志津川湾のコクガン過去最多

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです


南三陸ネイチャーセンター友の会では
12月27日 志津川湾に飛来しているコクガンの飛来数を調査

今季は なんと!475羽を確認
昨季よりも70羽ほど多く
町内全域の調査を始めた2016年以降最も多い数
なったそうです


最も多かったのは 戸倉波伝谷沖の166羽だったそうな

情報は 29日の三陸新報掲載の記事から頂きました

志津川湾は
餌になるアマモをはじめ海藻が豊富なことから
毎年 はるばる北極圏からコクガンが飛来し
越冬しています

彼らは 言わずと知れた
国の天然記念物にして絶滅危惧種

志津川湾は
特に"コクガン"の生息地として
国際的に重要な湿地として認められ
ラムサール条約登録湿地になりました
登録は平成30年10月のことですから
早いもので それから もう4年目になります

ネイチャーセンターの鈴木会長
「良質な海洋環境のおかげで年々増えている
ラムサールの名前に恥じない自然環境を維持
保全していくことが今後も欠かせない」
コメントしていらっしゃいます

維持保全の大切さは その通りだと思います

ところで
この8日 いつもの漁港へ出かけたところ 驚いたことに
近くでカメラを向けるBluebirderの姿など お構いなしに
船揚げ場に ぞくぞくと集まって来るではありませんか!

どうやら 岸壁に付いた"アオサ"を食べていたようなのですが

それにしても ついこの前まで 近付けば
岸壁からスーッと離れて行ってしまっていましたから
この日の行動は 一体どうしたことか・・・と
訝(いぶか)しんでしまいました

朝方の観察では 135羽のコクガンを確認していた
南三陸海のビジターセンターで そんな出来事を話すと
スタッフの方々から
「カメラを持つ人たちにも 慣れてきた頃なのでは?」

ならば お客様をご案内するチャンス♪とばかりに
翌9日には 語り部バスのガイドの際
仙台から来られた親子連れ4名様をご案内

双眼鏡を手に観察して頂き
とても 喜んでもらえました♪

これから ますます観察し易くなってくる期待度は大!!!
興味をお持ちの方は どうぞ楽しみにお越しください

気嵐

あけまして おめでとうございます

一週間ぶりのご無沙汰です
Bluebirder*Sです

皆さまは 新年をどんな年になさるのでしょう

今年も
何を置いても"健康第一"と考えているBluebirderではありますが
私たちの健康を育み
支えてくれている南三陸町の
美しく豊かな自然環境には 感謝するばかりです

