同じ色の絵具を滲ませてありますが

発色・印象の違いは一目瞭然

その上 ”時を経ても色褪せしない”というのがシルク和紙の特徴です

こうした持ち味は ”繭自体の生命力”に裏打ちされているのではないか

そんな考察も加えられていました

このピュアシルク和紙  表面に光沢があり ふわふわしたやさしい手触りです

確かに シルク和紙に描かれた作品は

平面でありながら三次元的に浮き出してくるようで リアリティーがあります♪

 

一方 繭玉で創った盆栽は

シルクレディースの皆さんの手によるもの

ひころの里に伝わる手工芸品です

南三陸町・・・ 旧志津川町は その昔 良質の絹を生産していました

1900年のパリ万国博に出品された生糸は見事グランプリを獲得し

世界でも一際高い品質の絹として認められ

京都西陣から町へ 生糸を買い付けに来ていた時代があったのです

養蚕の振興は ”養蚕の始祖 山内甚之丞(やまうちじんのじょう)”の尽力によるもの

 

山合の集落は

かつて豊富に採れた砂金がゴールドラッシュを呼び

「入谷千軒(いりやせんけん)」と称されましたが

享保年間には その入谷(いりや)での産金が底をつきます

 

窮状に追い詰められた町を救うべく

若くして福島に赴き 養蚕と製糸の技を学び 仙台藩全体に伝授

養蚕蚕糸生産を農家の生業としたのがまさに山内甚之丞 その人なのです

町が誇る偉人です

ただ 時代は流れ 選りすぐりの優れた天然素材は

やがて中国産の安価な生糸や化学繊維の普及に押され

生産は窮地に陥ることになります

 

稲作と並んで農家の大切な収入源となっていた時代は今は昔

養蚕は衰退の一途を辿り 現在 宮城県内で携わっているのは

町内の戸倉小学校や入谷小学校などを含めて15軒を数えますが

養蚕農家に限ると 10軒しかありません

県内の養蚕や絹の生産は既に産業として成り立ちえず

手工藝による”文化”へと昇華 変遷しています

ひころの里で活動するシルクレディースは目下10名

今 若手への伝承を進め 引き継ぐことで 絹の文化をもうひと花咲かせるべく

繭玉細工に取り組んでいます

今回の座談会は ”奨励賞”受賞をきっかけとした ひころの里初の試み

 

繭と絹の文化を発信し 広く親しんでもらおうというのが

現在開催中の”絹と繭手工藝展”です

会場は 南三陸町 ”ひころの里 松笠屋敷”

今月26日まで開かれています

皆さんも ぜひ 絹と繭 そして作品の輝きと素材のやさしさに触れてみてください

”ひころのコクーン”に 手工藝の温もりに きっとほっこりします

 

さて ひころの里の”ひころ” とは ”ひかり” の意味だそうな

数限りない光を散りばめた星空を楽しめるのが

当館屋上で月二回開催されている ”スターパーティ” 今月はまず3日に開かれました

見上げてらっしゃいますねぇ

これ ”木星”です♪

この日は 朝から快晴の青空が広がり

高気圧の勢いは

夕方 そして 夜になっても衰えること無く

夜は もう文句なしの満点の星を望むことが出来ました

一番の見どころは 観望に最適な状態に入った木星

右上の星が木星 全天一番の輝きです

左下には ”プレアデス星団 すばる”が観えます

 

木星には 2基の望遠鏡を向けて お客さまから順番に観て頂きました

こちらは ”すばる”に向けて・・・

 

この日はスタパ開始の午後6時半前から お客様の数は徐々に増え

ピーク時の午後8時前後には 屋上はもう芋洗い状態に!!

 

Bluebirderは 地球の自転と共に視界からどんどん外れていく木星に

望遠鏡を向け直して観て頂くのに手いっぱいで

一番混雑している様子を撮ることが出来ませんでした

 

とにかく 絶え間なく続くお客様の行列

星空案内人の先生方をはじめ われわれスタッフは 対応に大わらわ

実は 一番お客様が集中し 殺到していたのが ”土星”に向けられた望遠鏡

土星の環をご覧になっては みなさん とても感激していらっしゃいました

なにせ 望遠鏡を通して 直に土星を観るのは初めての方が大半でしたから

もちろん 木星を観たお客さまも きれい! 縞模様が観えた!

