今年も

「これ、持ってきたから お願いね♪」

そんな、言葉が聞こえてきそうな このシーン。

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

去年、三羽のヒナが孵った 観洋眼下の岩の上で、

また オオセグロカモメのツガイが 営巣を始めました。

巣の中に 卵はまだありませんが ↓

巣材を運んできては、巣の中のもう一羽に渡す。

そんなことを 繰り返しています。

 

カモメが クチバシからクチバシ、

言わば マウス トゥー マウスで巣材を受け渡す様子は

初めて見ました。

カワセミなどでも、

餌渡しするのはオスの求愛の行動だとされていますが、

このシーンは 二羽の仲睦まじさを うかがわせています。

しばらくすると、上からカメラを向けられていることを煙たがってか

先に一羽が 巣から離れた岩の上に移動。

ややあって巣を飛び立ったもう一羽が 同じ岩の上へ・・・

ここでは、どうやら 求愛給餌をしたようで

やはり、仲の良さが伝わってきます。

 

去年、3個の卵を孵したツガイとヒナが こちら!

 

営巣を始めたのは、

去年繁殖に成功した二羽とは別のカップルのようですが、

今年も、無事 産卵して かわいいヒナが誕生してくれることを

願うばかりです。

プレミアム利用券「みやぎお宿エール券」5/21販売開始

皆さん、こんにちは!カナです(・∞・*)

「StayHome」家で楽しめること..
今は「あつまれ どうぶつの森」が大人気です。
DS初期時代から楽しんでいた作品なので
新作は色んな事ができるようになった!と聞いていて
一刻も早く島に移住したいですが、操作する本体を予約中です。
島に行くのはもう少し後になりそうです(´∞`)

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さて!今日は度々ブログやSNSでも紹介をしていた
みやぎおかみ会主催のプレミアム利用券「みやぎお宿エール券」についてのご紹介です!

このブログで存在を「初めて見た」方もいらっしゃると思いますので、
ご説明をさせていただきます。

【みやぎお宿エール券】とは?

「みやぎお宿エール券」は宮城県内の参加施設で
10,000円ご購入につき、13,000円(1,000円券×13枚)
使えるプレミアム利用券です。

新型コロナウイルス対策の外出自粛により
人の流れが失われてしまった観光地・お宿。
馴染みのお宿や行きたい場所があるけれど
いまはぐっと堪えている旅好きの皆様。
-「事態が収束したら、是非きて欲しい」
-「事態が収束したら、きっと行きたい」
耐え忍ぶ「いま」を、収束後の未来へ「エール」と「感謝」で繋ぎませんか。
「みやぎお宿エール券」は、
貴方とお宿と、貴方のたいせつな人との
「旅のお約束」を形にしてお贈りします。

【販売期間】
令和2年 5月21日(木曜日) 11時00分 受付開始
      6月  5日(金曜日) 20時00分 受付終了
定数に達し次第終了する場合がございます。
※おひとり様上限「10セット」となります。

☆注意点☆
「全施設共通利用券」ではなく、
「購入した施設で利用できるプレミアム券」でございます。
利用したい施設でのご購入をお願い致します。

下記に掲載する「ご購入・お支払方法」は
「南三陸ホテル観洋」のものとなります。
施設によって異なりますので各施設にお問い合わせくださいませ。

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<各資料PDFは下記からご覧ください>
【ご案内チラシ・申込書】 【申込書】 【申込・手続き方法のご案内】

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【南三陸ホテル観洋へのお申込方法】

➀当館ネットショップ「南三陸復興ストア」にてお申込....1番おすすめです!
→こちらは南三陸ホテル観洋オリジナルの公式ショップとなります。

WEB上で全て、「お申込・お支払手続き」が完了いたします。

<お支払方法>
クレジットカード決済・ポイント支払・PayPay・モバイルSuica

<下記バナーもしくは、QRコードより南三陸復興ストアへ進めます>

商品ページはこちら(21日の販売後から表示されます)

➁mail、FAX、郵送申込
申込書を下記よりダウンロードし、必要事項をご記入の上、
メールでお送りくださいませ。
・「みやぎお宿エール券申込書(南三陸ホテル観洋用)」

<送付先>
①メールの場合
【お宿エール券専用アドレス】
mmailmaga@kanyo.co.jp
※こちらを「宛先」にコピーしてご利用ください!
※当館代表メールからはお申込み出来ません。

