立冬の 車窓にテントウ 七つ星
一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
よく晴れた 7日昼前の 観洋ワゴン車運転席の窓べりに留まった
ナナホシテントウ♪ 何かいいことありそうな予感~♪
この日は暦の上で言うところの 立冬でした。
テントウムシは夏の季語ですが、
ナナホシテントウは夏眠するのだとか。
越冬する個体も あるそうです。
「越冬」と言えば、
かねてから 早い時期にその姿を撮ってご紹介しようと
探し求めていた コクガン。
毎冬、シベリア方面から志津川湾へおよそ300羽が越冬に訪れます。
町にある海のビジターセンターには
既に 15羽の目撃情報が 届いていましたが、
Bluebirderは観光船で「飛翔個体」2羽とすれ違っていただけ
なかなか「間近」では お目にかかれず焦れていました。
それがついに、ホテル観洋を向こうに望む水辺で
再び帰ってきたコクガンたちの姿を
鮮明に捉えることが出来ました!!
およそ7カ月ぶり
コクガンご一行様 ようこそ 南三陸へ♪
実は、今月6日 朝7:30ごろにも
町内 戸倉・折立地区の入り江で遭遇はしていたのですが、
順光の東側からの撮影では遠すぎて
あえて逆光側の岸辺からシュート・・・
したのはいいのですが
シャッタースピードが稼げず ブレている上にピントも甘い
飛翔の姿に至っては このありさま・・・、
シューティングは失敗に終わっていました。
しかし、翌7日、ナナホシテントウが出現した日は
よく晴れ渡り
湾岸の小さな港に、5羽を確認することができました。
内3羽は 出船入船に煽られて飛び立ってしまいましたが
暫くの間 2羽がBluebirderに付き合ってくれました。
やや遠巻きではありましたが・・・
相変わらず 食欲は旺盛で 常に食べて食べて 食べまくっています。
海草の「アマモ」が大好物。
いつものように、オオバンが海に潜って取ってきたアマモを
当然の権利だと言わんばかりに 「横取り」!
オオバンは 文句も言いません。
潜水が苦手でアマモが上手く獲れないのが コクガン。
その大きさはカルガモ程度で さほど大きくはありませんが、
ひと回り小さなオオバンにとっては
抵抗できない「脅威」なのかも知れません。
とにかくジッとしていなくて、常に動き回っています。
前の冬に始まった「観洋コクガン観察モニターツアー」は
この冬も敢行の予定です。
実は、この5日には、10:15出発の語り部バスの道中
この港へ お客様をお連れして 早速、喜んで頂きました。
幸い、港には2羽居てくれましたから。
カメラを持たなかったので 当日の様子は撮れていませんが
おそらく同じ個体でしょう。
迷彩色の帽子などの持ち物から察するに
アウトドア派と思しき若いカップルは
携帯用の双眼鏡を取り出して 眺めていましたし、
一眼レフカメラでも 撮影出来ていたようなので
好かったよかった。
国の天然記念物にして絶滅危惧種の「コクガン」。
南三陸町の志津川湾では、ごく当たり前のように
毎冬 そのエレガントな姿を観ることが出来ます。
それも
スマホのカメラで撮れるほどの近くから観察できる。
そんな場所なんて 他にそうは無いようですから、
この冬も、喜んでご案内いたします。
どうぞ、観洋へお越しください。
一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
あれから、まだ再会出来ていません。
10月19日に、志津川港近くの荒島(あれしま)前に着水する
2羽を確認した切り
まだ。
国の天然記念物にして絶滅危惧種の コクガン。こちらは前の冬の様子。
休日の度、仕事の合間に
水辺へ その姿を確認に出かけてはいるのですが・・・
非番だった28日には、ちょいと悔しい思いをしました。
コクガンに「会い」に
わざわざ山形は庄内からお見えのご夫婦とたまたま意気投合。
「居ました!」と 旦那様から知らせを受け、
すぐさま戸倉方面の入り江に向かったものの
飛び立ってしまったあと。 トホホ・・・
お二人によれば、居たのは 5羽とのこと。
惜しい! 残念!!