ガリレオ衛星も観えた! 観たこと無かったし

来て良かった♪ と とても喜んでいらっしゃいました

そうこうしている間に 今度は 東の岬から赤い月が昇り始め

その美しさには 歓声が

 

追って 東の水平線からは

冬の星座 オリオン座が昇り始めました

 

午後9時前後になると 秋の大四辺形は もう天頂あたりへ・・・

(星の位置が判りやすいように補正 色味の不自然さにはご容赦を)

秋の天駆ける ペガスス座

 

アンドロメダ座の脇には アンドロメダ大星雲(写真右上)も

薄ぼんやりとですが 肉眼でも観えていました

 

この日のスタパには

当館スタパ史上最高の300名を超えるお客様からご参加いただき

お楽しみ頂くことが出来ました   ありがとうございます

次は 18日の特別開催です

お楽しみに!!

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満月と木星ランデブー

29日 目覚ましをかけて午前3時半

部分月食に期待して 起き出したのですが

雨上がりの曇り空・・・ 観望は叶いませんでした

夜にはスターパーティが予定されていましたが

日中は 曇り 雨の天気・・・

嗚呼・・・ せめて目当ての満月と木星のランデブーだけでも観て頂けたら・・・

そんな願いも 夕方になってもなお広がる曇り空をして 風前の灯・・・

 

かと思われましたが・・・ 久々のミラクルです!!

屋上フロアの雨を掃き終わった後

何ということでしょう どんどん西寄りの風が強まり

かくして 観洋上空の雲は吹き飛ばされ始めたのでございます

で ご覧のシーン

見事に 東の空に 月と木星のランデブーを鑑賞することが出来たのです

お泊りの一般のお客様も 埼玉からの修学旅行生も

それはそれは大喜びの 大盛り上がり♪

参加された皆さんそれぞれに 月の明るさと美しさに魅了され

木星の縞模様と

ガリレオ衛星に感激♪

土星の環に ”わっ”と 叫んでいらっしゃいましたww

高校生たちは

望遠鏡にスマホのカメラを当てて月を撮影しては 歓声を挙げ

月の光を移す水面に きれい!やばい!と見入りつつ

クラスメイト同士 記念撮影したりしていました

参加人数は200名を優に超え

久しぶりに文句なしに叶った星空観望に 大いに活気に満ちた

スターパティとなりました♪

 

煌々と輝く 月に感謝!!

雨天からの 星天を引き寄せて下さったお客様に感謝です!

次回のスタパは 11月3日

更に! 18日の特別開催が決定いたしましたので 併せてご案内いたします!!

お楽しみに♪

満月のスターパーティ

今度のスターパーティは 今月29日

見どころの天体ショーは 満月と木星のランデブー

マイナス12.7等星の月と

Max(衝時)マイナス3等星の木星が並ぶの光景は

一際目立つこと請け合いです

 

ただ 満月 ということは

煌々とした月明かりで

他の星や星座が かすんで見えにくくなってしまいますから

星空観望には あまり適当な夜ではありません

天の川銀河も多分観えない・・・

これでは 月を邪魔もの扱いしているように聞こえてしまいますねww

 

実は この日の月は 未明から明け方にかけて

貴重な秋の天体ショーを披露してくれます

 

その天体ショーとは 部分月食!  明け方 西の空で繰り広げられます

 

88星座図鑑様のわかりやすい図解がこちら!

太陽を背にした地球の影が月にかかり 半影に続いて本影が観られます

時刻は東京観測の想定と思われます  仙台も同じみたいですが・・・

PC天文フリーソフト”ステラシアター”

経過を見てみると

まず 午前3時過ぎから

半影食が始まり 月の左上に少し陰りが見え始めます

3時17分⇓

4時27分⇓

4時35分⇓

 

そして 4時36分ごろから本影がかかる部分食へ・・・

左側が欠け始めています⇓

5時10分前後に食は最大となり

5時50分⇓

食自体はごくわずかではありますが

月没と共に終わります

国立天文台発表の部分月食のまとめは こちら

Bluebirderがお示しした時刻とはズレがありますが

そのあたりはご愛敬 ということでお許しを

 

とにもかくにも この秋の一大天体ショー 観ない手はありませんね

ぜひ 皆さんも観てみてください

Bluebirderも観てみたい!!

