気嵐 幻想的ヴェール

 

鮮やかな 緋色に眼を見張り、

余りにもきれいなので、撮り始めていました。

1月6日、志津川湾の 朝焼けです。  手ブレは、お許しを・・

6時15分過ぎ、なぜか早くに眼が覚めたBluebirderでございました。

暫く見入っていると、

なんと・・・、

気嵐(けあらし)が沸き立ち始めたではありませんかぁ。

気仙沼や北海道でも、

冬の風物詩として知られる「気嵐」。

「けあらし」は、放射冷却で冷え込んだ早朝に海面で発生する霧です。

呼称自体は、もともと北海道の方言なのだそうで、

「海水と空気の温度差によって水蒸気が大量発生すること」を指します。

北海道のどこの方言かというと、留萌地方。

気象用語では「蒸気霧」(じょうきぎり)と呼ばれます。

この日の気嵐は、昇る朝陽に染まってきれい♪

松の内に出会えた”美景”に、こいつぁ~春から 縁起がいいねぇ~♪と思った瞬間です。

そのままでも美しい”志津川湾”の景観。

海原が、神秘的なヴェールに覆われ・・・

一層 魅力を深めます。

気嵐は、10日にも・・・

この日は 朝8時半ごろのこと。

前の晩に降り始めていた雪が

朝からもの凄い勢いで

降り続いていましたから、

こりゃ、積もるぞぉ・・・と

身構えておりました。

ところが すんなり雪があがるやいなや、ご覧頂いているように

青空が広がり、

湾内には、一斉にもうもうと気嵐が立ち込め始めたのです。

なんとも、幻想的・・・。

そして、12日にも♪

8時15分ごろ、

部屋のカーテンを開けると、

今年、三度(みたび)お目にかかる気嵐。

今回のブログをご覧のみなさん、

もう、気嵐ばかりで”お腹いっぱい”と思われますが、

まぁ、そうおっしゃらず、今一度 ゆっくり見直してみてください。

なかなか、いい景色です。・・・でしょ?(押し売りww)
この気嵐の中を疾走できたら、きっと 新しい発見と感動もあるはず♪

そんなこと出来るのか、って? ええ、出来るんです。

観洋では、目下上映中の 映画「サンセット・サンライズ」にちなんで
日曜朝限定で陽の出を愛でる”サンライズクルーズ”を運行しているから!!

19日の初クルーズでは、
今回ご紹介した 幻想的な”気嵐”も出現したそうですから、今がチャンス♪
是非、皆さまも乗船いただき、志津川湾の美しい景観に浸ってみてください。

 

さて、今年最初のスターパーティは、この14日のこと。

前日まで、星空指数は10%で、”観れたらラッキー”との予報。
星空観望は諦めておりました。

ところが雲行きの怪しさなどどこへやら・・・

東の岬からは、

今年最初の満月が 昇り、

南西の地平からは、ISS国際宇宙ステーション。

夕方5時半ごろ・・・

南から東の空に

大きなアーチを描くように

飛んでいく様子が、はっきり くっきり!!

西の空では、金星と土星がランデブー。

悪天予報を跳ね返したこの日のスタパ。

60名余りのお客様からご参加いただき、
”歓声”を頂戴しました。

スタパは、19日にも。
始まる頃には”曇る”との予報・・・

またまた そんな予報など、どこ吹く風。⇑ 西には、金星と土星が輝き、

観洋上空は スッキリと晴れ渡って、満天の星♪

どうです、オリオンと冬の大三角!! ベテルギウスの赤、
オリオン大星雲の子三ッ星も くっきり♪

ふたご座、カストル、ポルックスに火星が接近。

「高原の空みたい」「こんなきれいな星空観たこと無い」「楽しかった」と、
ご好評を頂き、70名を超える皆さまからご参加頂きました。

ありがとうございました。

次回スタパは、

お楽しみに!