ところで、コクガン情報を確認にいつも訪れている
南三陸 海のビジターセンター。
正面玄関前のエントランスがこちら。
南三陸・志津川湾の自然と生物に関する情報展示で いっぱいです。
コクガンのことはもちろん、例えば、
同じ冬場に訪れる オオワシに至っては
剥製が展示してあります。
11月下旬に、北海道方面から 渡って来るそうです。
野鳥写真マニアにとって、垂涎(すいぜん)の被写体なのであります。
それから、これ!
何だか わかります? ザリガニではありません。
何と 驚くなかれ、
イセエビなのであります。まだ 小さいのですが。
それも、志津川湾に居たというのですから 二度驚き。
漁師さんが 網にかかったのを、持ってきてくれたのだそうな。
イセエビと言えば、茨城県辺りから南の太平洋沿岸から
朝鮮半島南部の沿岸、更に台湾にかけて分布する甲殻類。
全国的にみても、一番の漁獲量を誇るのが三重県で、
なぜ 志津川湾に・・・
ということなのですが、海流に乗って
志津川湾に流れ着く個体があるのだとか。
それと、もともと「南方」生まれですから
これまでは 水温が低く志津川湾では越冬出来なかったそうですが、
これまた 何と越冬するイセエビも出現してきているというのです。
それだけ 海水温が上昇して来ている証し。
地球温暖化がその要因ですね。
この日 ほかに持ち寄られていたのが、タツノオトシゴ。
センタースタッフが汲んできた海水を入れたバケツに
ポンプで空気を送り込んで
水槽に展示する準備をしていました。
竜のような格好をしていますが
エラ呼吸している 列記とした「魚」です。
志津川湾一帯には、
実に600種類を超える多様な生物が棲息しているのだとか。
センターでは そうした生き物たちの情報展示も楽しめます。
スタッフも あれこれ親切に教えてくれます。
さて、南三陸と石巻を結ぶ 国道45号沿いの北上川河川敷、
一面のススキの穂は 夕陽が絡んで輝きを増し
深まる秋を 印象付けています。
それにつけても 未だ撮れぬコクガンの姿、
その後 手に出来たのは、11月1日午前9時ごろ
波伝谷(はでんや)辺りで18羽を確認!という情報のみ。
トホ・・・
徐々に羽数は増えてきているようですが
コクガンの画像は
また次回「以降」のお楽しみでございます。
一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
先週のブログ担当日、観光船から確認出来たコクガン。
こんな写真じゃあ 小さくてわからない。
「再会」を期して 湾内の定番エリアに足を運んでみるのですが
さっぱり・・・
朝から抜けるような青空が広がった25日の午後、
再び コクガンを探しに。
ところが、この日は急に雨が降ったり止んだり、
晴れたり降ったり、妙な雲行き。
まさに観洋を出る前は気持ちよく晴れていたのに、
いざ出かけようとした時分には再び雨・・・。
「あ~あぁ ツイてないなぁ」などと心の中でつぶやきながら、
とりあえず、コクガン目撃情報を収集しようと
南三陸海のビジターセンターに車を乗りつけた直後のことでした。
雨の中、にわかに山側から陽が照り出したので、海側に目をやると・・・
防潮堤の向こうに「虹」!!!が見えるではありませんか。
条件反射のように、思わず堤の階段を駆け上がって スマホ撮影♪
青空を背景に くっきりと浮かび上がった虹♪
きれいでしょ?
雨でツイてないとボヤキながら出かけたにしては、
随分とツイてました。
思わず湧き出した心の叫びは 「ラッキー!!」
ちょいと子供のような感覚かも知れませんが
Bluebirderは、志津川湾の景観にベタ惚れなもので、
美しい湾を飾る虹の景色が見られたら
それはもう 小躍りするくらい嬉しいのです。
時刻は午後2時前のことでしたから
午後2時前の虹。
それも、青空を背景にした七色は 実に鮮やか♪
少し興奮しながら 防潮堤を南方へ走り、
なんとか全容を捉えることが出来ました。
スーツ姿でにわかに駆け出したわけですから、
堤の下からBluebirderの様子を観ている人が居たら
一体何があって、何をしているのだろうと
きっと「不信」に思われてしまったことでしょう。
それにしてもラッキ~!