②郵送の場合
〒986-0766
宮城県本吉郡南三陸町志津川字黒崎99-17
南三陸ホテル観洋「お宿エール券受付係」まで

③FAXの場合(※回線が少ないため繋がりにくい可能性があります。)
FAX 0226-46-6200(※お間違いにご注意くださいませ!)
mail、FAX、郵送申込の場合は
お申し込み後、2020年6月10日までに指定口座へお振込くださいませ。

<お振込先>
七十七銀行 志津川支店
普通 9100156
株式会社阿部長商店 南三陸ホテル観洋
カ)アベチヨウシヨウテン ミナミサンリクホテルカンヨウ
※お申し込みをしていて期日にお振込されなかった場合は、
自動的にキャンセルとなります。

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.....となります!
今月の21日(木)からの受付となりますのでご注意くださいませ。
また、FAX・振込口座番号等、お間違い無いよう十分にご注意くださいませ。
皆様のお申込をお待ちしております!

のたりのたりかな

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

"春の海 終日(ひねもす)のたりのたりかな"

ふと、そんな句が 思い浮かんだ 2日午前の観洋屋上です。

気温は優に20度を上回り、初夏らしい陽気に汗ばむほど。

当日のブログでは、むっちゃんも屋上からの景色を紹介していましたね。

うっすらと霞がかかった眺めは、ぼんやり のんびりしていて

心なごみ、しばらくその場に佇んでいたくなりました。

 

「空はうららかに晴れ渡り、

春の海には波がゆるやかにうねりを描いて、

一日中のたりのたりと寄せては返している」

と、与謝蕪村が 生まれ故郷 京都 丹後半島にある

与謝野町の海の姿を詠んだ句は、

ゆったりと優しく穏やかな 春の海の情景を絶妙に表現していて

この季節の海辺の印象そのもの。

観洋周辺は、山の緑がますます風に薫ります。

 

そんな春の穏やかな光景とは裏腹なのが、昨今の情勢・・・。

閉口してしまいます。

非常事態宣言による休業要請や「不要不急の外出自粛」で

社会経済活動はすっかり停滞。

「あの」ゴールデンウイークの賑わいは、どこへやら・・・

 

それでも Life goes on・・・

いよいよ膨らんできた 西洋シャクナゲのつぼみです。

観洋の正面玄関前の樹には、たくさんのつぼみ。

花の時期は 4月から6月の初めということですが、

この樹の花はこれから。

例年 5月中旬には、花いっぱいになります。こんな風に♪ ↓

こうして花咲くころには、

コロナウィルス禍が多少なりとも収まってくれること。

そして 一日も早く収束し、

各地で明るい賑わいが戻ることを願うばかりです。

 

P.S.

夕食会場での岩手からのお客様とのやり取り~~~~~

Bluebirder:「岩手はコロナ患者が出ていませんねぇ?」

お客様:「沿岸部は大丈夫なのでは?」

Bluebirder:「はぁ・・・(?)」

お客様:「冷暖房完備で一年を通じ人にとって快適な環境は、

ウイルスにとっても同じこと」

「都会や豪華客船もその典型的な生活環境」

「四季の恩恵がより深く自然が豊かな環境の中では

ウイルスも はびこりにくいのでは?」

「岩手然り、南三陸然り・・・」

Bluebirder:「人口密度の大きさの他に

そういう傾向もあるのかもしれませんね」

 

☆☆☆因みに、除菌効果のあるオゾンは、

晴天時の「森林」や「海辺」で その濃度が

家庭レベルで除菌が期待できる

0.05ppm以上になることもあるそうです。

南三陸町も 今の所コロナ患者は無く、

森林と海辺の環境にも守られている そんな気もします。

 

帰ったようです

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

この15日夕方・・・

そして、19日・・・

いつもの小さな港に、コクガンの姿はありませんでした。

ようやく 北へ旅立ったのですね。

一抹の寂しさを象徴するように 一羽のカモメ。

 

この港からほど近い、海のビジターセンターが休館中なので

志津川湾内全てのコクガンが北帰行を済ませたかどうかは

確認出来ていませんが、

少なくともこの港の「小隊」は 北へ向かったようです。

次の冬の再会を楽しみに待つことにしましょう。

See you ! コクガン !