プライベート スワン


この流れは、野鳥をはじめ 様々な生き物を呼び寄せ、命を涵養してくれます。

正鵠渓流(せいこくけいりゅう)。

二ホンカモシカ。


この8日のこと、

渓流沿いの休耕田で 草を食んでいました。

一方こちらは、渓流を支流とする 水尻川(みずしりがわ)中流。

「まだ、いましたかぁ」

と、地元の方から声を掛けられたのが

この水辺でした。

オオハクチョウです。

北からの渡りの途中、羽でも痛め

群れからはぐれたのでしょうか、

水尻川河口付近で

暮れの14日に見かけてから

25日目。

渡る先の伊豆沼の方角は感知しているように、

西へ 西へと 川を遡って

ここ迄 移動してきたようです。優に5~6㎞はあります。

飛べればいいのですが、どうやら飛べないようで、

まず羽を広げることもありません。

徒歩ならぬ、”鳥歩”で昇ってきたのだとすると かなり大変なことで

それ自体驚きです。

ただ、この水辺は とても快適そう。

水中に首を入れて

何か食べられてもいるようですし、

こうして水に入れば、

獣からも身を守れていたようですから。

けだし、水の上の姿は 美しい♪

地元の人たちも、その存在には気付いていたようで、

声を掛けて下さった方にとっても、

Bluebirderにとっても、

傍でひとりで眺めている間は、

それぞれに、自分だけの白鳥、”プライベート スワン”です。

かねてから 数多(あまた)餌付けに群らがる彼らの様子には
あまり興味を持てていませんでしたが、
”ソロ スワン”の 佇まいの美しいこと。

改めて、その姿の佳さに 魅了されました。

羽の表面には、いかばかりか淡~いグレーが残っていたようで
比較的、まだ若い個体のような気がします(あくまで私見です)。

これまた勝手な憶測ですが、なかなかの”男前”ですww。(”べっぴん”かな?ww)

翌9日午後、雪の中、
背中に首を置いて、クチバシを羽で温めながら眠っているのは目撃していましたが、

次の日 ⇑ 10日には、姿が見えなくなっていました。

うっすらと積もった雪に 小さな獣の足跡がありましたから
ひょっとして襲われた?とも思われましたが、

羽が散らばってもいませんし、多分 飛び立ったのでしょう。

だとすればそれが一番なことはわかっているのですが、
一方的にww好印象を持って愛でていだけに、なんとも寂しい光景です。

実は、Bluebirderも少しあげたのですが、

地元の人からも 餌を貰っていた様子で、

しっかり休んで 力を付けて、
痛めていた羽も飛べる程に癒やせていたのかも知れません。

近寄って来る様子が、どこかあどけなくて かわいかった♪

彼(彼女?)が 飛び立ったのは目撃していませんが、
今度こそ伊豆沼に向かった、
そう あってほしいと願うばかりのBluebirderでございます。

元気でね!

 

一方、志津川湾で越冬中の コクガン。

海のビジターセンターでは、11日に263羽、12日には262羽をカウント。

暮れ19日のネイチャーセンターの調査の結果、
湾全域では609羽が飛来していることはご案内の通りですが、

この12日、いつもの港で眺めていると、幸運なことに

4羽の”親子連れ”が、船揚げ場に上がって来てくれて
しきりに 羽繕いをしていました。

そうそう、そう言えば 12日に語り部バスでご案内差し上げたお客様から、
「それっぽい鳥の姿を、観洋の窓から遠巻きの養殖浮きの辺りで見た」
との証言がありました。Bluebirderは、まだその場で観たことがありませんが、
以前にも、やはり ロビー階から見かけたという声があったと
ビジターセンタースタッフから伺いました。

観洋側に餌のアマモは無さそうで、
普段はまずもって寄り付くことはありませんから、
見つけた方は、かなりの”幸運の持ち主”と言っていいでしょう。

是非、探してみてください。
朝の時間帯がチャンスです。

 

さてさて、この6日と

10日。

更に、12日・・・

と、志津川湾には 気嵐が発生しました。

美しい 志津川湾の気嵐の表情の数々は、次回のブログで ご紹介しますね。

地球ショウ


2025年、夜明け前・・・⇑ AM6:11     ⇑ AM6:19

やがて 東の岬の雲の際は 輝き出し・・・

観洋 6階ホワイエから望む、初日の出♪

穏やかに明けた 令和7年。

日の出ともに、年神様が観洋にも訪れてくださいました。

新年 おめでとうございます。
みなさまにとって、より健やかな一年でありますように。

今年最初のBluebirder*Sのブログ、

まずは”地球ショウ”で お楽しみ頂きましょう。

どうぞぉ!!