いつも美しい景観を湛える志津川湾
年末29日には 気嵐(けあらし)を披露してくれました

気嵐・・・・・

海 河川 湖などの水面から湯気のように霧が立ち上る現象

気象用語では「蒸気霧」と呼ばれる

俳句では冬の季語

夜間 放射冷却によって冷やされた陸上の空気が
暖かい海上などに流れ出し
水面の水蒸気を冷やすことによって発生

気温が最も低くなる早朝に発生し
昼前には消散する場合が多いようです

主に冬の北日本で発生しますが
厳冬期には西日本で見られることもあるそうな

この気嵐の景色は
夜に冷えた空気が
水温の高い湾上に流れ込むことで発生するものですから
日が昇り 空気が暖まれば 見えなくなるのは必然

儚くも 海面から立ちのぼる薄い霧は
ひと度立ちのぼれば お風呂の湯気のようでもあり
海が まるで巨大な湯船にも見えます

冷たい空気が肌を刺す寒い朝
海面に射し込む朝日 黄金の光の中で網を打つ小舟の影
そして水面に立ちこめる気嵐が織りなす風景は 幻想的で美しい

繰り返しになりますが
「気嵐」は夜間に陸地で冷やされた空気が
河川を通じて暖かな海面に流れ込み
水蒸気が冷えることで 生まれる霧

その霧が流されにくい
風が弱く波の穏やかな場所でないと見ることができません
そんな環境 なかなかありません

近隣では気仙沼湾の"気嵐"が 比較的広く知られていますが
志津川湾の環境もまた
"気嵐"の発生に適した条件が揃うことがあるようです

ただ 志津川湾では滅多に観られませんから
ご覧になれたお客様は"幸運中の幸運"です

一方 こちらは 間近で観られたら"ラッキー"的な水鳥 コクガン

ただ "気嵐"にくらべたら
まずまずの確立で 近くで観ることが出来ますから
興味をお持ちの方は 是非 観洋へお越しください

ウォッチングエリアをご紹介しますし
ご希望ならば 喜んでご案内もいたします

コクガンの繁殖地

一週間ぶりのご無沙汰です
Bluebirder*Sです

この22日 南三陸町自然環境活用センター
通称ネイチャーセンターで
19回目の 南三陸自然史講座が開かれました

テーマは 志津川湾のコクガンの暮らしと渡り・・・

GPSを装着された標識家族を追った
研究成果が発表されました

残念ながら
Bluebirderは会場へは行けなかったのですが
ライブ配信で拝見しました

講師は 公益財団法人
宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団
研究室長の 嶋田 哲郎(てつお)さん

前の冬
志津川湾でコクガン家族4羽にGPSを装着
冬の暮らしと渡り
そして別れの一年を追った最大の成果は
"志津川湾で越冬するコクガンの繁殖地は
ロシアのレナデルタ北部であることが初めて確認された"こと

レナデルタという地名は
前回の GPS調査の際にも"渡り"の先として
紹介されていましたが

今回の調査では
そのレナデルタ北部に渡った父コクガンが
せいぜい半径10メートル程度の範囲内で
過ごしていたことが判明

今回の渡りでは 母コクガンと"予期せぬ別れ"があって
繁殖行動はありませんでしたが
繁殖地であることはわかりました

"予期せぬ別れ"というのは 残念ながら母コクガンが
渡りの途中 何らかのアクシデントで
命を失ってしまったことによるもので
講座終了前の質疑応答の中で明らかにされました

講座では ほかに
"コクガンの居る所にはアマモ場あり"ということが再確認され

"日中は漁港"に居る彼らは "夜間は沖合"をねぐらにしていること

更に "砂浜で砂を食べて"から餌場に向かい
アマモの消化に役立てているということも 紹介されました

絶滅危惧種のコクガン
謎の生態のベールが
地道な研究によって
少しずつ剝がされてきています

窓辺にスコープの放列!

一週間ぶりのご無沙汰です
Bluebirder*Sです

観洋ティーラウンジ脇に
"カモメの観察コーナー"があることは
かねてからご紹介しているところですが
最近 異変が・・・

はい
三脚に据えられたフィールドスコープが いつの間にか3台に増え

一方 東館の窓辺にも 1台据え付けられ ↓

更に 志津川湾の"観察態勢"が充実しました

観洋ファンでいらっしゃる
仙台のK様のご厚意で 整いました
ありがとうございます

勢ぞろいした"スコープたち"は優秀で
なかなかの解像度 よ~く観えます

これまでの双眼鏡に加え
湾内の観察にはもってこいのアイテムが揃い 楽しみが増えました

これで コクガンの姿も
かなり小さくではありますが
ここ観洋からも確認できるようになりました

この窓の右手 ずっと向こうの海域に "彼ら"は居ます

 

雪のチラつくこの18日
いつもの漁港へ"ブログ取材"に行ってみると・・・

居ましたいました♪ ちゃんと居てくれました

スコープを使わず 遠巻きの観察ですから正確ではありませんが
家族ごと それぞれ散らばって 優に10羽以上

しばらく眺めていると
まだ若そうな"美形"カップルが 岸辺に・・・

幼鳥時に持っていた好奇心そのままに 近づいてきてくれました

ほらほら 2羽の目線で
こちらの様子をうかがっているのが判りますね
"興味津々"って感じ

南三陸海のビジターセンターによりますと
このところ センター観察デッキから確認出来ているのは
せいぜい50~60羽程度なのだとか
先週の2分の1以下 3分の1になってしまいそうな数に・・・

どうやら"湾内分散化"が進んでいるようです ただ理由はわかりません

それとも 強い寒気に追われて
少し南方へ移動した一団があったのか・・・ 定かではありません

とにかく 冬の南三陸町志津川湾に国の天然記念物"コクガン"あり!