 

さてさて、18日の嵐の余波で、かなり時化ていた19日の志津川湾。

この港近くでも、サーフィンが楽しめそうな大波が立っていました。

そんな中、波打ち際で波に揉まれる ちっちゃな野鳥を発見。

残念ながら、陽が陰っていたこともあり、

クリアに撮れませんでしたが、どうやら シギの類いと思われます。

早速、ネットや図鑑で調べてみたものの、容易に判別できません。

クチバシの根本が黄色いのと羽色の印象で

一番近いのが「チシマシギ」ですが、何とも・・・。

首からお腹にかけて羽色の白い方の一羽は、

目の周りに覆面をしたような「くま取り」がありますが、

図鑑を見ても同じような個体が見つかりません。

 

たまたま強風で迷い込んできた珍鳥か、それほど珍しいものでもないのか

わかりませんが、どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら

是非、お知らせください。

 

戸倉公民館下の志津川湾に面した駐車スペースには、

ラムサール条約登録湿地「志津川湾」を紹介したパネルが設けられました。

生物の多様性を保つ志津川湾は、実に多種多様な生物を養っています。

このシギたちは そんな自然の豊かさに裏打ちされた美しさに

引き寄せられてきたのかも知れません。

このBluebirderも この湾に強く魅力を感じ引き寄せられて来た

そんな「生物」の一人です。

春のきらめき

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

海に 春がきらめいています。

11日の志津川湾。

ホテル観洋屋上からの光景です。

風の冷たさも緩んで、陽の温もりは 春うらら♪

 

ウミネコの舞う 志津川港からは、

補給を終えた漁船が 水面に波を描いて出港して行きます。

長閑で 心なごむ そんな光景です。

 

一週間前には まだ咲き初めだった桜は・・・

もう 七~八分咲きでしょうか、華やかに咲き誇り

玄関前に鮮やかな彩りを添えています。

 

一方こちらは、やはり春がきらめく小さな港・・・

ええ、まだ居るんです! 越冬したコクガンが。

気持ちよさそ~に泳いでいます。

いくらなんでも北へ帰るのが遅過ぎ!  やはり これは一大事!

と思いましたから、

南三陸・海のビジターセンターにお邪魔して伺ったところ、

5月の連休まで滞在する個体もあるのだとか。

そのこと自体 とにかく意外なことで 拍子抜けしてしまいましたが、

心配して気を揉むこともなかったのだということが判ってホッとした次第です。

聞けば、センターでは、この9日に 20羽ほど確認していたそうです。

ビジターセンターから観察できるだけで20羽ですから、

他にもっと居るのかも知れません。

 

あと一か月近くは居てくれそうなコクガンですが

願わくは、このままこの場では大事なく 無事に北へ発ってほしいもの。

気持ちよさそうに「長居」しているコクガンたちの眼に、

志津川湾の春うららかな光景は

果たして どんな印象に映っているのでしょう?

 

彼らに「話」を聞ける筈もありませんが

訪れる人のみならず、野生の生物の心さえ癒す力が

南三陸町にはある・・・

そんな風に 感じています。

居残りコクガンたちも この南三陸町の居心地が良くて

なかなか去れないでいるのかも知れません。

春だから 春なのに

 

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

春、ですね。

4月5日、午前中は小雨が降っていた 日曜日の午後。

空は曇っていて残念な画ですが、

観洋の桜は ちらほら花が開き始めました。

春 ですね。

 

ところで、前日の4月4日は 春うらら。

 

町内の海辺では、こんな光景も。

 

地元での 本格的なお花見は もう少し先ですが

暖かな日差しの中、海を眺めながらのピクニックでしょうか。

気持ちよさそう♪

春ですね。

 

そんな、浜辺から 程近い港では

あれ?大丈夫なのかな、と 心配してしまう光景が・・・

「渡り鳥」の筈のコクガンたちが、まだ 居るのです。

春 なのに、です。

 

船揚げ場に・・・

漁船の近くに・・・

ざっと見渡して 5羽を確認しました。

春なのに、未だ 北へ向かわないコクガンたち。

暖かくなって来ているのに

このまま北へ渡らずにいて 果たして大丈夫なものか?

渡りを忘れるほど この港が居心地良いということなのか?

ひょっとしたら 渡らずに ここに居つくつもりなのか?

さりとて、夏場の暑さに耐えられるか?と

コクガンの気持ちなど 知る由もないのに

あれこれと 気を揉んでいる今日このごろでございます。

みやぎにいったよ!「お宿の思い出」 こども作文絵画コンクール

今日から新年度!
出会いの春、はじまりの春、
そして春の食材が彩鮮やかで美味しい春でございます。

春限定の『南三陸キラキラ春つげ丼』は
沿岸部ドライブからのランチにオススメです。

町内の飲食店でも春メニューが楽しめますので
是非ぜひおでかけください♪
写真は戸倉地区の「カフェ ちょこっと」さんの
いちごとあんこと白玉と抹茶が出会った
可愛らしい春パフェです。
「ちょこっと」さんでは、現在配布中の
『地盛券』が利用できますよ!

