もう100羽超え

もう、100羽超えてますよ。

11月に入ったというのに、
その姿を確認にも行ってなかったコクガンのことです。

この16日に出かけた、南三陸海のビジターセンタースタッフが
教えてくました。

国の天然記念物にして、絶滅危惧種であることは
かねてからご紹介済み。


志津川湾では、国内で越冬する総数のおよそ5分の1にあたる
400羽が冬を過ごしていきます。

この16日には、100羽ほど。14・15日には130羽台を
ビジターセンターでは確認しています。

聞けば、去年の今頃は、40羽くらいしかいなかったのに、
この4日には、すでに100羽越え。

そもそも今季初の確認は、去年より8日早かったそうで、
コクガン飛来の時期が早まっています。

これは、ひょっとしたら厳冬も早まるということ?!!

彼らの飛来時期の早さが意味するところは
図りかねますが、そんな”人間様”の心配などよそに、

少し西に傾いた陽を浴びて、スイスイと泳ぎ回りながら

アマモを食べている、コクガンたちでありました。

そうそう、観洋に戻る途中、車の進行方向をひらひらと身軽そうに舞う鳥を発見。

おっ! チョウゲンボウ と思って撮影、館内にも得意げに掲示したのですが、
改めて図鑑を確認すると、ハイタカ♀ と推定されました。
知っている方が掲示写真を見て行かれたら、「違うよなぁ」と思われたことと思います。
お詫びして、訂正いたします。

そう言えば、チョウゲンボウはもっと目がクリっと大きく可愛らしい顔をしていたのを、
今更ながら思い出した次第です(失笑)。かなり以前に撮った写真で恐縮ですが、

こちらが、チョウゲンボウ。メスの幼鳥と思われます。
可愛い顔 してるでしょ? 雲間から柔らかな陽を浴びて・・・
同じハヤブサの仲間ではありますが、明らかにハイタカとは違います。

 

さて、

色付く樹々の葉が眼に鮮やか♪
チャリで遠乗りしては、紅葉が今一つと嘆いていたBluebiederでしたが、


”燈台下暗し”とはこのことで、意外と綺麗だったのが


観洋から徒歩15分の”海の見える命の森”だったのです。


紅葉越しに、志津川港・・・。 雑木林は、色 華やか♪


志津川湾を望む小高い丘の上に色付く樹々は


早くも冬へと移ろうのかという季節の中、
ようやく”秋"という"アクセント”を付けてくれた、
そんな気がした、Bluebiederでございます。


千葉からお越しのい客様も、「やっと紅葉が観られた。この旅を友達に自慢できる」、と


うれしそうに、しきりにスマホカメラのシャッターを切っていらっしゃいました。


もっとも、田束山に紅葉を探しに出かけてから1週間・・・。
急に気温が下がりましたから、変化があって当たり前でしょう。


観洋から見える景色も、ここに来て、
ようやく”秋っぽい”感じになってきています。
荒島も、鮮やかな”部分染め”。


更に、秋の風情を深めているのが、


町内入谷の”正鵠渓流(せいこくけいりゅう)”。


清流は、すっかり秋色に。

たまたま、休憩時間にチャリを走らせたら

この景色♪


少し得した気分になりました。


しばし佇んで”秋の気”を頂いたあとの、帰り道・・・、

えっ?、さ、桜?!! なんと!!民家の庭先に、桜が咲いているではありませんか。

急な寒さのあとの 暖かさ。

桜も つい春かと思い、咲いてしまったのでしょうね。

 

秋も無く 冬になりしと思いきや
温む気温に 紅葉(もみじ)鮮やか まさかの桜 (字余りww)

 

さあ、今度のスターパーティは・・・

 

いい催しですねぇ

いい催しですねぇ。

今回、来て良かった♪

ナイスサイト! ビューティフル♪

そんな声を頂いたのが、この9日に開かれた”スターパーティ”でした。

仙台はもちろん、神奈川、横浜、東京、カナダ パンクーバー、香港、と


海外のお客様も大勢お泊りになっていた日で、国際色も濃くなったスタパに!!

月2回の開催予定外で、予告なしの特別開催は、
仙台の天文ボランティアうちゅうせんメンバー7名の皆さんによるもの。

実は、メンバーのお1人が、当館スタパの星空案内人で

うちゅうせん代表の永井秀男さん。

観洋での”うちゅうせん例会”に合わせて、開かれました。

観洋屋上は、お客様方のわくわくのサプライズ感で溢れ、

月、木星、土星に向けられた望遠鏡にも長蛇の列。

歓声が頻発していました。

夕刻広がった雲の”不安”は、どこへやら・・・  上弦の月も煌々と。

ほぼ快晴の空に、星々はうつくしく輝いたのでした。⇑ 東に昇るオリオン座。

星空を楽しめた幸運なお客様は、200名くらいいらっしゃったかな?