絶滅させてはいけない貴重な水鳥の姿を 是非 観に来てください

お待ちしております!

この冬は どこか様子が

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

12月11日午後 "いつもの小さな港"・・・
漁船が係留されている港内は
"お目当て"の姿は無く なぜか オオバンばかり・・・

どうしたのかなぁ と暫く眺めていると
6羽のコクガンが飛来

まず 2羽が着水・・・ ややあって また2羽が

そして 更に2羽が着水してくれました

ただ "いつもの港"にいる数自体が
去年に比べると 少なく
前の冬とは どこか様子が違います

南三陸海のビジターセンタースタッフのお話でも
この冬は "いつもの港"に
あまり定着していない様子なのだとか

この9日には センターで172羽を確認している
コクガンたちは 1か所に集中しないで
どちらかと言うと
湾内のあちらこちらに 分散して過ごしているようなのです

なぜ? どうして?

そもそも 東アジアを中心に棲息数は9000羽以下
ひょっとしたら8000羽を切っているのではないかとも言われる
絶滅危惧種

絶対数が少なかったこともあり
これまで あまり研究が進んでいませんでしたから
実は 謎の多い水鳥なのです

そこで!
そんなコクガンの生態の謎に迫る
自然史講座が南三陸町で開かれます

テーマは"志津川湾のコクガンの暮らしと渡り・・・"

12月22日水曜日午後7時から
戸倉公民館2階にある 南三陸町自然環境活用センター
通称 ネイチャーセンターにて

講師は 公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団の
嶋田 哲郎(てつお)さん

入場は無料で ライブ配信もあります

志津川湾が
ラムサール条約に登録される決め手となった
コクガンのこと・・・興味をお持ちの方は
ぜひ ご参加ください

なぜ 志津川湾にコクガン?

一週間ぶりのご無沙汰です
Bluebirder*Sです

コクガンが越冬する南三陸町の志津川湾

コクガンが志津川湾に来るのは なぜ?
そんな疑問を抱いた地元の小学生が
全国公募の作文コンクールで入選を果たしました

"全国豊かな海づくり大会作文コンクール"
高学年の部入選です

おめでとうございます♪

素晴らしい 栄誉ですね
(お名前は伏せてほしいということでしたので 悪しからず)

たまたま 冬場
コクガンを"追いかけまわしている"Bluebirderが
こちらの児童から "取材"を受けていたので
多少なりともお役に立てたのは 嬉しいことです

テーマは "コクガンと海"

作文は「国の天然記念物で
絶滅危惧種に指定されている希少生物のコクガンが
なぜ 志津川湾を選んでやってくるのか」
そんな疑問から始まります

湾がリアス式の海岸で
昔からカキ・ホヤ・ワカメなど
養殖の場であること

沖合にある寒流と暖流の混ざり合う海域の影響で
冷たい海と温かい海 両方の生き物が見られ
生物多様性の高い海であること

山から栄養豊かな水が流れ込む海底には
一面に海藻の森が広がり
「藻場(もば)」として初めてラムサール条約に登録されたこと

波が穏やかでコクガンのエサとなる 海草のアマモが十分に茂り
安心して冬を越せる場所なのだ ということを知ります

その上で
実に220種類を超える海藻と海草が茂る湾内に棲息する
550種類以上の生き物たちを守るには
志津川湾を きれいに保たなければならない


すなわち コクガンの海を守るには

川にゴミを捨てないで 土を汚さず
きれいな山と森を残していくことが
必要だということに 思いは至ります

"彼女"は 今回の"取材"を通じ 志津川湾の自然のすばらしさ
山と海の繋がりから
人と海の共生が大切なことを知り
自分自身が自然の一部であることを意識して
生活していこうと決意