 

さて、はじまりの春ということで
当館の阿部女将が会長を務める
「みやぎおかみ会」では、
新しい企画がスタートしました!

その名も!
『みやぎにいったよ!「お宿の思い出」
こども作文絵画コンクール』です!

宮城県の宿泊施設を利用したことがある
全国の幼児から中学生の皆さまに、
「お宿の思い出」を作文や絵画にした
作品を募集します!

昨今の情勢から、
外出の機会が減る全国の子ども達に
「旅の楽しさを思い出して欲しい」という
想いから、子どもだけでなく家族みんなで
作品を作って欲しいと始まりました。

旅館で浴衣を着て、畳の上で
みんなでくつろいだ思い出や

夏にホテルのプールで遊んで思い出

はじめて食べた海の幸の思い出

温泉デビューの思い出などなど
家族みんなの楽しい思い出を
自由に作品にしてご応募ください!

受賞者には、お宿の宿泊券や入浴券など
また家族でのおでかけが楽しみになる副賞が
進呈されますよ♪

応募詳細、申込書は
<こちら>から印刷・ダウンロードできます。

【応募・お問合せ先】
みやぎおかみ会(宮城県ホテル旅館生活衛生同業組合内)
〒984-0051
宮城県仙台市若林区新寺2丁目1−1−901号室
TEL:022-298-8933 / FAX:022-256-8933

どうぞ奮ってご応募くださいませ。
皆様の作品をお待ちしております!

シジュウカラガン

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

南三陸町志津川湾のコクガン。

まだ居ます。居ました!

いつもの港に。

昨日29日夕刻、

生態調査用の標識と発信機を付けた個体も含めて5羽確認しました。

発信機の主は、船揚げ場のスロープでアオノリか何かを食べていましたし

他の4羽は、マンツーマンでオオバンをしっかりマークしながら

アマモをゲットして(奪って)いました。

夕暮れ時の港、

ほとんどシルエットでしか確認出来ませんでしたけれどもね。

 

それにしても、もう4月になるというのに、

渡りの方は大丈夫なのか、少々心配です。

 

さてさて、先日 志津川港へコクガンを確認に行った際、

近くの公園で幸運にも出会えたシジュウカラガンですが、

コクガンと同じ、カモ目カモ科コクガン属に分類されます。

まさに「コクガン」属。 なので コクガンに近い仲間です。

 

両頬が白く首の付け根に白い輪があるのが特徴です。

首に白い輪があるのは、その位置が違いこそすれ

コクガンと似通ったところ。

ただこの個体の白い輪は ややぼんやりしていますね。

 

白い両頬がちょうど「シジュウカラ」のようなので

シジュウカラガンと呼ばれています。

海洋の急峻な大小の島々で繁殖する、ということですから

海辺に姿を見せるのも 特に不思議なことではなかったようです。

ただ、南三陸町では

これまでまず見かけたことがありませんでしたから、この時は驚きました。

実はシジュウカラガン、1938年〜62年まで観察記録が途絶え

絶滅したと考えられていました。

その後、1963年に再発見され、保護活動へ。

国際的な保護活動が進められる中、

1983年に仙台市の八木山動物公園が米国から9羽を譲り受けて繁殖事業を始め、

2010年までに551羽を自然界に戻したこともあって、

2014年12月下旬からは 日本への飛来数が1000羽を超えています。

北への渡りの途中、志津川湾に「寄り道」したのは

やはり、豊かさ溢れる南三陸町の自然に惹きつけられて・・・、

のことだったのでしょうか。

まだ居ました

 

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

暖冬の今シーズン、

三週間も早く北へ向かい始めた伊豆沼のマガンや白鳥の

北帰行も殆ど終わり・・・

という報道に驚いて、もしやコクガンも?!と、

海辺に出かけ 姿を確認してホッとしたのが もう三週間前のこと。

 

春のような陽気も手伝って、志津川湾のコクガンも

すっかり北へ帰ってしまったとばかり思っていました。

 

が、まだ居ました。数羽だけですが。

3月22日の夕方、いつもの場所へ確認に行ってみると・・・

二週間前に「取り残されていた」とご紹介した

調査用の標識と発信機を付けたコクガンも

せっせとアマモを食べていました。

あの時より いくらか元気を取り戻しているようで

良かったよかった♪

他にも、合わせて八羽くらいでしょうか、オオバンの傍に寄り添うように

港の岸壁からそう離れていない辺りに 点々と。

オオバンに「寄り添う」コクガンたちの魂胆は・・・、こうです。

 

彼らが潜水して取ってきたアマモを横取り!