ありがとうございます。

 

当館、スタパは、予定の日が雨や曇りの場合、

カバープログラム”星のお話”をご用意しております。

この5日の開催が 生憎の曇り空に・・・。見どころの細い月と金星の接近もこの通り。

お客様には、5階ロビーでお楽しみいただきました。

お話は、いずれも星空案内人で、

故郷まちづくりナインタウンの和田直彦さん。


星のソムリエ成りたて 戸内弓子さん。


小さな天文学者 佐藤吉晴さん。

集まられたお客さま方も、天文に興味がおありの方が多かったようで、

食い入るように聞き入っていらっしゃいました。

お仕舞は、スタパコーディネーター 小林 裕さん提供の
紫金山アトラス彗星や天の川銀河の額入り写真を賭けて、じゃんけん大会も。

雲が広がる直前、細い月と金星の接近をご覧になられたお客様を含め、
この日は、120名ほどのお客さまにお楽しみ頂けました。

ありがとうございます。

☆☆ 🚲 ☆ 🚲 ☆ 🚲 ☆ 🚲🚲


さて、先日、あまりに天気がいいので、
チャリにて、紅葉を探しに 田束山へ行ってきました。

今回は、町内”磯の沢”経由で。

抜けるような青空。 気持ちいい~

山頂手前。ちょっとだけ紅葉・・・

そして山頂

相変わらずの、い~い眺め♪

うっすらモヤがかかっていたのは残念でしたが、
きれいな青空とも相まって、
壮大にして雄大な眺望は 田束山ならでは。

当日は、歌津崎がよく見えていました。

ただ、肝心の紅葉はと言えば、

この程度。

はい、この程度。

まだまだ、というところ。って、もう11月なんですけど・・・。

山の神平経由の帰り道、まだ色付き浅い山々が、

西に傾く陽に、少し秋色を深めて

Bluebiederの ヒルクライムの疲れを癒してくれました。

 

海の見えるチャペルウェディング 和みの宴

本日の司会進行役は、私共 新郎と新婦が務めさせていただきます。

そんな”乗り”と”スタイル”で始まった、今月2日の”結婚を祝う会”。

福島県相馬市の八木沼 遼介さん と 地元 栗原市の 大内 智子さん。

当館、南三陸ホテル観洋の海の見えるチャペルで、

結婚式を挙げてくださいました。

7年の交際を経てご一緒に。

お付合いも長いし、挙式も披露宴もなくていいかな、とお考えだったお二人。

けれど、折角だから、親族揃っての挙式をと選んで頂けたのが観洋。

お二人とも大の釣り好きで、智子さんにとって 志津川湾は絶好の”漁場”。
ならば、美しい志津川湾の景観を望む”観洋”で式を挙げよう♪ということに。

 

ところで、遼介さんの影響で釣りを始めた智子さん。釣り歴は3年ですが、

今や、その”沼りよう”は、遼介さんを遥かに凌いでいて、

最近では、すっかり素晴らしい、いえ、”凄い”釣果を挙げていらっしゃいます。

”釣果・・・” ww  天真爛漫な智子さんは、その凄い腕前で

やさしく包容力のある素晴らしい旦那様を釣り上げることが出来ましたぁ~♪ww。

 

挙式後、宴の前には、

ロビーで 遼介さんの弟さんがお祝いのピアノ演奏。

君の名は。で使われたラッドウィンプスの曲、”スパークル”や

百恵ちゃんの”秋桜”も最高でした。

披露宴では、新郎甥の颯翔くんと柊哉くんが、

「僭越ではございますが・・・」と、大人顔負けの乾杯のあいさつと

ご発声!  ばっちり決めて♪♪

これには、ご出席の両家親族の皆さんも大感激♪

 

南三陸の海鮮と宮城の地酒をじっくり楽しんでもらおうという趣旨の祝宴は、

新郎新婦がおもてなし役。

という当のお二人も、大のお酒好きでありまして。

酔うほどに、お祝いの歌声が響き渡るほどに、

祝宴はいよいよ”和み”を増し、いつしか会場の皆さんの心はひとつに♪

温かく、暖かに、両家のご縁が結ばれた、

そんな祝宴でした。

司会には、新婦の弟さんも加わっての、ニュータイプの披露宴。

会場を担当させて頂いたBluebiederも、
皆さんの”和”の中にすっかり溶け込んでしまい、
ついそのまま楽しませていただいてしまった、
そんな祝宴でした。

皆さまには当館にお泊り頂き、
観洋での二次会も心ゆくまでお楽しみ頂けたようで、なによりです。

幸せへ お二人の船出に、

乾杯!!!

 

ご報告。

31日に、観洋屋上で開かれたスターパーティ。

星空指数100%の予報の通り、満天の星空に♪


180名のお客様から、お楽しみいただきました。

まず、夕刻には、EVスコープで 紫金山アトラス彗星。

東の空に 冬の星座、プレアデス星団 スバル。 木星も煌々と。


時間が経つと、オリオン座が昇り始め。

望遠鏡で、土星、

木星もご覧いただきました。

天の川もよく観えたこの日。 観洋”星天の神様”には、

心から 感謝です。


この日の日中、スタパ会場の屋上では、

当館マリンパルと

あさひ幼稚園の園児たちが

合同ハロウィン昼食会。

上空には、”ハロ”になる勢いの、

”上部タンジェントアーク”が出現。

当の太陽には、黒点が。 多くなってますね!