???

って、月を見せておいて ”地球ショウ”???
どういうこと?! ”月のショウ”の間違いじゃあ?

はいはい、新年早々、滑り気味? いえ 滑った”ダジャレ”でスタートいたしました。

新年2日、西の空低くに 月齢2.2。

大晦日が新月でしたから”三日月”ということになります。きれいでしょ?

この際 現れるのが”地球ショウ”・・・はい、「地球照」です。

”ショー(show)”ではなく、”ショウ(照)”なのですww。
”金星”との ちょいとよそよそしい(?)長距離ランデブーも きれい♪


「地球照」とは、太陽の光が 地球に反射して
陽の当らない月の陰の部分を照らす状態のことを 言います。

”地球”に”照”らされて見えるので、”地球照”。 けだし、金星との共演もあって
その”美しい”見栄えは、もう天体”ショー(show)”、ですね。

地球上で、満月の夜は”月明り”で人の影が出来るくらいの明るさになりますが、

”地球照”は、その反対に”地球明り”が 月面上を照らして明るくします。

それも 地球の表面積は、月の13.5倍ありますから、

月から見える”満地球”は、”満月”の70倍という けっこうな明るさ!!

是非行ってみて”地球明り”の下、月面を散歩してみたいものですww。

Moon walkしながらの 青い地球の眺めは、きっと最高でしょう♪

 

ところで、
この三日月の日、午後3時過ぎでしたが、休憩時間にチャリをちょい乗り・・・

以前、水尻川の河口近くで

一羽だけの白鳥を見つけたことは、こちらの写真を添えて記していましたが、

この日は 少し上流で見かけました。

知った風に「伊豆沼へ向かったのでしょう」などと記しておりましたが、

ひょっとして 同じハクチョウ? ・・・っぽい!

しょんぼりして元気が無く、同じように眠そうにしていましたから、
その可能性は大いにあります。

帰りしなには、もう首を背中に乗せて眠っていましたが、
餌は食べることが出来ているのか・・・、
獣に襲われたりしないのか・・・、ちょいと心配してしまっている
Bluebirderでございます。

 

一方、志津川湾で元気に越冬中なのが コクガン♪

この5日午後2時半ごろ、いつもの港には全く姿が見えませんでしたが、

海のビジターセンタースタッフに伺ったところ、
近くの船揚げ場に居るとのこと。

行ってみると、スロープでアオサを食べている3羽を発見。

曇り空で、あまりきれいに撮れませんでしたが、

今週も、近くで姿を捉えることが出来ました。

湾内で越冬中のコクガンの数が、

過去最高の600羽を超えたことは

既にご案内済みですが、

今季、どれくらいまで増えるのか、楽しみです。

 

今年最初のスターパーティは・・・

 

過去最高600羽超え

先週、地元紙”河北新報”でも報じられていましたが、

この冬、志津川湾で越冬中のコクガンが、

調査を開始して以来これまでで最高の609羽確認されました。

調査は12月19日、全数がカウントされましたが、

これは、これまでの最高値を 100羽以上回る数です。

この28日午後3時半ごろ、いつもの港に出かけてみると、

船揚げ場のスロープで羽を休める”家族”の姿がありました。

羽繕いをするもの、首を高くもたげて警戒するもの・・・

この冬は、水から上がるこんな様子をご紹介できるでしょうと

前回のブログでBluebirderが勝手に予想していた通り、叶ったわけです。

東アジアに渡って来る数だけで8000羽を切るとも言われるほど希少で貴重な水鳥が、

志津川湾だけで600羽以上集結すること自体、ミラクル!