さてさて、肝心なコクガンですが、
海のビジターセンターによりますと、
この22日の朝と23日に、ビジターセンターの裏手、
↑ こちらの海上で 2羽を確認したということです。
おそらく、Bluebirderが先週観光船から確認した個体
2羽 ↓ とも思われ、
今のところ、志津川湾内に滞留していることが期待されます。
冬の朝7時くらいには 100羽ほどが群れる波消しブロック ↓。
前の冬、コクガン観察ツアーを敢行した小さな港 ↓。
どちらにも、まだコクガンたちの姿は確認出来ません。
船揚げ場には、代わりに ウミネコが1羽・・・。
対岸に見えるホテル観洋もBluebirderも、
受け入れ準備は万端。
前の冬の君たちの姿と同じように、
首を長~くして待っています。
来たれ コクガン♪♪
一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
先週 火曜日のこと、観洋サブ玄関前の光景です。
色鮮やかな絨毯が 敷かれていました。
オレンジ色が きれいです♪誰かの落書きと、車のタイヤの跡が惜しい!
サブ玄関脇のキンモクセイ。
この樹から一斉に散った花びらが オレンジ色の絨毯に。
こうして見ると
まるで「濃い緑色のモンスター」が足下をオレンジ色に染めて
「自ら」存在を誇示しているようにも見えてきます。
ところで、キンモクセイには いくつかの花言葉があります。
そのひとつが、『気高い人』。
季節の変わり目に降る秋雨の中で、
潔くすべての花を散らす・・・
それが、この花言葉の由来なのだとか。まさにこのオレンジ色の絨毯は
その「潔さ」、「気高さ」ということ。道理で美しく目に映るわけです。
花の盛り、殊に晴天の下では 惜しげもなく
甘い香りをふんだんに振り撒いていたキンモクセイですが
雨の日も重なったせいか 香る期間がとにかく短かかった気がします。
それもそのはず、花の時期は 長くて1週間ほど。
香りを放てるのは その間だけですから、なんとも 儚い。
雨に打たれれば もっと儚く。
また、甘く印象的な強い香りに由来する花言葉が
『陶酔』と『初恋』。
印象的な強い香りとは裏腹に
花々は直径1cmにも満たないのがキンモクセイ。
そんなつつましさに由来して『謙虚・謙遜』、
公然と香り 存在をごまかさないことから『真実』という花言葉も。
秋の風物詩 キンモクセイの花言葉は
気高い人、陶酔、初恋、謙虚・謙遜、そして真実。
人を酔わす強烈な魅力を持ちながら、真実を重んじ気高く謙虚、
って、「人物」なら 誰を思い浮かべます?
Bluebirderは、往年の名女優オードリー・ヘプバーンを連想します。
アカデミー主演女優賞の「ローマの休日」をはじめ
数々の映画がヒット。
結婚後は数々の出演依頼を断って子育てに専念。
復帰後 60歳の映画を最後に女優を引退した後は
ユニセフ親善大使として
飢えや病気に苦しむ多くの子供達を支援するなど
慈善活動へ。
支援活動を優先していたところ、
健康を害し手術も叶わない状態に。
最期は故郷で愛する夫と息子に看取られながら
63歳で閉じた人生は、あまりに短く
束の間のキンモクセイの花にも似て、はかなく感じられます。
けれど、その人生は充実していました。この花の香りのように。
オードリーの愛した有名な詩です。
魅力的な唇のためには、優しい言葉を紡ぐこと
愛らしい瞳のためには、人々の素晴らしさを見つけること
スリムな体のためには、飢えた人々と食べ物を分かち合うこと
豊かな髪のためには、一日に一度、子供の指で梳いてもらうこと
美しい身のこなしのためには、決して一人で歩むことがないと知ること
女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものではなく、
その本当の美しさは その人の精神に反映されるものなのです。
それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、
その美しさは、年を追うごとに磨かれていくものなのです。
この16日には 北海道で初霜・初氷がありました。
朝夕にわかに「寒く」感じられるようになった今日このごろ。
オードリーの愛した詩をしみじみ読んで、心温まることにいたします。
~~~~~~
追伸 :
今回のブログ更新日になった 10/19、
観光船から
今季初めて コクガン2羽を確認しました。
荒島の手前、矢印の所。
観光船とすれ違い、着水した地点がここ。
遠すぎて 2つの点にしか見えませんが、
確かにコクガンでした。
スマホ撮影なもので 悪しからず。
とにもかくにも 南三陸に
コクガンの季節の到来です。
一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
志津川湾は、サケ漁の船が寄港する季節になりました。
さて、9年余りの歳月をかけてかさ上げや築堤など
復興工事が進められてきた南三陸町志津川地区に
「震災復興記念公園」が完成しました。
広さ6.3ヘクタール。
この12日に記念式典が行われ、
13日から一般開放されます。
今秋には完成するということは知っていましたが、
式典などの日程も知らずにいた小生。
たまたま先日、
そんな完成間近という雰囲気に誘われるように
「公園」に設けられた「祈りの丘」を 散策してみた次第。
「丘」の上へは、螺旋スロープと直線的な階段でアクセス。
スロープには、地震の発生から津波の襲来までの時を刻んだ
金属プレートが埋め込まれていて、
らせん状の坂を登りながら読み進んでいくと
当日の様子が 生々しく思い浮かんできました。
午後2時46分 地震発生。
波高 6m予想。
30分経たない内に 急な引き潮。
予想波高は10mに!