夕刻には雲が広がって、開催が危ぶまれたスタパだったのですが、
どうしてどうして・・・。

ミラクルで豊かな表情を見せてくれた、31日ハロウィンの観洋上空でありました。

チャリダーが トンネルを抜けると・・・

トンネルを抜けると、

そこは 登米市だった。

一週間ぶりのご無沙汰です、Bluebirder*Sです。

今回は、チャリにて 登米市を訪ねました。
先ずこの日は、国道398号を一路 入谷(いりや)方面へ・・・

車で走れば、大したことはなくとも、チャリにとっては
結構上り応えのある坂道が続きます。

もっとも、峠を越えるわけですから、まぁ それは当たり前のことww。

登り切ってトンネルを抜けると、

そこは 南三陸町と登米市の境界線。

渡る北上川の水面は、水鏡♪  空が映って きれい♪

青空だったら もっときれいだったでしょうね。

この後、暫く登りが続いて、 今度は一転下りに。

軽快に流していくと、「んっ?右手高台に なにやら金色の建物!!」

日頃、車で通っていて 気づきもしなかったものが、
眼に飛び込んできました。

階段を上ると・・・、そこには巨大な山門が!

ロードバイクがこの小ささですから、
山門の威容はおわかり頂けると思います。

こちら、登米市の文化財のようです。

「さて」、と まだまだ先の街に向けて走り始めようとしたところ、

道を挟んで金色の山門があった寺の反対側にも、”古刹”の表示が。

概要の文面に「坂上田村麻呂」や「芭蕉」の文字があったので、
気になって、なだらかな坂道をチャリで進んで行くと・・・

石の鳥居。

鳥居から 続く石段。

何とも言えない、趣きと風情あり。

夏場、蝉の鳴く頃に上ったら、きっと一句詠んでみたくなるような

そんな気分にさてくれる雰囲気があります。

ここが、芭蕉が通ったとされる 参道。


ひなびた風情の古刹の佇まいは、束の間 、心を いにしえの時へと誘います。

この日、登米市を目指したのは、
実は チャリの微調整をしてもらおうと、自転車店を訪ねる為でした。

が、店長さんがお休みで、目的は空振り・・・。

帰り道、刈り取りの終わった田んぼで整列した、天日干しの稲のミミズクに見送られ、

峠 近くでは、

きれいな夕焼けから”おつかれさま”と労ってもらえた、Bluebirderでありました。

 

この2日後、再び 登米を目指したBluebirderでございます。
今度は、一路 県道172号にて。

観洋からほど近い”水尻川”沿いの道路が、県道172。

南三陸町から登米市への最短ルートですが、
険しく曲がりくねった道はどうやら敬遠されているようで、車は殆ど通りません。

まぁ、結構な坂道ですから ヒルクライムのトレーニング向きの道ではあります。

この日は、良く晴れていました。

ピーク直前の 見晴らし・・・ ちらりと海も見えます。

ひとつ、余談になりますが、我が愛車、
最近、昔車輪に”負った”小さな傷が、
走りの面白さに沼って やたら乗り回すBluebirderのせいで

ついにリムに亀裂が入ってしまい、異音もして危険なので やむなく車輪を交換。

その際、少し軽いギアに交換出来たので、
ようやく坂の多い南三陸仕様になれたのでした。
それで、登りもいかばかりか 楽しくなってしまい、文字通り”悪乗り”状態ww。

余談は さて置いて、

”坂道を登り切ると、 そこは登米市だったww。 峠の青天が、澄み切ってきれい♪


下る道路脇には、小川の清流。

澄んだ水には、魚も。


更に下っていくと、今度は 川には岩がゴロゴロ。

どうやら、この辺り 岩盤がむき出しになっているようです。

以前、南三陸町内の入谷を流れる川でも⇓同じような光景をご紹介しましたね。

入谷では、”角の取れた”丸みのある岩で、
こちらは、角張った荒々しい感じの岩。

形の違いこそあれ、どちらも同じ恐竜が出現した三畳紀の地質で、
南三陸町も含めたこの一帯は、2億5千万年から地球上に存在した陸地部分、

南部北上帯のエリア。日本列島が未だ無かった頃から
すでに海上の小さな島として存在したのです。

先を急いでいて、沢べりまで入って行けませんでしたが、

そうした岩で出来た「畳石」なる”景勝地"も沿道には存在します。

次、行ったらご紹介しますネ。

こうした個人的な”新発見”は、それはそれでよかったのですが、
結局、この日、Bluebirderは市内で迷ってしまい、
自転車店にたどり付くことが出来なかったのですww、(;´д`)トホホ。

 

日暮れが近付き、帰宅を余儀なくされることに・・・。
ただ、夕暮れ時・・・辺りが赤くなってきたなぁ、と、ふとチャリを停めて振り返ると、

”♪あぁ~きのゆ~うひ~にぃ~

て~るぅ やぁ~まぁ

もぉ~みいじぃ~♪”

そこには、未だ色付き浅い 山の紅葉が夕陽に照らされ
真っ赤に染まっていたのでした。
その鮮やかな紅い輝きには、すっかり目を奪われてしまいました。

まぁ、本来の目的である自転車店には辿り着けませんでしたが、
この”秋の夕陽に 照る山もみじ”の感激フィナーレにて、
今回のミニチャリツアーも「すべて良し!」

”と、日記には書いておこう”。
(引用:龍角散トローチCMよりwww)