彼らの越冬の場として、相応しいという証しなのかも。

現に、南三陸ネイチャーセンターの阿部拓三研究員は
「波が穏やかで餌が豊富な志津川湾は居心地が良いのだろう」とコメント。

南三陸は、まさに”コクガンの里”と言っていいでしょう。

海のビジターセンタースタッフによると、
このところ、コクガンを観に来る人たちの県外ナンバーの車が増えているそうです。

コクガンの知名度向上に、期待です。

 

ところで、この25日、観洋では”クリスマススターパーティ”が開かれました。

ただ、曇り空にて、星の観望は叶わず。

ロビーでソムリエさんたちの”星のお話”で お楽しみ頂きました。

戸内さんと瀧原さん。

今見える星と星座のお話。

佐藤さんは、赤・青・黄の風船を星に例えて、

星の色による温度の違いや寿命などについてお話しくださいました。

星の

終わりは

!!!

です。


和田さんは、

愉快な”星座体操”も 交えながら、

宇宙の旅♪

で、お楽しみいただきました。

実は、この日の屋上、木星が観えたり隠れたりを繰り返していて、
一時的には、いくつか星座もうっすらと観えた時間帯もありました。

そんな関係で、屋上に上がって頂いた方々がのべ50名以上もいらっしゃって
結果的に、ロビーの皆さまと併せて100名以上のお客様から、

スターパーティをお楽しみ頂くことが出来ました。

年末だけに、ジャンボなプレゼントも用意差し上げた
じゃんけん大会も大盛り上がりの内に、
クリスマスの夜は、楽しく更けたのでありました。

次のスタパは・・・

5年ぶり

前回が、令和元年のこと。

コロナ禍の中断から、5年。 この22日、

第40回の クリスマスカラオケ大会。

前回を上回る67組の応募があり、抽選ににより24組がエントリー。

出場者、観覧者の期待感が高まる中、

まずは 菅原まさたかさんが前回優勝曲”津軽じょんがら”を熱唱。

雰囲気を盛り上げたあと、大会の火蓋は切って落とされました。

受賞歴のある方も多く、

今回は、

これまで以上に

ハイレベル。

審査の採点は、

僅差の争いに。

集計の結果、準優勝は 岩手県滝沢市から参戦の

小川原 潤さん。

実力派の歌唱で、審査員を唸らせました。


そして栄えある優勝は、前回高校生で準優勝の 葛岡 有(ある)さんでした。

葛岡さんはもともと東松島市のご出身。

今は、東京で舞台で活躍する女優さん。

彼女がステージに立つと、”空気”が変わります。

”オーラ”なのでしょうか。

想いはそのまま歌声になり、のびやかでしなやか歌声は

聞く者の心の琴線に触れ、穏やかに、しかし熱くやさしく心を揺り動かします。

女優としての今後の活躍も、楽しみです。

ちなみに、YouTubeで彼女の名前を検索すると、弾き語りが聞けますよ。

🎤 ☆ 🎤 ☆ 🎤 ☆ 🎤 ☆ 🎤 ☆

そして、何とこの日、観洋では スターパーティも開かれました。

ただ、残念なことに、天気は雪でしたから、

5階ロビーで ”星のお話”をお楽しみいただきました。

この日は、星空案内人の、遠藤さん、佐藤さん、和田さんが担当。

今見える星や星座、惑星のこと、太陽系のこと、

138億光年の宇宙の果てまでの旅・・・

天体・天文好きのお客様ばかりの様子で、

熱心に聞き入っていらっしゃいました。

実は、屋上では一時的に木星が観えた時間帯もあって、
星のお話も含め、40名以上のお客様からご参加頂きました。

ありがとうございます。

今度のスタパは、

聖夜に、明るく輝く星々を望みます♪

えっ?ハクチョウ

はぐれたのでしょうか?  見出しのはくちょう座は季節外れの画像ではありますが、

先日、休憩時間にチャリを走らせると

観洋からほど近い 水尻川で、ポツンと1羽の”ハクチョウ”を見つけました。

お隣の町、登米市にはマガンやハクチョウが大挙飛来し越冬する
ラムサール条約登録湿地「伊豆沼」があって、

日中には、周辺のかなり広い範囲の田んぼのそこかしこで
採餌している”ハクチョウ”は よく見かけるのですが、
南三陸町内の、それも水尻川で観たのは初めて。