波は水門を越え・・・津波が街を襲ったのは
地震発生から45分足らずのこと。
そして・・・
目の前で 巨大な津波が街を飲み込み、
家々を破壊し 流し去ったとしたら・・・
読み進むうちに、思わず身震いしてしまいました。
「丘」の上には、
町内800人を超える犠牲者の名簿が納められたモニュメント。
このモニュメントを挟んで
町に残る二つの震災遺構を望みます。
左に 町の「旧防災対策庁舎」。
町職員ら43人が犠牲になりました。
目下、県が保存中。
そして、右には 観洋が保存する「高野会館」があります。
結婚式場だったこの建物は
ギリギリのところで327名の命を救いました。
散策した日、「丘」の中腹に置かれていた献花台・・・は、 10日に防災対策庁舎前に移設されました。
「祈りの丘」の麓には、JR気仙沼線「旧志津川駅」。
気仙沼方面を望む。
志津川高校からほど近い「駅」のホームに立ってみると、
ふと、列車を待つ高校生たちの姿が思い浮かびました。
役場までは おそらく徒歩数分。
震災前、
町内外の人たちに広く愛された 賑わいの街の存在は
もう ひと昔前のことになろうとしています。
ところで、
先日 語り部バスでご案内した仙台のお客様から
「商店街の商品 高いよねぇ」
「地元のスーパーで志津川名産のタコを買おうと思ったら
北海道産しか無くて驚いた」という声を聞きました。
商品に価格を上乗せしなければならない事情や
スーパーに地元のものが置かれていない背景など
改善すれば、遠方からの観光客だけでなく
地元でも広く支持される街になり
普遍的な賑わいを取り戻せるはずです。
また、かさ上げや築堤により分断された水の流れなど
志津川湾の環境を保全し私たちが住みやすい街にするために
改善すべき点も見えてきています。
公園の完成は、街 再興への一里塚。
「復興」の英訳は revival リバイバルで
この言葉は「復活」と「再生」も意味します。
Revival goes on 南三陸 !!
そして 賑わいの街を再び !!!。
そう願っているのは Bluebirderだけではない筈です。
8日ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
1日、中秋の名月は、
南三陸町でも 煌々と美しく輝いていました。
十五夜の月が 実にきれいに見えた翌日2日は、
それはよく晴れました。
観洋屋上からの絶景がこちら!