 

彗星観望特別開催

この17日、緊急のスターパーティが開かれました。

目当ては、話題の 紫金山アトラス彗星。

当初からスタパを予定していた18日は、
どうやら 文字通り「雲行きが怪しい」ということで、
急遽、前日にも開いて観て頂こうということになりました。

この日の開催は、正解でした。

お泊りの大勢のお客様から、
紫金山アトラス彗星を観て頂くことができたのです。

夕刻、日の入り後、西の空低くに現れるということでしたから、
スタパは午後5時半スタート。

東の水平線上には、スーパームーンが昇り始めました。


一方、肝心な西の空には、宵の明星 金星が。


皆さん、固唾を飲んで、彗星を待ち受けます。


かくして、紫金山アトラス彗星は 金星の右上に姿を現したのでした。


ただ、肉眼では見えませんから、双眼鏡や望遠鏡、
望遠レンズのカメラからモニターにも映し出して、ご覧頂きました。

ただ、西の空には雲が多く、
その隙間を縫って捉えるしかありませんでしたし、
そもそも薄雲がかかっていましたから、
くっきり映る彗星を観られたのは、参加された方全員ではありませんでした。

そうした中でも、「彗星! 見えました!」という知らせの声に、

モニター前には、お客様が殺到!!!もう、興奮気味!!

スタパでは久々のエンターテイメント、(⇑天文ボランティア宇宙船 永井秀男さん提供)
この日は、120名以上の方々からご参加頂けました。
ありがとうございます。

次の日・・・・・・・・・・

18日は、予報通りの”曇り空”。

午後8時から 5階ロビーで星のソムリエさんたちによる
「星のお話」でお楽しみいただきました。

まず、和田さんが、”今見える星や星座”についてご紹介。

続いて、戸内さんと瀧原さんコンビが、


”紫金山アトラス彗星”について。

佐藤さんが、来年ピークを迎える”太陽の活動”について お話しくださいました。

お集まり頂いたお客さまには、美しい天体写真などを1枚ずつプレゼント。

お仕舞には、スタパコーディネーター 小林さん撮影の  ⇑ これこれ!
紫金山アトラス彗星を見事に捉えた これまた美しい写真や
南三陸町のマスコット オクトパスくんなどを賞品に
じゃんけん大会もお楽しみいただき、
星のお話も含めて お客様には
それぞれにちょっといいひと時をお過ごしいただけたようです。

 

更に!何と、この20日にも 緊急スタパが!!


ここ最近では、ピンポイントで”この日だけ”が
変わることなく星空指数が最高に良かったこと。


それから、何といっても、これが紫金山アトラス彗星の見納めとなるだろう

ということで開かれました。西の空には雲一つ無く、絶好の観望条件に♪

ご覧ください!かくして、彗星は姿を現したのでした。

空が暗くなるにつれて、その姿は より鮮明に!

ついには、薄ぼんやりとではありますが、肉眼で確認出来るほどに迄なったのです。

空気が冷えて澄んで、良いシーイングに恵まれたお陰です。

木星や土星に月もよく観えましたから、これには、お客さまも大喜び♪

何とこの日は、200名を超える方々からご参加頂けました。
こちらもありがとうございます。

次のスターパーティは、10月31日。

お楽しみに♪

金の歴史を掘り起こせ チャリダー大谷鉱山へ

見出しは、鹿折(ししおり)金山のモンスターゴールド。

こちらは、鹿折金山と並んで 大量の金を産出した、
大谷鉱山

大リーグで超人的な大活躍を続ける大谷翔平選手の”おおたに”、
ではありません。
”お・お・や こうざん”。 鹿折金山と同じく、気仙沼市にあります。

もっとも昭和13年には、年間1トンの金を産出したというのですから、
読みと時代は違っても、大谷翔平選手クラスの金鉱山でした。

Bluebirder チャリの旅、
v
今回は、その 大谷(おおや)鉱山を訪ねました。

観洋を出て、休憩無しならば 2時間ちょっとの道のりですが、
なにせ この日は、10m近い北寄りの強風を正面から受けながら。
さらに、時々 少々小雨も浴びながら・・・、休み休み、時間 かかりました。
この日が「体育の日」だった頃は
「晴れ」の特異日でしたから、晴天を期待していた分、いやはや 参りましたww。

1時間、のはずが、1時間半くらい、いやそれ以上かかってしまいました。
とにかく、ようやく気仙沼エリアへ。

国道45号、JR BRT小金沢駅を左へ。

あと、2キロちょっと( ^ω^)・・・

登りは、軽快に走れる程度の坂で、ルンルンと気分よく登り始めたのでした。
それが・・・、覚悟はしていましたが、坂は徐々にきつくなり、
「ああ、またかぁ」と心の中でついぼやいてしまって、間もなくでした。