珍しさに、Bluebirder同様
傍を散歩するご夫婦もスマホで撮影していました。

恐らくは、北からの渡りの群れから はぐれてしまったのでしょう。

見た目も、どこか”しょんぼり”した様子で、  何せ 元気がありません。心細そう

北風の冷たかったこの日、首を背中に巻き込んで おやすみしてしまいました。

次の日は もう居りませんでしたから、伊豆沼へ向かったのだと思われます。

🦢 🦢 🦢 🦢 🦢


一方こちらは、伊豆沼と同じくラムサール条約登録湿地、

観洋から望む”志津川湾”で越冬中の”コクガン”。

海のビジターセンターによれば、その飛来数は

6日210羽! 7日270羽! 8日250羽! 11日207羽! 12日290羽!
14日330羽! と、この所急上昇中!

14日に訪ねて嬉しかったのが、いつもの港に 7羽が居てくれたこと。

や~っとのことで、割と近くで その姿を捉えられました。

この港、コクガンたちにとって好都合なのは、

餌にしている”アマモ”が千切れて 打ち寄せられてくることなのです。

彼らは”潜水”が出来ませんから、水中に首を突っ込んで
届く範囲のアマモしか 食べられません。苦労してます。

それでもって、勢い、た易く潜水してアマモを採って来るオオバンから
横取りする”労働寄生”という”暴挙(w?)”に出てしてしまっているのです。

上の写真をご覧ください。
千切れたアマモが 水面下に漂っているのがお分かりいただけますね。

これなら、楽に食べられます。
この分なら、ひょっとすると、また船揚げ場のスロープで羽を休める姿も
ご紹介できるかも知れません。

お楽しみに♪

🌸 🌸 🌸 🌸 🌸

さて、町でハクチョウを見つけた日の2日後のこと、

小春日和に気をよくして水尻川をさかのぼると、

季節外れの桜が、まだ咲き残っていました。


こんな風に⇑ 咲いていたのが11月17日のこと。

この時と比べたら、その数こそすっかり少なくなってはいますが、

もう1カ月も咲き続けていることになります。

春の桜が、気温の上昇と共に、あれよという間に終わってしまうのに比べたら、
なんとも”息が長い”こと。 ”寒さ”のお陰ですね。

🍂 🍂 🍂 🍂 🍂

美しい紅葉を魅せてくれた水尻川の支流”正鵠渓流”。

すっかり冬枯れて、少し寂しい。

色付いた葉がなくなり、姿を現した渓流を改めてよくよく眺めてみれば、

板状の岩が立ち上がっています。  ここは 岩がズレて出来た隙間?

そこに水が流れているように見えます。

荒々しい岩の形を見ると、気仙沼市唐桑の”巨釜半造”。

魚竜やアンモナイトの化石が見つかった町内歌津地区の岩盤、と同じ

ここもペルム紀から現存する

"南部北上帯"の一部なのだというのが判る気がします。


今は長閑な里山も、2億6千万年前から地球上に存在した「南部北上帯」の一部。
渓流の岩も、ダイナミックな地球活動の裏付けなのだとすれば、

もともと自然エネルギーの高い場所なのかもしれません。

実際、足を運ぶ度に癒され、足が向いてしまうこの場所は、
もう”パワースポット”。 まぁ、少なくともBluebirderにとってはwwですが。

南三陸町は、訪れる人たちを癒してくれる素敵な自然でいっぱいです。

縄文遺跡が多いのも、南三陸町。

縄文人たちも、この星空を眺めていたのでしょうか。
年の瀬スターパーティは、

と、

聖夜に、スタパ! 星に願いを♪

再びの美景・フクロウ・土星食

前回、ご紹介しました”気嵐”。

志津川湾を覆ったのが11月25日朝のこと。

その1週間後、12月2日朝。

再びの”気嵐”です。

湾内を覆いつくした25日ほどの勢いはありませんでしたが、

やはり この景色、なんとも言えない”趣き”があります。

しばらくその場で佇んで、眺め入ってしまいます。

自然の営み、季節の移ろいが生み出す美しい光景と出会うと、

心癒され、また、すこし大袈裟かもしれませんが、

生きているっていう”命の歓び”を実感します。

”気嵐”に限らず、大自然の織りなす美観には

神々しさを感じるBluebirderでございます。

 