こんな晴天につい誘われて、
「海の見える命の森」へと足を延ばしてしまった 昼休み。
「命の森」は、一昨日更新の当ブログ
ピザ窯お披露目会で むっちゃんが紹介していましたね。
観洋からは この向こう側
国道45号を気仙沼方面へ歩いて10分にあります。
沿道には、ガマズミの赤い実・・・
野菊 カントウヨメナ・・・
コスモスの仲間でしょうか・・・
咲き残るサルスベリ、よく見ると 実が付いていますね。
・・・と、あれこれ 沿道の秋の草花を眺めながら 歩いていた所、
途中で 埼玉からお越しのお客様ご夫婦とご一緒に。
手には、命の森のパンフレットをお持ちでした。
こちらの入り口から ちょいと急峻な坂を上り 命の森へ 5分程。
少し息が切れましたが、
こちらも、観洋に負けず劣らず 素晴らしい海の絶景が楽しめる場所。
ご覧の通り・・・
左手に 志津川港 右手には 観洋が見えます。
現地では ちょうど海の見える命の森実行委員会副会長が作業中で、
埼玉からお越しのご夫婦も 運よく
新しく出来たピザ窯のことやバーベキューの設備をはじめ
桜やモミジの植樹が進む 命の森に期待される「機能」について、
あれこれ お話を聞くことが出来ました。
萩の花が咲き
葉が色づき始めた「命の森」には
津波てんでんこの碑。
そして、南三陸大仏が 鎮座しています。
海の見える命の森は、
まず 3.11の鎮魂の場であるとともに、
防災減災を学びつつ
山と海と人の命は 水を介して繋がり
支え合うものだということを学ぶ場でもあり、
私たちの憩いの場となる一方
万が一の大津波から 命を守る場にもなります。
~~~~~~~
志津川湾の海上からは、こんな風に観えます。
丘の上にポツンと小さく 大仏が見えますね。
3日に運航した観光船には、青森・山形・石巻のお客様が乗船。
ウミネコと戯れ 楽しんでいらっしゃいました。
お客様一家のアイドル 杏南(あんな)ちゃん。
なんとか自分の手で ウミネコに餌をあげようと
小さな体をう~んと伸ばして がんばっていました。
今回は、ひいおじいちゃんの卒寿をお祝う お泊りだったそうです。
おめでとうございます。お若くて とても90歳には見えませんネ。
ありがとうございました。
~~~~~~~
観洋サブ玄関脇には、大きな金木犀の樹があるのですが
金木犀の花が 4日
突然 香り始めました。 いよいよ 秋色が深まってきます。
とりとめもなく アラカルトなブログにて 悪しからず。
それでは・・・
6日ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
訳あって更新が一日早くなりました。正確には9時間。
台風崩れの温帯低気圧は
南三陸町に ひとつの好条件とひとつの不都合を もたらしました。
あくまで、10時便の語り部バスのご案内をしていて
気付いたことでしかありませんが・・・。
町の黒崎海岸には サーフポイントがあるということは知っていました。
外海が 時化ていればいるほど、
サーフィンに最適な波が来るのだということも。
しかし、実際に波乗りをしている光景は全く見たことがありませんでした。
それがこの25日と26日、まさにその好い波をもたらしたのが
台風12号とそれが崩れた低気圧でした。
志津川湾を望む国道45号黒崎海岸沿いに停まる
10台以上の車に気が付いたのは、午前10時過ぎ。
語り部ガイドを終えて出かけたのが正午過ぎでしたから、
停まっている車の数はすでにまばら。
防潮堤沿いを歩いてくる壮年サーファーお二人にお尋ねしたところ、
『仙台から来た。海が荒れて仙台は全くダメだったので、
小泉海岸に行ったが、やはり荒れてダメ。
以前から知っていた「黒崎スポット」に来てみたら、
好い波だった』というのです。
この日、早い人はなんと朝5時にやって来て
楽しんでいたというのですから驚きです。
聞けば、サーファーは「気象予報士並みに」
お天気にも詳しいのだとか。
でないと、いいポイントを見つけて「いい波」は掴めないから。
暫く、波乗りの様子を眺めていましたが、
初めて南三陸町で観るサーフィンに いかばかりか心高鳴りました。
印象は、「ビューティフル!」「美しい!」の一言。
美形の女性ではなし・・・
なぜ、美しく感じるのだろう??? と ふと考えました・・・。
Bluebirderが行き着いた答えは、『バランス』。
目まぐるしく変化する荒波の上で
不安定なボードを繊細かつ大胆に操りながら
バランスを取って乗り込む姿、それが美しい♪
「美しさは、バランスにも 起因するもの」
ということに 改めて気付かされた次第。
ダビデ像のように均整の取れた体、
化粧も整ったお顔も「美しい」って感じますし、
豊かな自然景観や 自動車など様々な物の形も
美しいと感じるその秘密は きっとバランス、均衡にある。
写真で波乗りをご紹介している こちらの成年&青年サーファー。
お二人は やはり仙台からお越しでした。
さわやかな笑顔が 愉しさを物語っていますネ。
「いい波でした。何本か乗れて よかったです」
そうおっしゃっていました。