「あれ?もぅ?」というくらい唐突に 眼の前に”資料館”が現れたのです。

そもそも、今回、チャリで大谷鉱山を目指したのは、

観洋のある南三陸町を含む、南部北上帯:三陸南部の地が、
日本列島の中では、唯一、

2億5千万年前以上前からこの地球上に陸地として存在したエリアであること。

気仙沼の巨釜半造が、2億8000万年前のペルム紀から
1億4500万年前の中生代白亜紀に
隕石が落下して出来た奇岩群だということ。

町内入谷の巨石群が白亜紀に
地中で冷えて固まった花崗岩が、地殻変動で地上に現れたものだということ。

更に、巨石が転がっている入谷地区が砂金の産地で、
金は”マグマの贈り物”だということを知り、
実にダイナミックな地球活動のあった痕跡と、

そうした活動でもたらされた美しい景観をはじめ
様々な形の”資源”に興味が湧き、
そそられてしまったからなのです。

「大谷鉱山跡」は、
「日本遺産」に登録されている”みちのくGOLD浪漫”を担う文化財のひとつ。

年間1トンの金を産出した昭和13年には、1303人の従業員を抱え、
ここには1000人を超える人たちが生活するまちが存在しました。

数多の社宅が立ち並び、診療所や何でも揃えたお店に保育所・理髪所もあり、
映画も見られたほか、テニスコートやグランドも。

お酒を楽しめるクラブもありましたから、これはもう、独立したようなまちだった、
と言っていいでしょう。

ただ、資料館には、金を採掘した機材など共に、写真も展示されていますが、

いま一つ採掘や精錬のイメージが湧かなかったというのが、本音です。

機材もさることながら、金がどういう工程で取り出されたのかが

直感的に分かる展示や、地元にもたらされた経済効果など
地元民の生活にかかわる事象も具体的にわかれば、
産金の歴史を もっと親しみのあるものとして受け止められるんじゃないか。

折角の産金の歴史という”資源”が、ちょっと生かし切れていないのかも・・・、と、
思った次第です。
そうそう、もうひとつ。なぜここに金鉱脈が?ということもわかるようだと
きっと”少年”的好奇心はさらに高ぶるんじゃないかな?


そんなタイミングで、この11日、観洋で開かれたのが、
第1回みちのくGOLD浪漫”金ばな”トークセッション

地元エリアに眠る 忘れ去られようとしている
日本屈指の産金文化の記憶を蘇らせ、
文化財を観光資源にしていこうじゃないか、というのが狙いです。

パネリストは、宮城教育大学歴史社会学者の山内明美さん。

クラブツーリズム顧問で日本遺産普及協会幹事の黒田尚嗣さん。

涌谷町教育委員会の学芸員、福山宗志さん。


みちのくGOLD浪漫事務局にして
涌谷町地域おこし協力隊の樋下稔生さん。

郷土文化史家の 後藤一磨さんをコーディネーターに、
わたしにとってゴールドってなに?をテーマに
セッションは繰り広げられました。

興味深かったのは、松尾芭蕉が 自分の生き方として「不易流行」を見出し、
本当に大切なものは「たなごころ」にあること、
自分の内に宝はあったのだということに気付いた。
心の中の信念を大切に、大事にするということを、
芭蕉は、奥の細道を旅することで学び、本質的な宝を見つけた、ということ。

金は、富のみならず、奈良東大寺の大仏に鍍金されることで、
祈りの対象にもなったことから
みちのくGOLD浪漫の文化財を訪ね、旅することで、
自分にとっての”金”、即ち一番大切なものを見つけられるのではないか、
GOLDは浪漫を内包している、というお話には、
深くうなずいてしまいました。

産金の歴史を私たちの資源に!!

今後、第2回、3回の”金ばな”セッションが楽しみです。

 

さて、今度のスターパーティは 18日。

果たして、今話題の 紫金山・アトラス彗星が観られるか?!!

こちらは、スタパコーディネーター
東北未来推進機構の小林 裕さんが、この13日に撮影。
Excellent♪

ご期待ください!!

あの日被災した生徒が花嫁に♪&新種発見ロマン

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

地元の病院でのお勤めがご縁で、20代のカップルが ゴールイン♪

この5日、地元南三陸町の絵美さんと  隣まち 登米市の博史(ひろふみ)さん、
お二人の結婚披露宴が、当館ホテル観洋で執り行われました。

お二人とも、看護師さんでいらっしゃいます。

博史さんは、お母さまを2年ほど前に亡くされたばかり。

お母さまは、同じく看護師さんで、毎日一生懸命患者さんの為に働いて、
どんなに遅く帰っても、食事をちゃんと作ってくれた。

博史さんは、そんなお母さんの背中を見て、看護師を志したそうです。


一方、絵美さんは、地元戸倉中学校で 3.11 東日本大震災の大津波に遭いました。

当館で、毎朝運行している 震災を風化させないための”語り部バス”では、
高い丘の上にある校舎でありながら
1階天井まで津波にのまれた戸倉中学校の避難劇もご紹介していますが、