「大人になっても 南三陸のきれいな海のまま
コクガンが この海にずっと来てくれることを願っています」
と 締めくくられています

今ある志津川湾の自然と恵みを
そのまま未来に引き継ぐためにも
こうした"気付き"が出来 行動に移せる子どもたちが
一人でも増えると 嬉しいですね

持続可能な社会の実現のため
3.11の防災・減災学習に加え
わかりやすい環境学習の場としても
観洋はじめ 私共の町南三陸をご利用いただけましたなら幸いです

そして "全国豊かな海づくり"で入賞した"彼女"のように
"自分も自然の一部なのだから"という"思い"にたどり着けて頂けたら
何よりです

さて 南三陸ビジターセンターによりますと
この2日 センター近辺の海域で 101羽が確認されています
寒波と共に コクガン
その数が ほぼ倍増しました

いよいよ観察しやすくなってきました

再びの ご来館

一週間ぶりのご無沙汰です
Bluebirder*Sです

以前 7月のブログでも紹介させていただきました
歌人 皆川二郎 様の 短歌

先日 またお泊り頂いた際に
二首の色紙を お贈りいただきました

ありがとうございます

観洋でのことを詠んでいただいた短歌ですが
どちらも抒情的で その情景が容易に思い浮かびます

観洋をご存知の方なら こちらの二首で
きっと ご宿泊いただいた日の情景を
思い起こして頂けるのではないでしょうか

何より 皆川様にも観洋のファンになって頂けた印象が
とにかく 嬉しい限りです

皆川様とは 岩場で営巣するカモメのニュースをご覧になって
観洋にお越しになられたのがご縁でした

こちらが 7月にお越しになられた際の 皆川様ご夫妻です
カモメの観察コーナーを背景に・・・

皆川様は 歌人 斎藤茂吉の流れをくむ
東北アララギ会「群山」の代表

この度 二枚の色紙と共に
二冊の歌集も ご寄贈いただきました

"一滴のうた"は 去年5月に発行された歌集
"源流地帯"は 平成25年6月に著されたものです

素敵な歌集は
家族のこと 友のこと
その時々の出来事 季節や旅の風景
風物などが優しい視線でとらえられ
そのまま脳内空間に呼び起こされる情景が
やわらかに 短歌の世界に誘います

重ねて ありがとうございます

早速 観洋の"キラキラ図書コーナー"に置かせていただきますので
皆さまも どうぞ ご一読ください

 

さてさて コクガン通信です

いつもの港のコクガンたち
家族単位で群れをつくって
元気に水面を泳ぎまわりながら アマモを漁っています

こちらは この26日の様子

一組のツガイが 岸辺近くで姿を見せてくれていました
先を泳ぐのが♀ 後ろが♂のようです

仲睦まじい雰囲気♪
こちらのツガイに限らず
大体においてコクガン"夫婦"は 仲がよろしいようです

一方こちらは

南三陸海のビジターセンターからほど近い岩礁近くの様子
やはり 家族単位で群れを成して
アマモを探しては 口にしている様子です

ビジターセンターによれば
この23日現在で57羽を確認していますが

いよいよ寒さが増す今日この頃
おそらく コクガンたちの数も
その寒さと共に
加速度的にその数を増やしていくことでしょう

祝 リッター20キロ♪

「祝」♪と 言っても 何のことはない
単なる個人的な 自己満足に過ぎませんww  ので悪しからず

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

恥ずかしながら "車の燃費"のことなのです

2年ほど前には せいぜい14キロ台半ばだった
ちっちゃな愛車の"燃費計"が

この17日
ついにリッター20㎞を指したのが 嬉しくて・・・

Bluebirderは かねてから"エコドライブ"が"趣味"www
ふんわりアクセルで 急加速をせず
巡行スピードを一定に保ちつつ 空走距離を稼ぐ etc・・・

そんな運転を重ねながら
燃費が少しずつ伸びるのを "ゲーム感覚"で楽しんでいます

もっとも ハイブリッド車なら
リッター30㎞台は当たり前でしょうから
驚くような数字ではありません

が レギュラーガソリンで ターボ無しの自然吸気CVTエンジン
2年程前には せいぜい14㎞程度だった燃費を
20㎞に出来たわけですから まずまずじゃぁ ありません?