とはいうものの 一番の問題は Bluebirder自身が

早起きが出来るかどうかということ・・・

なのでありますww

 

 

 

 

通り雨の贈り物

贈り物?

通り雨が いったい何を?

ですよね・・・

 

8日ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

 

この12日 サプライズスターパーティを開いたところ

空は澄み観望にとても適した条件の下

100人以上のお客様から お楽しみ頂くことが出来ました

 

このところ スタパ当夜と言えば

すっきりと晴れてくれることがありませんでしたから

お客さまに なんとか満天の星空を楽しんで頂きたい・・・

そんな星空案内スタッフのたっての願いで サプライズ開催が決定しました

先週後半の星空指数が軒並み100%続きでしたから・・・

 

この日12日は 午前中から秋晴れの空が広がり

これならきっと夜も晴れ・・・

と思ったら 夕方に向けてどんどん上空には雲がひろがり

仕舞いには 南から雨雲が押し寄せて 雨が降る始末・・・

今回もダメ?まさか・・・

 

まぁそれでも 100%の星空指数を信じて準備は進められました

特に屋上のフロアは濡れると足元が滑りやすくなるので

水掃きは入念に・・・

 

作業を終えたのはスタパ開始の40分前

あとはもう雨が降らないこと

それと風が吹いてフロアが乾くことを祈りながら 時を待ちました

 

するとどうでしょう 雲は消え 空はスッキリ晴れて

期待通りの いえ期待以上の星空が広がったのです

 

ご覧ください この”天の川銀河”♪

”はくちょう座 デネブ” ”こと座 ベガ” ”わし座 アルタイル”を結ぶ

”夏の大三角”も きれい

それもこれも 通り雨のお陰

空中の塵を洗い落して

よりクリアな星空をプレゼントしてくれたのです

きれいな星空にお客様も大喜び♪ 椅子に浅くこしかけ頭を背もたれに預けて

ゆったりと見上げていらっしゃいました

 

南の空⇓ 上の明るい星が”土星” その下が”フォーマルハウト”

 

土星には望遠鏡を向けて ”環”を観て頂きました

そっと接眼レンズを覗き込んで土星が観えると

自然に「わっ」て声が 口を突いて出て来るようです  環だけにww

 

北には⇓ ”北斗七星”

 

そうこうしている内に 東には ”木星”が昇り

海には ”光の道”が出来ました  月以外でも出来るんですね きれい♪

接眼レンズにスマホカメラのレンズを当てて撮った画像がこちら⇓

”ガリレオ衛星”が観えます 左から ”ガニメデ” ”エウロパ” ”イオ”

木星の下のかすかな点が”カリスト”かな?

眼で望遠鏡を覗くと 木星には きれいに暗黄色縞模様が2本見えたのですが

残念ながら Bluebirderのスマホでは識別出来ません トホ

 

さらに ”秋の大四辺形”を成す”ペガスス座” 四角の胴体 右上に首が伸びます

ペガススの天駆ける速さのあまり”見えない”とされる”後ろ脚”のところには

アンドロメダ座があって  その”腰”の上に ”アンドロメダ星雲”が

ぼーっと浮かび上がっているのがわかります  この日は肉眼でも観えましたから

空気が相当に澄んでいたことがわかります

 

ところで Bluebirderが”北極星”と”カシオペア座”を撮っていたところ

その間に 偶然 星が流れました    画像の中央付近⇑・・・わかります?

トリミングで拡大すると 薄くですが前後に長い尾を引いています

お客さまが 「あぁっ 観えた!」って叫んでいらっしゃったので

「いいなぁ」と 心の中で呟いていたのですが

まさか それが写り込んでいたとは・・・ Bluebirderも驚きです

 

他に もう1ショット・・・

単純計算ですが約 1分間に2個写っていたこと自体 これはもう”ミラクル”でしょう

この流星 ご覧の通り ごくささやかな輝きですから

とにもかくにも空気が澄んでいなければ 観えにくかったはず

これも 時ならぬ”通り雨”がくれた 贈り物”です

 

午後8時を回る頃には 冬の星座”すばる”を望める志津川湾・・・

もうそんな季節です

 

次のスタパは 29日 満月と木星がランデブー

月の明るさで他の星々は見えにくくなりますが

クレーターから放射状にのびて光る”光条”も観察しましょう

乞うご期待!!