あの時助かった生徒が、目出度くご結婚の日を迎えたのです。

今は亡きお母さまの意思を継いだ博史さんと、
波高22.6mの津波を免れ この佳き日を迎えられた絵美さんの姿に

一入の喜びを噛みしめていらっしゃるのが、ご両家のご家族でしょう。

いつまでも仲良しな夫婦でいます、というのがお二人からお客様への誓いです。

ご出席の皆さまから、心温まる祝福を受け、

お2人は、大いなる未来、明るい希望の海原へと船出です。

いつまでも、お幸せに。

 

~~~~~~  ~~~ ~~~~ ~~~~~

 

ところで、前回は、2億5000万年のロマン♪ ウタツギョリュウを話題にしました。

その、ウタツギョリュウが見つかった歌津地区の舘崎で、
最近 新しい発見があったこと、ご存知でしたか?

そもそも、ペルム紀(約2億9900万年前から約2億5190万年前まで)の
地層がむき出しになっている上に、

岩が板状に薄く剝がれやすい状態になっているようですから、

これからも、次々 化石が見つかりやすい状況の場所なのです。

こちらは、新種の化石が見つかったことを知らせる今年4月の新聞記事。

22年に、「南三陸を化石で盛り上げる会『Hookes(ホッケス)』の
髙橋直哉(なおや)代表が、歌津館崎で発見した”のうとう類”の化石。

これが、新種だったのです。

"のうとう類"というのは、目と脚以外が甲皮に覆われた甲殻類、
カニやエビの類いに属する節足動物のひとつで、

シルル紀(約4億3800万年前から約4億8000万年前)から
白亜紀(約1億4600万年前から6600万年前)まで、
3億数千万年の間、世界の海に生息したといわれています。

館崎辺りは、国内唯一の”のうとう類化石の産出地”で、
これまで、多くの標本が採集されてきましたが、22年に見つかったものは、

これまでのものとは表面の模様や形が異なっていることから、新種と判断。
種名には、髙橋代表の名前「ナオヤ」が採用され、ご覧のように
”パリシカリス・ナオヤイ”と命名されました。

自分の名前が化石に付けられる、って 素晴らしく嬉しく♪って、名誉なことですね。

現地では、化石発掘体験が出来ます。

休日・祝日を中心に、予約を受け付けているので、

特に興味のある子どもたちは、是非ご家族と一緒に参加して、
「新発見」の化石に自分の名前を採用してもらえたら最高ですね。

こちらもまた、ロマン💛です♪

ところで、唯一無二の化石を訪ねて、

奇しくもチャリでの岬めぐりとなりましたが、

気が付けばもう10月。月末ともなれば、あの、国の天然記念物にして、

絶滅危惧種のコクガンが、そろそろ渡って来る、そんな季節となりました。
(⇑ こちら、当館で撮影・掲示しているミニポスターです)

飛来地のひとつが泊浜(とまりはま)あたりなのですが、その先が”歌津崎”。

突端まで行ってまいりました。

道は、泊浜漁港で途絶えているのかと思いきや、港の岸壁を更に進んでいくと
歌津崎への坂道が続いていたのでした。初めての訪問です。

進んで行った先には・・・、赤い鳥居。

「尾崎(おさき)神社」。この先にはお社があるはず。

チャリを降りて、

藪中の道を徒歩で進んで行くと・・・

はい、お社が。こんな奥まったところに!

さらに藪中の道を進んでいくと、


今度は眼の前に、太平洋が広がりました。


水は澄んで青く、


白波と美しいコントラストを成す海の遥か向こう、南方に目を移すと


遠く、金華山を望みます。

振り返れば、そこには浜菊の咲く歌津崎。


近くには、

歌津崎灯台も。

決してきれいに整備されている地ではありませんが、野趣いっぱいで、
美しい海の景色と自然に心洗われ、新しい発見があります。

道中ちょっぴりスリリングで探検めいた道を辿って至る”歌津崎”。

新たな発見に、一度 お出かけになってみてはいかがでしょう?

 

 

チャリダー 世界最古を訪ねて

世界最古のもの、が 南三陸町にあるのを、ご存知でしたか?
それも、今から2億5千万年前といいますから、
その”最古”さは、半端ではありません。

こちらは、世界最古の魚竜化石、”ウタツギョリュウ”。


先日、Bluebirderは チャリに跨り、世界的にも有名な魚竜化石の産出地

町内は、歌津地区周辺を訪ねました。

ウタツギョリュウが見つかったのは、昭和45年9月のこと。
西暦で1970年ですから、「芸術は 爆発だぁ~」の
岡本太郎作”太陽の塔”がシンボルになった
大阪万博があった年です。

南三陸エリアは、古生代ペルム紀(2億8900万年前~2億4700万年前)から
中生代ジュラ紀(2億1200万年前から1億4300万年前)の
標準となる地層が広く分布しています。 す、凄!!!

日本地質学会の研究グループが、
北上山地の二畳紀、三畳紀の地層の境界を調査した際、
岩礁に露出していた脊椎動物の化石を発見。

続く発掘調査では、
ここ館崎の海岸や沖合の岩礁から10個体の化石を採取。

これらが、三畳紀前期、およそ2億5000万年前から
2億4700万年前の魚竜化石であることがわかり、

世界最古の魚竜化石として、ウタツギョリュウと命名されたのです。

この時見つかった2体の標本と、ここ館崎の産出地は、