全国平均で 1ℓ170円にも迫ろうというガソリン価格高騰の折
財布にやさしく 高騰への多少の対抗手段にはなるし
何より CO2の排出を抑えて 地球環境にやさしいのですから
"エコドライブ" 皆さんも "楽しんで"みませんか?

 

さて 現在の所
辛うじて環境が保全されているからこそ
美しい自然に恵まれ 夜空も美しい 当館 南三陸ホテル観洋では
この19日 45回目のスターパーティが開かれ
大勢のお客さまから "部分月食"を楽しんで頂きました


〈写真↑ ↓ スタッフNさん提供〉

こちらが月の欠け始め

スコープの接眼レンズにスマホをセットして撮りました
オレンジ色のきれいな月です 左側の陰りが地球の陰

この日は 国際宇宙ステーションISSも"出現"!!

こちら↓は スタパスタッフのKさん提供の写真

軌跡を描いて ISS

まさに 月食の始まった月に向かって進み
消えてゆきました

部分月食のその後の姿

こちらも

スタッフKさん提供の画像です

きれいですね

木星と土星も観て頂いた 今回のスターパーティー
実に100人を超えるお客様にお楽しみ頂くことができました

〈写真↑ ↓ スタッフNさん提供〉

スタパは 月一回 観洋屋上"汐風の空"で催されます

次は 12月14日の予定
"ふたご座流星群"の出現が午後4時に極大!!  には なるのですが
何せ 月は月齢が10.2で空が明るいので 観え辛い
ですから 次回のスタパは 月と木星 土星の観測を中心に
流星は"観られたらラッキー"程度になってしまうかも
いえいえ
だからこそ 観えた人は"夢"が叶う♪スタパになりそう!です