9月10日 スターパーティ

今月10日 当館では

スターパーティが開かれました

 

6日ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

 

この日は こんな夜空を観望出来た筈です  午後7時 東の空・・・

水平線上を昇り始めた ”ペガスス座” ペガススの胴体にあたる”秋の大四辺形”

ペガススの後ろ足脚に重なるように”アンドロメダ座”

アンドロメダの腰の上には 天の川銀河から一番近い銀河の”アンドロメダ大星雲”

ペガススの右手には ”みずがめ座”

そのみずがめの辺りに ”土星”が輝きます

天の川の流れる天頂付近には ”ベガ” ”アルタイル” ”デネブ”を結ぶ”夏の大三角”

三角を構成する星が成す ”こと座” ”わし座” ”はくちょう座”・・・・・

というのは 晴れていればのお話で この日は生憎の曇り空

ロビーで”星のお話”を お楽しみ頂きました

 

最初の講師は 星のソムリエ 準案内人 和田 直彦さん

まさに 晴れていれば観えた星々のお話

”夏の大三角”

”ベガ” ”デネブ” ”アルタイル”

”土星”

更に ”さそり座”

さそりの心臓 赤い”アンタレス”

夜遅くなると ”木星”や 冬の星座 ”すばる”も観えることも

最後は 遥か138億光年向こうの宇宙の果てまでの旅で

締めくくられました

 

続いては 星のソムリエ教授で NPO法人小さな天文学者

佐藤 吉晴さん

風船を 赤 黄 青の星に例えて 色の違いは 何の違いか

どの星の温度が高く どれが低いか問いかけ

お客様には手を挙げるなど回答を頂きながら お楽しみ頂きました

 

この日のスタパは 「星のお話」恒例の

じゃんけん大会も楽しんで頂き(BluebirderがMCだったので 写真がありません)

佐藤案内人がお話で触れた超新星の写真

光る星座盤をプレゼント

参加頂いた45名のお客様の中には

はるばる福岡からお越しの親子連れもいらっしゃって

見事 勝ち抜いて 商品を獲得されていました

 

広いロビーでゆったり 星のお話に耳を傾けて

お客様それぞれに 観洋での佳い想い出を作って頂けた

そんな印象の スターパーティでした

 

次回は21日

未だ 太陽が沈んだばかりの時間帯なので

はっきりくっきりとはいかないのかも知れませんが

さそり座の主星”アンタレス”が”月”に隠れる

”アンタレス食”の様子が楽しめます

更に 年内の予定です

ご宿泊計画の参考にも どうぞ

スターパーティの参加は無料

ご来館 並びにスターパティへのご参加お待ちしております

 

 

9月

31日深夜 午前0時を回って 日付は1日に・・・

窓を開けると ひんやりした風

「ああ そうか 9月かぁ・・・」 心の中でつぶやく

 

迎えた1日朝も 外から涼しい風

「9月だなぁ」 「やっぱり9月になると違うなぁ」

 

と 思ったのでしたが この日日中はどうしてどうして

相も変わらぬ真夏日 午後3時には31.5度になりました

”一体この残暑 いつまで続くのざんしょ!” な~んて

おそ松くんのイヤミの口調で ダジャレてみましたがww

連日の真夏日には ほとほと嫌気がさします

何せ 体力を奪われますから

健康管理をしっかりしておかねばと

心しているBluebirderではございますが

皆さんは お変わりなく お元気でお過ごしでしょうか

9月というのに 心より 残暑お見舞い申し上げます

 

訳あって 8日ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

 

ニュース報道などによれば 太平洋高気圧が日本付近に張り出し続け

台風の影響で南から熱波が運び込まれているのだとか

仙台では 8月の真夏日が30日という観測史上初めての事態に

 

観洋から一望する志津川湾の向こう 三陸沖には もともと 寒流と暖流が混ざり合う

豊かな漁場が展開しているのですが 今年はその辺りに黒潮が蛇行していて

海水温は なんと25度超え!!