ところで、この気嵐の3日前、

観洋前の黒崎の森で”フクロウ”に出会いました。

風の強い日で、遠巻きの朽ちた立木にヒラリととまった一羽。「何だろう?」

とにかくファインダーを覗くと、ん?フクロウっぽい。

慌ててシャッターを切りましたが、

なかなか焦点が合わない。ブレる。嗚呼・・

嘆きながらも奇跡的に1枚、その姿を捉えることが出来ました。

フクロウは留鳥ですから、この森に棲み着いているものと思われます。

が、なにせ夜行性ですから”出会いなど まず滅多にありません。

夏場の深夜には”ホホゥ・・・ホホゥ・・・”という声は聴いていて
”いつか捉えたい”と思っておりましたから、やったー! といったところww。

撮れたのが 11月29日、”いいフク(ロウ)”の日だったのは奇遇なことですw。

海に森に、観洋周辺は、今日も深い自然の豊かさに包まれています。

 

さて、9日はスターパーティ。よく 晴れました♪

今年最大の天体ショーは 17年ぶりの”土星食”。

午後6時27分、

土星が

月の陰の部分に

隠れはじめました。

そして、

午後7時、

今度は

煌々と輝く

月面の向こうから

姿が現れました。

今回は、たまたま当館を訪れた
福岡から修学旅行の高校生の皆さんも木星食を観望。

今回の土星食は、福岡では起こりませんでしたから
ラッキーでしたね。

土星の環を望遠鏡でご覧になっては、
「初めて自分の眼で観た!」と喜ぶお客様。

よく晴れてきれいな星空に「ほんと、よかった」と満足されている
お客様もいらっしゃって、
コーディネーター、星空案内人はじめ私どもスタッフも光栄の極みです。

のべ180名のお客様から、お楽しみ頂けました。
ありがとうございます。

次回のスタパは、

更に!! 特別開催としまして、クリスマス当夜にも♪!

otanoshimini!!

初冬 志津川湾に”気嵐”

先月28日朝、観洋の眼前に広がる志津川湾には、幻想的な”気嵐(けあらし)”。

朝陽が昇り、陽の光を浴びた海面から 霧が立ち上りました。

霧は徐々に濃くなり、次第にその表情を変えて

雲海のように、目の前に広がります。

寒くなると、冷やされた陸地の寒気が海や川に流れ込み、

海面から上がる水蒸気を冷やすと、水蒸気自体が白い湯気のように立ち昇ります。

海と陸の極端な温度差によって

”気嵐(けあらし)”は 発生します。

”気嵐”は、「蒸気霧」とも呼ばれています。

この朝の光景の美しさには、つい時間を忘れてシャッターを重ねてしまいました。

幻想的で魅力的なこの景色は、

よく晴れて風が弱い時に発生します。

寒い日にお風呂に入る際、

蓋を開けると、

湯船から一面に湯気が立ち広がるのと同じ現象です。

志津川湾の雰囲気を一変させる”気嵐”の情景は、まさに圧巻♪

寒さの厳しい冬を迎えるこの時期、

その到来を知らせる風物詩として現れ、私たちの眼を楽しませてくれます。

この日は、私ども観洋従業員の健診日で、

たまたま早起きしていたお陰で出会えた”気嵐”でしたから、とにかく幸運でした。


前半のシーンは、AM6:30前後に寮の窓から、

後半は、AM7:00過ぎ、準備も整わず未だ誰も居ない

健診会場の窓から撮らせて頂きましたww。

ただ!!健診待ちの行列の先頭で”カメラ”を手にしているのって、
いかがなものでしょう?Bluebirderさん!!!