成年サーファーさん↓ は、10年ぶりの黒崎スポット。
10年と言えば、震災直前のことですね。
南三陸町の新しい一面を見つけられて、ちょっと嬉しい日でした。
ただ、この日 語り部バスでご案内した震災遺構 「高野会館」が、
泥池のような水たまりに囲まれていたことには
閉口しました。
入口はこの通り。
写真左側にあるタイル張りの花壇からお客様の手を引いて
やっとのことでご案内してきました。
回りに国道など構造物が出来て、水がはけない状況で
こうしてポンプを使って排水するしかありません。
これも、やはり低気圧がもたらしたもの。
それにしても、これでは
とても大津波による未曾有の被害から
復興を遂げようとしている町とは思えません。
何より、町に興味を持ってお越しになるお客様を
ご案内する場なのですから。
美しい景観を持つ 志津川湾、
それは 自然のバランスが取れ 保たれている表れ。
南三陸町の復興の現状には
残念ながら まだ「美しさ」が感じられないのです。
サーファーの波乗り並みに、
南三陸町が
均衡の取れた復興で 美しい街になることを期待します。
一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
久しぶりだなぁ~と 思った 晴天は、この19日のこと。
よく晴れた空の下、志津川湾に浮く生け簀には 船が横付けされ
ギンザケの養殖の準備が 進められていたようです。
向こうに見えるのは 椿島。
この日は、各種イベント会場の入場制限が大幅に緩和された日でしたね。
連休初日でもあり、観洋は 大勢のお客様で 賑わいました。
コロナ対策の徹底もあって
対応にせわしなくなるのは ちょっと骨が折れますが、
賑わいが活気を呼び
お客様の笑顔を拝見出来るのは 何よりの喜びです。
正面玄関でのお出迎えを終え ホッと窓の外に目をやると ご覧の光景♪
朝、陽が昇り 紅く輝く水平線は
西に傾いた夕陽色に染まっていました。
群青とのコントラストが鮮やか♪ 心和ませてくれます。
ふと気が付けば 雲には秋の気配も。
晴れた日の夕暮れ時もまた美しい 志津川湾。
観洋にお泊りの際には、露天風呂からはもちろん、
是非 屋上に上がって 海の絶景をお楽しみください。
きっと 心 癒され、佳い想い出になることでしょう。
~~~~~~~
さて、ことしの「カモメ兄妹」の成長の記録を
当館ロビー階、5階ティーラウンジ脇に 展示しました。
仲良しカモメ夫婦の子育てを 折々の写真で綴ってあります。
お泊り、立ち寄りの際には ぜひ ご一覧ください。
もう、観洋眼下の岩場からヒナたちは巣立ってしまい
親鳥の姿もありませんから、
観察コーナーは さながら『花びらの散った後の桜』状態ですが、
眺めていると、どうやら 他のカモメが
来年の「営巣予約」を獲得すべく、早々と岩場に陣取り始めています。
まだ、頭の辺りに 灰色の斑点がわずかに残る若い個体で、
来年の繁殖が楽しみです。
~~~~~~~~
20日朝、チェックアウトの正面玄関前には
宮城県観光PRキャラクター「むすび丸」が登場。
観洋スタッフと一緒にお客様をお見送りしてくれました。
名古屋からお越しの親子も一緒に記念撮影~♪
そして・・・むすび丸 コロナ禍を一刀両断~!!! とばかりに
滅多に抜かない刀を振りかざしてくれました。
ありがとうございます。
一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
この一週間、りくも みなみも 姿を確認できていません。
こちらは、この11日午後の光景。
親カモメが 巣のあった岩場で ゆっくりと羽を休めていました。
みなみも 無事 独り立ち出来たようですから、
きっと ようやく子育てを終えて ホッとして寛いでいたのでしょう。
子育てに一生懸命だった やさしい母カモメ ↓
エサ獲りが上手くヒナに沢山運んできた 父カモメ ↓
お疲れさまでした。
その後は「両親」の姿も、カモメ兄妹の姿も見られなくなり
一家でこの場を離れたようですから、
とにもかくにも、餌獲りが下手で
親を頼りにするばかりだった みなみ ↓ も
やっとのことで 独り立ち出来たようで、一安心。
『祝! みなみ 独り立ち♪』
皆さま方には、長い間 応援を頂き ありがとうございました。
成鳥と同じ羽色になるには4~5年かかるそうですが、
とにかく あとは立派に成長してくれることを祈るばかりです。
~~~~~~~
さて、先日「海の見える命の森」へ
お客様のツアーの下見に 同行させて頂きました。
観洋からは 歩いて十数分。
志津川湾を一望できる 美しい景観の場です。
左の女性が下見のお客様で、
青いシャツの男性はコーディネーターの阿部さん。
「海の見える命の森」は ボランティアの皆さんのご協力で整備され
桜も植えられ、今後 春のお花見が楽しみですし、
素晴らしい景観の観光資源として、また総合学習の場として
更に 祈りや避難の場して活用が期待されています。
海風の絶えず、夏も涼しい こ~んなウッドデッキで
「お茶」や「お昼寝」が出来たら最高~♪ でしょ?