例年 夏場の日中でも ひんやりした海風が心地良い南三陸町ですが

昼間吹くのは熱風・・・

今年ばかりは随分と事情が違うようです

お盆を過ぎれば秋風”な~んて 一体 どこの国のお話だったのでしょうww

 

それでも 朝夕は比較的凌ぎやすくなっていますから

当館にお泊りの お客さまには 是非とも屋上”汐風の空”で涼んで頂き

旅の疲れを癒して頂ければと思います

海の絶景を愉しみながら 夕涼み

重ねて夜には 当館恒例のスターパーティでお楽しみください

⇑ こちらは7月6日の様子

 

今月は まず 10日に開催予定です

当日は ペルセウス座ε(エプシロン)流星群

ひょっとしたら観られるかも

1時間に2個程度と 8月13日の本家ペルセウス座流星群に比べ

出現率は格段に落ちますが 2008年と2015年には

短時間に活発な出現があり 明るい流星が多かったそうです

そんな当たり年になってくれたらいいのですが・・・

幸い 月明かりが邪魔にならなず観望条件は良いので

のんびり星空を見上げてみましょう  観えるか否か

観られたら かなりの幸運です♪

 

他に 夏の大三角 秋の大四辺形

望遠鏡で 土星の環

条件が良ければ EVスコープで

アンドロメダ銀河も観望出来ます

 

そして 21日は あの さそり座赤い心臓星が月に隠れる

アンタレス食が 夕刻に楽しめる!!

夕方5時26分から 6時49分と早めの時間帯ですが

ご一緒に 夕涼みをしながら 一大天体ショーを愛でましょう

スターパーティ100回記念 星空コンサート

8月22日(火)夜 観洋屋上“汐風の空”にて

スターパーティ開催100回記念して 星空コンサート🎵が開かれました

コンサートを前に

夕刻の”汐風の空”から望む 東の水平線上には  美しいヴィーナスベルト

西の空には 月齢6に近い細身のが姿を魅せてくれました

 

1週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

 

スターパーティ100回の記念に 星空を観望しながら

シンセサイザー演奏をお楽しみ頂こうという趣向で

お迎えしたのは “縄文の卑弥呼”こと 高橋 泉 さん

高橋さんは 世界的なシンセサイザー奏者

世界各国で名だたるジャズミュージシャンと

セッションの経験を数多お持ちの 素晴らしい!演奏家

 

この日は コンサートを前に

先ず 星のソムリエ準案内人 和田 直彦さんが 今晩の星空をご案内



夏の大三角
と 三角を構成すること座ベガ わし座アルタイル 白鳥座デネブ
カシオペア座 北斗七星・・・


いて座 ⇑ 南斗六星 ⇑

構成する星々を結ぶと・・・

まるでティーポット♪ 銀河がちょうどポットの口から立ち昇る湯気のように見えます

ほかに さそり座

そして 望遠鏡で土星(上の写真の一番明るい星)の環が観えること なども解説

セレモニーでは 南三陸ホテル観洋 阿部隆二郎副社長

第一回が 2017年1月に開かれ

100回は 3名の星空案内人 永井さん 佐藤さん 和田さんの支えと

皆さまのお陰ですと挨拶

スタパは 星空コンサートへと誘われました

シンセサイザーによる楽曲クイズに続き

演奏曲は “星に願いを” “大漁歌い込み”・・・

満天の星空に 美しい音色が響き渡りました

 

続いて 星空案内人

天文ボランティア宇宙船船長の 永井 秀男さん が “七夕のお話”

永井さんは 七夕の由来

織姫と彦星の逢瀬は 現代の暦の7月7日 仙台七夕の8月7日

そして旧暦の7月7日と 実は 3度あるのだというお話も

続く”縄文の卑弥呼”高橋さんの シンセサイザー演奏は

サンサーンスの "白鳥"♪

はくちょう座を見上げながら聴くシンセサイザーによる“白鳥”は格別にして幻想的で

ロマンチックな雰囲気が 醸し出されました

そうした演奏に続いて 今度は

NPO法人 小さな天文学者 星のソムリエ教授 佐藤 吉晴さんが

“天の川銀河のお話”

天頂のはくちょう座から連なる天の川の”流れ”を 星や星座を辿ってなぞりました

 

演奏は “ジュピター”“AGAIN” そしてエンディングの“情熱大陸”と続き

星空に響き渡る美しいシンセサイザーの調べに

集まった人たちは夫々に感動し満足された様子で 熱い拍手を送っていました

アンコール曲は 南三陸町内の防災無線で夕方5時に流れる“ひころの里”