はい、つい夢中になってしまい、気にも留めていませんでした。
美しい”気嵐”の光景に免じて、どうか ご勘弁くださいませ(失笑ww)。

~~~ ~~ ~

さて、先月30日のスターパーティは、141回目。

朝、日中、夕方前と 雨が通って ちょっと心配しましたが、
幸い、開催の時分にはよく晴れてくれました。

午後6時4分30秒から2分間の ISS 国際宇宙ステーション。

「おお、観えた見えた!」「わぁ~」

観洋屋上には、100名以上のお客さまが集まり

ISSが太陽の光を反射して輝きながら飛行する様子を楽しみました。

その後は 木星、

土星、

すばる、

オリオン大星雲を望遠鏡で観望。

「ほんと、いいもの見せてもらいました」「ソムリエさんの話が分かり易くて楽しかった」

ぐっと冷え込んだ夜でしたが、

気が付けば、230名を超えるお客様。
夫々に美しい星空を見上げ、思い思いにお楽しみ頂けたようで、
皆さんの笑顔がとても印象的な スターパーティでした。

~ ~~ ~~~

さてさて、観洋から一望できる志津川湾で越冬中のコクガン。

なんと、先月29日には 304羽を確認しています。

寒気の訪れとともに、

いよいよ渡りのペースが早まってきたようです。

南三陸海のビジターセンターでは、毎朝8時半から9時まで

観察を続けていて、27日には270羽、

28日には274羽確認していました。

冬も、いよいよ本番です。

 

さあ、今度のスターパーティは♪

そして、

さらに、今年のフィナーレを飾って、 "クリスマス”にも開催いたします♪


まるで”聖夜”を祝うように、東の空には 明るい星が大集合♪

クリスマスの夜を、ロマンいっぱいに輝く星々のもと
スターパーティで Merry Christmas ♪♪

秋色 束の間

小さいころから 好きな情景

青空に柿色

この時期はいつも このコントラストの鮮やかさに 思わず足を止め見入ってしまう
Bluebirderでございます
他人がそんな姿を見たら「柿が食いたくて取りたいんだ」と勘違いするかもw
確かに 柿は好きですが それは違いますww


スキっと青天の広がったこの日 先日会えた思いがけない”秋色”の美しさに気を好くして

また 秋の風情に浸ろうと 町内入谷(いりや)へ・・・


小春日和に誘われ 水尻川の支流を遡ります


コメントは 必要ありませんね

とにかく

きれいです

いつもの年より遅れて 南三陸を訪れた”秋色”

正鵠の森(せいこくのもり)   ”正鵠渓流”のせせらぎや輝きとも相まって
そこは心地よいヒーリングエリア

遠くへ出かけなくても

こんなにも”秋色”のきれいな 心癒される場所が

こんな近くにありました  観洋からは 車で15分ほど

ただそれは束の間  小春日和のこの21日を境に

鮮やかな樹々の葉の色は

潮が引くように 褪せてきていて

だんだんと 全体的にブラウンへ・・・

今しばらく もう少し楽しみたいのに そう思うと どこか 寂しい気もしますが
暦の上では もうとっくに冬なのです

気温の急な変化で春かと勘違いして咲いた桜 この前のブログでご紹介しましたが

この日 見てみると その花数を増やしてました
きっと花はまだ少しの間は持つんでしょうね 気温下がってるから

 

さて そんな気温の低下と共に北から訪れ 志津川湾で越冬に入ったコクガンたち

この23日 南三陸海のビジターセンターでは

147羽を確認しています

2つ前の冬までは 午後でも居てくれた小さな港に行っても

前の冬の終わりごろからは 同じ時間帯では姿が見えなくなってきています

震災前は もともと 海上の養殖の浮きのある辺りが

居場所で 餌場で 塒(ねぐら)だったと聞きます

それが 3.11の津波で 養殖の浮きがすべて流され
しばらくは 小さな港を 餌場にしていたようです

が それはあくまで一時的なことでしかなく

本来の”居場所”に ”帰還”が始まったのかも

ということは、コクガンたちにとって

志津川湾の環境が 震災前の状態に戻ってきている?
そういうことなのかも知れません  あくまでBluebirderの勝手な憶測ですがww

彼らの姿を間近で”撮れない”もどかしさはありますが
むしろそれは志津川湾の環境指標としては 好ましい”成り行き”なのかも知れません

それでも 朝の時間帯には 岸壁近くでも観られるって聞きましたから
興味のある方は ぜひ”朝”に 会いに行ってみてください