いずれにしても きれいな星空が自慢の 南三陸ホテル観洋
次回も汐風の空"天然のプラネタリウム"を 存分にお楽しみ頂きます

~~~~~~~

さてさて コクガン通信です

南三陸海のビジターセンターによりますと
この19日現在  センター近くで52羽を確認しています

増え方が  いかばかりか加速したようです


この21日
いつもの港では 休日ということもあり 釣り糸を垂れる人たちもいて
なかなか 岸辺に寄ってきてくれませんでしたが

水面をスイスイ泳ぎ回りながら 好物のアマモを食べつつ
足りなくなれば また いつものようにオオバンに"労働寄生"・・・
つまり "横取り"しながら 過ごしていますw w W

秋 深まる

先週は 鮮やかなツタの赤色で締めくくりましたので

今週は 黄色でスタート

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

銀杏の黄色が目に鮮やかな南三陸町

陽に当たると 明るい黄金色にも
だから
ラピスラズリ的な空の蒼とのコントラストが鮮やかです

銀杏の花言葉は 長寿・荘厳・鎮魂です

何より 世界で最古の現生樹種の一つなのだそうな・・・

そそり立つ巨木からは 威厳も感じます

Bluebirderも 銀杏の黄色がある風景が好きです

その色は そのまま秋の深まりの知らせ

深まる秋に 志津川湾を訪れる コクガンたちも少しずつ
その数を増やしてきています

南三陸海のビジターセンターによれば
この11日木曜日には 30羽ほどを確認

あれ? 先週20羽確認していたのに
それほど増えていないんじゃないの?

ええ ビジターセンターから観察できる範囲の中では
そういうことになってしまいます

実際近辺の海域では
コクガンが"労働寄生"する"お相手"オオバンの方が圧倒的に多くて
「いつもなら 俺たちが海に潜って採ってきたアマモを横取りする
"兄貴"たち 今年はあんまり見かけないけど
一体どうしちゃったのかなぁ 拍子抜けだよなぁ」
なんて ボヤいているんじゃぁないのぉ・・・
というのは ビジターセンタースタッフとの戯言ですが
この時期 飛来数はもっと増えていてもおかしくありません

コクガンたちは家族単位で行動しますが
どうも 飛来したあと
湾内の別のエリアに移動してしまっているようなのです

あくまで憶測で 確証はありまりせんから
次は現地に足を運んで 確認してみようと思います

この日は 曇天の中 いつもの漁港の岸辺で
家族3羽 仲睦まじく"アオサ"を食べていました

もう 来てました

一週間ぶりのご無沙汰です Bluebirder*Sです

南三陸 海のビジターセンターによれば
先月25日以降に2~3羽を
今月3日には 20羽を確認していました

何のこと?
はい 南三陸町の冬の使者"コクガン"のことです

18日更新のブログでは お隣 気仙沼に
飛来したという地元紙情報をお伝えしておきながら
情報収集を怠り お知らせが遅れてしまいました

4日の日中    とある岩礁辺りの様子です

この日はこの辺りで 17羽を確認

いつもの港で

もう3羽を確認しました

こちらは 5日の様子(逆光補正してます)・・・・・・

とにかく ビジターセンターの情報も頂きながら
この冬も
ラムサール条約登録湿地 志津川湾のコクガンの様子を
ご紹介して参ります

さて お話の内容は"コクガン"よろしく"飛んで"しまいますが
こちらも 飛び回れる羽(翅)を持った昆虫のお話・・・

テントウムシは 世界的に
幸運を呼ぶ "幸せのシンボル"として 広く愛されています

確か ジョジョの奇妙な冒険
黄金の風 ジョルノ・ジョバーナが身に付けているブローチが
ナナホシテントウでしたね


↑上の写真は 今年の夏 プールサイドで撮りました

↓こちらは 去年11月 車窓にとまってくれた時の画

かわいらしい"なり"で ファッショナブルなカラーリングから
親しみやすさも持ち合わせた
昆虫界の"アイドル的存在"かも知れません

一方 こちらはどうでしょう?

どちらかと言えば"嫌われもの"の部類"カメムシ"(ピンボケですみません)

刺激を与えると 臭い匂いを発するので あまり印象はよくないようです
この写真を見た途端 ブログを閉じられてしまうかも知れません

が 背中に"ハート形"を背負ったカメムシが居るのは ご存知でしたか?

それが こちら・・・・・・・

です   こんなのが 居るんですねぇ・・・

どうやら このハートを付けたカメムシも "幸運を呼ぶ"と言われていて
その名も エサキモンキツノカメムシ(江崎紋黄角亀虫)

実は Bluebirderは 初めて見つけました


ハート模様がキュート♪  とてもとても憎めません

それから・・・ この季節にコガネムシ?!
な~んて思ってしまいましたが
いえいえ 居るはずもなく

よ~く観ると・・・ この背中の模様が また鮮やかじゃぁありませんか
おそらく これもカメムシの一種だろうと思って
調べてみると・・・やはり アカスジキンカメムシの幼虫でした

独特で斬新な模様 どこか海外の"家紋"のようにも見えるし
見ようによっては"髷を結った女の子が黒いマスクをしている"ようにもww

成虫になると すっかり装いを変えて 一層色鮮やかに光輝くようです
ちなみに カメムシには珍しく"臭い匂い"を発しないそうな

お仕舞は 巨大なのを一匹

オオトビサシガメ こちらも カメムシの類い
最初の写真のクサギカメムシが 1cm程度なのに対し
こちらは 体長3cm!!と とにかく大きいのです

このオオトビサシガメ
増えすぎたクサギカメムシを捕食するのだとか・・・

豊かな山から栄養豊富な水が流れ込み 
親潮と黒潮の恩恵を受けながら
220種類を誇る海藻と海草で構成される"藻場"と
その藻場を"ゆりかご"に 550種類以上の生物を育む志津川湾

まさに生物の多様性がここに反映され
その多様性によって 美しく豊かな自然が保たれています

"臭い匂いを発するから"と疎まれる"彼ら"も
そうした多様な自然を構成するメンバーの"立派な一員"です


けだし 南三陸杉の幹を覆うツタの赤が美しい 南三陸町です