“ひころ”とは 宝のこと

志津川湾が湛える絶景と豊かな海の恵みは 宝そのもの

美しい旋律は そんな豊かな自然を賛美するように

夜空と集まった人たちの心に響き渡り 深い感動を呼び起こしました

集まった方々は これまでのスターパーティでは最多のおよそ200名。

星空と相まって シンセサイザーの音色が醸し出す世界は まさに夢のハーモニー

誰しもが夢の世界に浸ることの出来た

そんな印象の星空コンサートでした

 

スターパーティ 今後の予定です

ご宿泊計画の参考にしていただければ 幸いです

スターパーティの参加は無料  ご来館とご参加お待ちしております

 

感謝:今回 星空コンサート会場の画像の大半は
天文ボランティア宇宙船の永井船長より
ご提供頂きました ありがとうございます

 

 

夜空の白い軌跡 ・スタパ100回へ

星空に 白い筋・・・

こちら 13日のスターパーティで撮った画像ですが

何枚にも亘って この白い軌跡が 写り込んでいました。

1週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。


最近のスターパーティでも夜空を見上げていると頻繁に見かけるのですが

これ、何だと 思います?


こちらは、実は 人工衛星の飛行軌跡なのです。

シャッターを開けた15秒間の軌跡は、太陽の反射光が描きます。

点滅している光は航空機で写真では”破線”になりますが、
人工衛星の場合は”点灯”したままなので、”実線”になります。

JAXAの公式HPによれば

「これまで人類は人工衛星や宇宙探査機、あるいは宇宙ステーション等
たくさんの人工物体を宇宙空間に打ち上げてきました。

国連宇宙部では過去に打ち上げられた人工物体のカタログを公開していて、
2021年の12月時点で12000個を超える登録があります。

近年は毎年1000個以上増加しています」とのこと。

登録されている人工衛星すべてが"現役"ではないにせよ、
毎年1000個以上増えているわけですから、道理で、頻繁に見かける訳です。

この日は ペルセウス座流星群を狙って
シャッターを切っていたのですが、

雲が多い中だというのに、30分程の間に8枚の画像に写っているのには
驚かされました。

 

人工衛星の中でも 別格に明るく輝いて見えるのが、
各国の宇宙飛行士を乗せた、ISS 国際宇宙ステーション。

太陽光パネルを大きく開いたその面積は サッカーグラウンドほどで、
地上に届く太陽光の反射量たるや 他の衛星を遥かに凌ぐ明るさですから、
夜空をよぎる光景はダイナミックで 見応えがあります。

上の画像は 7月11日のISSですが、
薄雲がかかっていても これだけ”太い実線”になって観えるのですから、
晴天時ならば 迫力がいかばかりのものか、
多少なりともお分かりいただけます、ね。

条件がよければ −2等星ほど、1等星の約15倍の明るさですから、
街中でも見つけやすく、方角と仰角が合えば
公園や家のベランダでも 気軽に見られます。

観測できる日と時間帯、方角などは JAXAのHPでも紹介していますから、
確認して、是非 観望してみてください。

 

さあ、明日22日は 観洋スターパーティ100回記念イベントの日。

「観洋に泊まってよかった」をどうぞ と
スタパが始まったのが2017年1月のことですから、

もう6年と7カ月。

はじめの頃は 隔月の開催だったのが、今では月2回に。

延べにして 7000人余りの方々が
四季折々の星座を見上げ、


天体望遠鏡で月のクレーターや


土星の環、


木星の縞模様に


ガリレオ衛星などを観て

大勢の方から 歓声があがりました。(いずれも 観洋上空撮影)


去年11月の皆既月食も きれいでした。

最近では、スタパを目的にお泊りのお客様も増えていて、

これからも さらに多くの方から楽しんで頂き
佳い想い出を持ち帰って頂けれると 嬉しいです。

観洋スターパーティは、ついに 100回です。

雨の弓

「虹」は英語で「Rainbow」。

英語のレインボー(Rainbow)は直訳で「雨の弓」。

フランス語では「アルカンシエル」 空にかかるアーチを意味します。

今月8日 色鮮やかな虹が

観洋から太平洋を望む志津川湾に架かりました。

 

6日ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです。

 