1975年に国の天然記念物として文化財に指定されています。

他に、1952年に中世代ジュラ紀細浦層から発見されていた

”ホソウラギョリュウ”


1985年に中部三畳系伊里前層から見つかった
”クダノハマギョリュウ”
合わせて3種類の魚竜化石が確認されています。

魚竜以外でも、三畳紀後期に生息していた二枚貝

”モノティス”が


国道45号沿いの 皿貝地区で、

唐島ではやはり三畳紀前期に生息した両生類

”マストドンサウルス”が見つかっているほか、

アンモナイトやベレムナイトなど、
数多くの化石がこの地域の周辺で発見されています。

この地で、世界最古の化石が出るのはなぜか?

そもそも、地球上の大陸が一つだったペルム紀後期、
東の海域に点在した島々の内のひとつが、

今の南三陸町を含む”南部北上(なんぶきたかみ)”地域にあたります。
(”南部北上”は、5億1400万年前に出現)

”当時”は 赤道近くにあったんですね。

日本列島の大半は”隆起”して出来ましたが、
”南部北上”地域はもともと陸地だった「当時」のまま列島の一部になり、


ペルム紀・ジュラ紀の地層が
”むき出し”になっているからなのです。

以前のブログでご紹介した 町内入谷の巨石が、有史以前の白亜紀
(今から約1億4,500万年前から6,600万年前)、

地下の深いところで冷えて固まった花崗岩が、
地殻変動でこの地に現れたものだ・・・とか、

唐桑半島の巨釜・半造は、

古生代ペルム紀(2億8000万~2億5100万年前 )から
中生代白亜紀(1億4000万~6550万年前)の石灰岩地帯に
隕石が落下し、その熱と反動によって形造られたのだ・・・とか

なんかもう、”南部北上” 南三陸エリアって、
地質学的にも古生物学的にも、凄まじい!もの凄い!
とんでもなくダイナミックにミラクルでワンダーな所なんだなぁ という印象を、
Bluebirderは抱いた次第です。 これはもう💕、悠久のロマンです💛

 

世界最古の化石たちは、今回ご紹介したほかにも数多く豊富にあって、


町内歌津地区、ハマーレ歌津の

”カモメ館”
そして、

歌津総合支所で。

また、世界最古”ウタツギョリュウ”発見場所は、ハマーレや総合支所からほど近い

”館崎”突端で 観ることが出来ます。観て回ってると、な~んかワクワクしてきます♪


歌津総合支所では、

こんな かわいい絵葉書がもらえます。 ウ、ウタツギョリュウちゃんww

皆さんも、歌津周辺をゆったり回って
2億5000万年のロマンに浸ってみては、いかがでしょう?

中秋の名月 無月もまた風流

う~さぎ うさぎ 何見て跳ねる

十五夜お~月さ~ん 見て跳~ああ ね~るぅ~(^^♪

中秋の名月、当夜のスターパーティでした。

一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。

日中はよく晴れた、今月17日、 十五夜。

午後5時23分ごろ。

かくして、椿島から 名月は昇ったのでございました。

午後7時にスタートした、スターパーティ。

中秋の名月は、観洋屋上”汐風の空”を、
やさしく明るい光で包み込んでくれました。


椅子に掛け、星空案内人の話に耳を傾ける お客様方。

煌々と輝く名月を、皆さん満足そうに眺めていらっしゃいました。

何より、この日は 月が土星に大接近。

望遠鏡では、”いも名月”のお顔に”大接近”

して ご覧いただきましたし、


土星に向けては、その環もご覧いただきました。

レンズを覗いて 眼に映る土星は、ごくごく 小さいのですが、

辛うじて土星の環を確認できると、「うん、土星だね」って嬉しそう♪。

ところが、午後8時近くなると、徐々に雲が広がり、


月は、雲の間に間に、あるいは薄雲の向こうに 見える程度に。
それまで、時々天頂付近で雲の切れ間から見えたベガや夏の大三角も、フェードアウト。

もう、スタパの終わる午後9時頃には この通り。

それでも、夜の部だけでも 130名を超えるお客様から
お楽しみ頂けくことができました。


昼の部、

太陽黒点の観察にご参加いただいた方々を含めると、

170名越えに♪

「普段、夜空を見上げることなんてないから、観洋で
いい体験と思い出がで出来ました」というお客様もいらっしゃって、幸いです。

ご参加いただき、本当にありがとうございました。

ただ、最近「スタパを楽しみに泊りに来ました」とおっしゃるお客様が
増えてきていて、この日も多かったものですから、
後半の曇り空は、とても申し訳なく思っておりました。

にも拘わらず「たとえ見えなくとも、雲越しにでも 仲秋の名月を愛でられたことが、
とても良かった」とおっしゃるお客様がいらっしゃったのです。

正直、その言葉には、 心 救われました。

古くから日本には「無月(むげつ)」という風流な概念があり、
それは、月が雲に隠れていても、その存在を感じ取り、
見えない美しさを想像するのもまた一興、という考え方です。

まさに、そんな風におっしゃられたお客様が、何とも粋だなぁ~と思えた
今回のスタパでございました。

次回は、10月18日。

彗星”アトラス”を迎え撃ちます♪

美景は宇宙からの贈り物