横取り!!

横取り!!!というわけです。

さすがのオオバンも、冬場以上に執拗に迫ってくるコクガンに

嫌気が差して、避けようとする様子も見られました。

潜水の得意なオオバンにとっては 気の毒にも見えますが、

何せコクガンは 潜れませんから。しかも、旅立ち間近。

きっと、この横暴とも思える行為を許容し共生してくれているのは

それを知っているから なのかも知れません。

身体の小さなオオバンの方が、心が広いのかな?

 

いずれにしても、北帰行を目前に 食欲旺盛なコクガンたち。

エネルギーを充電して

最後の一団の旅立ちも いよいよ間近なようです。

一週間後 別の珍鳥との出会い

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

 

あの黒いシックな衣装の一団は、

そこには もうすっかり居なくなっていました。

 

志津川湾の小さな港。

先週アップした写真を撮って一週間後の13日、

暖冬の中、ここに居たコクガンたちは、

伊豆沼のマガンや白鳥と同様、

例年より早い北帰行になったようです。

小さな港には、係留された漁船が数艘。

水面には オオバンやクロガモが何羽か 居るだけ。

寂しいものです。

 

そんなセンチな気分で 入り江の奥に入っていくと・・・・・

?????!居たではありませんか! コクガンが!!!

ただ一羽、生態調査用の標識と発信機を付けて

ぽつんと取り残されていました。

首のネックレス模様の 明瞭度と幅からすると、

比較的若い♀かも知れません。 (勝手な考察ですが 笑)

この港を訪れる度、標識を付けた個体は確認していましたが、

その頃から 動きがおっとりしていて、

快活さも余り感じられず 大丈夫なのかと心配していたのですが、

まさか 取り残されてしまうとは・・・。

緩慢な動きを観ていると、何となく弱っているようでもあり

背中の小さな発信機でさえ重そうに見えます。

渡り鳥たちは、群れで北へ向かうのだと思われますが、

果たして 単独の渡りは 有りや 無しや???

 

仮に渡らないのであれば、

一年を通して 志津川湾で過ごすことが出来るのかどうか。

そんな心配をよそに、彼女(?)は ヒドリガモと寄り添ってみたりしながら

ゆ~ったり、あくまでもゆ~ったりと 入り江の時間を過ごしています。

 

次の日、

観光船第三はまゆりから「志津川港付近に コクガン居り!」との情報が。

早速駆けつけてみたところ、居ました いました!

八羽だけですが、盛んにアマモを食べていました。

時々オオバンから横取りしながら。

そんな姿と様子を見て、まだ居てくれたことに

少しホッとしたりもしたのですが、

この辺りに居るということはもう北へ向かってしまうわけですから

一冬 追いかけてきた身としては、

やはり 寂しさは拭えません。

発信機を付けた「彼女(?)」も

ひょっとしたら八羽の中に居たのかも知れませんから、

それならば、このメンバーと一緒に 元気に旅立ってほしいものです。

 

ところで、そんな海辺の公園で、ひとつ幸運な出来事がありました。

珍しい野鳥と 初めて出会えたのです。

はい、シジュウカラガンです。

ただ一羽、渡りの群れから たまたまはぐれてしまったのでしょうか。

芝にクチバシを差し込んで 何か食べている様子でした。

シジュウカラガンといえば、マガンの群れとともにごく少数が伊豆沼に

飛来していることでも知られていますが、内陸の沼周辺で見かけこそすれ、

まさか海辺で、それも志津川湾で出会うとは 思いもかけませんでした。

 

公園では、珍鳥とも知らぬ子どもたちに「わぁ~!」と追い立てられては

舞い戻って来るということを繰り返していたシジュウカラガンでしたが、

こんなシーンも・・・。

未知との遭遇?    それとも ご挨拶?

どこか 笑っちゃいそうな場面ですね。

とかにく、生態調査用の発信機を付け一羽取り残されていたコクガン同様、

 

無事に 北へ渡れることを祈るばかりです。