虹(にじ)は気象現象のひとつの 大気光学現象。

赤から紫までの光のスペクトルが並んだ 円弧状の光がいわゆる「虹」です。

「虹」は 太陽の光が空気中の水滴によって屈折・反射されて出来るのですが、

水滴がプリズムになって太陽の光を分解して複数の色の帯に見えます。

日本での 虹の7色は、

「赤・オレンジ・黄色・緑・水色・青・紫」や「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」。

左に副虹が淡く観えますが、色の序列は主虹の逆です。

虹の色の7色は ニュートンの虹の研究が由来で、

当初 イギリスでは虹の基本色は赤・黄・緑・青・紫の5色でしたが、

ニュートンが7色にしました。

実は虹の色は無限で ニュートンはそのことを知っていましたが、

虹を7色としたのは 7が神聖な数で

当時の学問のひとつだった音楽と自然現象を関連づけて

「各色の帯の幅が、音楽の音階の間の高さに対応している」と結論したかったから。

アメリカでは一般的に赤・オレンジ・黄・緑・青・紫の6色。

ドイツでは赤・オレンジ・黄・緑・青の5色で認識されていて、

虹の色を何色とするかは 地域や民族・時代により大きく異なっています。

日本の虹の色の順番は「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」の音読み、

「せき・とう・おう・りょく・せい・らん・し」と 覚えるといいでしょう。

ギリシア神話では 虹はイリス(Iris イーリスとも)という

伝令の女神そのものとされ、神々の女王で結婚の女神ヘーラーの忠実な部下。

天地を結ぶ虹として疾速:矢のように速いことで知られ、

遠くの土地や海底でも 瞬く間に移動することが出来る伝令使。

風光明媚な志津川湾に舞い降りた この日の天使は、

実に1時間近くに亘って 雨と陽光の強弱に変幻を重ね

惜しげも無く美しい姿を 披露してくれました。

そのアピールぶりは

お泊りのお客さまにも 海の絶景をより深く印象付けて余りあるものでした。

彼女の名は 伝令の女神  イリス。

その実相は 七色を遥かに超え インフィニティ無限です。

 

ところで カモメの虹(にじ)ちゃん

奇しくもお客様からの公募で付けて頂いた名前ですが

7月29日のこの写真が 虹ちゃん最後の姿になりました。

8月に入って一度 営巣場の隣の岩に居るのを見ましたが

その後はさっぱり見かけません。

志津川湾に架かる この虹のように

虹ちゃんが立派に巣立ちしていることを信じ、

4~5年後 今度は親鳥としてまた会えることを期待しましょう。

応援いただき 誠にありがとうございました。

 

追伸

13日には、お盆特別開催のスターパーティが開かれました

目当ては、三大流星群のひとつ ペルセウス座流星群!

ただ、残念ながら雲の多い天気で

観望条件としては 今一つ・・・

お客さまには 屋内の予習に続いて・・・

屋上に上がって頂くと・・・ 用意した椅子は即満席に

雲の間に間に現れる星々お楽しみ頂きました。(白い筋は人工衛星)

すると お客様の間から「あっ 見えた」

「二つ 同時に見えた」という声が上がり

望み薄とも思える曇天の中で、幸運にも流星を観望できた方がいらっしゃいました。

ペルセウス座流星群を観られたのは ほんの一部のお客様。

それでも 大半のお客様には、夏の大三角も ご覧いただけましたし、

やがて 水平線上に 土星が昇り

大勢の方に

望遠鏡で土星の環を観て頂くことが出来たのは幸いでした。

 

さあ この時点でBluebirderは 流星を観られていませんでしたから

スタパ終了後 星空案内人の佐藤さんと 屋上に居残り・・・

たまたま 未だいらっしゃったお客様と 最初に目撃したのがこちら!

左の片隅に・・・ わかります?

広角で撮っていますから小さくしか写っていませんが、トリミングで拡大すると

こんな感じ♪

眼で観た印象はちょうどこれくらいの大きさでした。

肉眼では このあと間もなく二つ目を観ることも出来ました。

(ああ続けてシャッターを切っていればよかったぁ・・・)

 

今回は、曇り空にも関わらず ミニミラクルな天気で、

80人ほどのお客様から スタパで 輝く星々をお楽しみ頂けました。

ご参加頂き、ありがとうございます。

次回は 8月22日。いよいよ100回記念のスターパーティ。

縄文の卑弥呼さんをゲストに シンセサイザー演奏をお楽しみ頂きながら

夏の星々を観望できる、幻想的なスタパになりそうです。

どうぞ お楽しみに♪

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