そんな「命の森」で、ふと立ち木の幹に目をやると・・・蝶が。
クヌギの樹液に寄って来ていたのは ルリタテハ。
そして、
スミナガシ でした。どちらも「タテハチョウ科」。
全国に分布していて、取り立てて珍しい蝶ではないようですが、
間近で観察出来るのは樹液を滲ませるクヌギがあるからこそ。
「海の見える命の森」では、
山頂展望台にかぶと(カブトムシ)の森も整備中で、
夏休みには こうした昆虫の観察や採集も楽しめるようになります。
お泊りの際には、是非「お散歩」がお勧め!!
最近では、ここでキャンプも出来るようにしようという声も上がっていて、
ますます楽しみな「命の森」です♪
一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
9月4・5日の南三陸の蒸し暑さといったら・・・
台風9号が南からもたした温かく湿った空気は
さながら熱帯雨林気候的暑さに。
昔、夏に仕事で訪れた雨のシンガポールが
こんな暑さだったのを ふと思い出しました。
9号は 日本列島の西側を北上。
台風は低気圧ですから風は反時計回りで吹きます。
その風が、南の暑く湿った空気を巻き込んで
日本列島の残暑を蒸し暑くしている。
温帯低気圧となった9号に続いて、今度は10号。
これまた9号同様 列島の西側を直線的に北上する予想。
ということは、南から蒸し暑い風が再び・・・。
この5日朝には、9号の影響で
南三陸町では 車のワイパーが効かない
傘も役に立たないほどの激しい雨が降り、
国道398号は一時冠水する箇所が発生しました。
こちら ↓ は翌6日の様子。
国道沿いのドラッグストア駐車場は 前の日 川から流れ込んだ濁流により
泥で汚れて 土色になっていました。
観洋が維持管理している震災遺構 高野会館の周囲も このあり様・・・
(☆「高野会館」は国土交通省東北地方整備局
震災伝承ネットワーク協議会登録の「震災伝承施設」です)
丸一日経っても水が溢れていて、
これでは 語り部バスでお客様をご案内するのも 容易ではありません。
6日19時現在、10号の中心気圧は945hPa。
920hPaからは多少勢力は弱まりましたが
依然として大型で「非常に強い」勢力を保ちながら北上しています。
北陸や新潟では、再び暴風とフェーン現象が懸念されていて、
全国的にも残暑と呼ぶには厳し過ぎる暑さは まだ続きそう。
もちろん、東北地方でも風と大雨に警戒が必要です。
さて、今年 観洋眼下の岩場で孵ったカモメ兄妹ですが、妹のみなみは、未だ この場を離れられない様子です。こちらは、今月3日父親から餌を貰おうと巣のあった岩場にやってきた みなみ。
それでも前回ブログを更新した月曜の夕刻には、観洋6階の窓をかすめるように親鳥の後について兄のりくと一緒に飛んでいくみなみを目撃。
風の強かった4日には東館の屋上に居て、おもむろにフワリと舞い上がると、風に乗って悠々と旋回「こんなに成長したよ」とばかりに空の高みにのぼっていく姿を観ることが出来ました。兄のりく同様、飛翔能力はしっかり身に付けたみなみですが、いかんせん 餌を上手く獲れず、いまだに親に餌をねだっています。
こちら ⇒ は 困り顔のお父さん。
なんとか、自分で餌を獲る努力はしているようですから、今しばらく、温かく見守ることにいたします。