~~~ ~~~ ~~~

今度のスタパは

もう100羽超え

もう、100羽超えてますよ。

11月に入ったというのに、
その姿を確認にも行ってなかったコクガンのことです。

この16日に出かけた、南三陸海のビジターセンタースタッフが
教えてくました。

国の天然記念物にして、絶滅危惧種であることは
かねてからご紹介済み。


志津川湾では、国内で越冬する総数のおよそ5分の1にあたる
400羽が冬を過ごしていきます。

この16日には、100羽ほど。14・15日には130羽台を
ビジターセンターでは確認しています。

聞けば、去年の今頃は、40羽くらいしかいなかったのに、
この4日には、すでに100羽越え。

そもそも今季初の確認は、去年より8日早かったそうで、
コクガン飛来の時期が早まっています。

これは、ひょっとしたら厳冬も早まるということ?!!

彼らの飛来時期の早さが意味するところは
図りかねますが、そんな”人間様”の心配などよそに、

少し西に傾いた陽を浴びて、スイスイと泳ぎ回りながら

アマモを食べている、コクガンたちでありました。

そうそう、観洋に戻る途中、車の進行方向をひらひらと身軽そうに舞う鳥を発見。

おっ! チョウゲンボウ と思って撮影、館内にも得意げに掲示したのですが、
改めて図鑑を確認すると、ハイタカ♀ と推定されました。
知っている方が掲示写真を見て行かれたら、「違うよなぁ」と思われたことと思います。
お詫びして、訂正いたします。

そう言えば、チョウゲンボウはもっと目がクリっと大きく可愛らしい顔をしていたのを、
今更ながら思い出した次第です(失笑)。かなり以前に撮った写真で恐縮ですが、

こちらが、チョウゲンボウ。メスの幼鳥と思われます。
可愛い顔 してるでしょ? 雲間から柔らかな陽を浴びて・・・
同じハヤブサの仲間ではありますが、明らかにハイタカとは違います。

 

さて、

色付く樹々の葉が眼に鮮やか♪
チャリで遠乗りしては、紅葉が今一つと嘆いていたBluebiederでしたが、


”燈台下暗し”とはこのことで、意外と綺麗だったのが


観洋から徒歩15分の”海の見える命の森”だったのです。


紅葉越しに、志津川港・・・。 雑木林は、色 華やか♪


志津川湾を望む小高い丘の上に色付く樹々は


早くも冬へと移ろうのかという季節の中、
ようやく”秋"という"アクセント”を付けてくれた、
そんな気がした、Bluebiederでございます。


千葉からお越しのい客様も、「やっと紅葉が観られた。この旅を友達に自慢できる」、と


うれしそうに、しきりにスマホカメラのシャッターを切っていらっしゃいました。


もっとも、田束山に紅葉を探しに出かけてから1週間・・・。
急に気温が下がりましたから、変化があって当たり前でしょう。


観洋から見える景色も、ここに来て、
ようやく”秋っぽい”感じになってきています。
荒島も、鮮やかな”部分染め”。


更に、秋の風情を深めているのが、


町内入谷の”正鵠渓流(せいこくけいりゅう)”。


清流は、すっかり秋色に。

たまたま、休憩時間にチャリを走らせたら

この景色♪


少し得した気分になりました。


しばし佇んで”秋の気”を頂いたあとの、帰り道・・・、

えっ?、さ、桜?!! なんと!!民家の庭先に、桜が咲いているではありませんか。

急な寒さのあとの 暖かさ。

桜も つい春かと思い、咲いてしまったのでしょうね。

 

秋も無く 冬になりしと思いきや
温む気温に 紅葉(もみじ)鮮やか まさかの桜 (字余りww)

 

さあ、今度のスターパーティは・・・