巨釜(おおがま)と半蔵(はんぞう)が 離れた場所にある!?

行って、初めて知りました。
景勝地”巨釜半造(おおがまはんぞう)”。

途中、案内板が、左「巨釜」 右「半蔵」???・・・

とっさに、一輪車に荷物を載せて通りかかったご婦人に
「どちらに行ったら、大きな岩が見られますか?」と尋ねた、
私、 Bluebirderでございました。

「あれ?どっちだったっけ。度忘れしちゃった」って、
ご親切に、スマホで調べて「巨釜ですね」と 教えてくださいました。
ありがとうございます。

お陰様で、遠回りせずに 辿り着くことができた ”巨釜”です。

西に傾きかけた陽に照らされて、美しく壮大に広がる 太平洋の水平線。

そのスケールの大きさと、天使が降りて来そうな神々しさを漂わせた景観には、

すっかり眼と 心を奪われてしまいました。

奇岩、”折石(おれいし)”

そして、”八幡岩”。

い~い 眺め♪ なんとも 素晴らしい情景に 、しばらく見惚れておりました。

「いいものを見せてもらった♪ 来て良かった!」と
それはもう幸せな気分♪♪♪
帰りのチャリ上では、顔が自然とニンマリしてしまい、
つい口元が緩んでおりましたww。

チャリに乗って・・ニンマリしたおんちゃん・・・・、
そんな「きもい」様子を 隠してくれた”黄昏”には 感謝ですwww。


実は、唐桑半島へは 初めてのショート・トリップでした。

最近走ることが面白くて仕方がないチャリで出かけたわけですが、
国道45号で南三陸町を抜けるにも 意外と時間がかかることを実感。


歌津を越え、ようやく気仙沼へ。
ここは15日に開催されたツール・ド東北の折り返し地点 大谷海岸。


今度は、気仙沼の街を抜けるのにも、結構な時間を要することも 思い知らされます。

当然と言えば、当然ですよね。
気仙沼市街の西べりを走る国道45号を、
唐桑に向け、北へぐるりと時計周りに縦断しているわけですからww。

ようやくの、「唐桑半島」案内板。


ホッとした、「巨釜・半造」案内板。

と、ところが、ここからが 甘くなかった。

登りのきつい、アップダウン路の連続。~半島、~岬というエリアの走行は、
長い登りのあとの軽快な下りは爽快でいいのですが、
今度は 同じ長さの登りが待ち受けます。

この案内図を見て「あと少し」と思った後も、同様のアップダウンは延々と続きました。

改めて見直してみれば、現在地~巨釜間、未だこれだけの距離を残していたのです。

余りのハードさに、正直「また今度にしよう」と諦めかけてしまってましたから、
尚更、巨釜の海の景観が、身に染みて美しく感じられたのだと思われます。

そもそも、観る者、訪れた人にそうした感動を呼び起こす要因は、
奇岩の外観もさることながら、その「起源」にあるようです。

古生代ペルム紀(2億8000万~2億5100万年前 )から
中生代白亜紀(1億4000万~6550万年前)にかけ、

石灰岩地帯に、なんと!”隕石”が落下。

その熱と反動によって形造られた、というのですから、
ここで起こった天変地異のスケールとエネルギーの大きさは、
はるかに 想像を絶するもので、自ずと畏敬の念も湧いてくるというものです。
ちなみに、折石は 石灰岩が解けて出来た大理石。

巨釜の美景は、いわば 宇宙から私たちへの”贈り物”。

そう言えば、私たちの生命の起源となるアミノ酸は、
隕石が運んできたという説も・・・。この景観に魅力を感じるのは、
ひょっとしたら、元素レベルで太古の記憶が重なるからなのかもww。

当館、南三陸ホテル観洋からは、巨釜・半蔵まで 49.5㎞。


姉妹館の サンマリン気仙沼ホテル観洋、


気仙沼プラザホテルにお泊り頂ければ、もう近場になりますから、

是非とも 足を延ばしてご覧頂きたい、 おすすめ絶景スポット「巨釜・半蔵」です。

ところで、この8日に開かれた 133回目のスターパーティ。

太陽黒点観察は、生憎の曇り空で 叶わず、

心配された、夜の部・・・

でしたが、この通り♪  南西の空には さそり座が横たわるなど、
見事な星空が広がりました。

この日は、ことのほか 大気の状態が良かったようで、
天の川が よく観えました。 こちらは、いて座 あたり・・・
天の川銀河が、一番"濃く"見える部分だそうです。


銀河の中を飛ぶ はくちょう座、


夏の大三角。

そして、さそり座と・・・


その左手には いて座

いて座は、弓に矢をつがえた部分と手元あたりの星々を結ぶと
”ティーポット”の形に 見えます。

矢の先の部分が、ちょうど ポットの口にあたりますが、


そこから、銀河が まるで湯気のように立ち昇っているように見えます。

観洋屋上”汐風の空”に、続々と訪れるお客様への「星空案内」は都合3回に及び、

気が付けば、150名を超える客様に お楽しみ頂くことができました。

土星を観てくれた こちらの男の子、「宇宙だね!」「これ 買って♪」って、
望遠鏡を ご家族にねだっていました。

「今回、来て良かった」「天の川に感動しました」「ほんと きれいですね」

そんな言葉を口にしながら、じっと星を見上げている方が多かった、
この日のスターパーティ。

美しい星空も、宇宙からの贈り物♪

お客様と宇宙に、感謝です。ありがとうございます。