星空を楽しめる宿 南三陸ホテル観洋

トロフィー、届きました。

1月に 三ッ星認定をいただきました

”星空を楽しめる宿”の証しです。

無色透明なクリスタルガラス越しに

天の川の渡る濃紺の夜空、輝く星々・・・
当館認定のロゴと、観洋、日本旅行総研様の文字。

湧きたつような金色の銀河が星空と織りなす鮮やかなコントラストとも相まって、
キラキラした きれいな印象のトロフィーです。

ありがとうございます。

評価内容の概要としては、

”施設・設備”、”接客サービス”、”周辺環境”は、どれも得点率90%以上。


中でも、”周辺環境”は100%の得点♪

”スターパティ”に対しては、審査員とお客様から

3段階評価でいずれも満点の評価を頂いています。

星空は、ブログでも度々ご紹介している通りの見栄え♪

”スタパ”も、その都度やはりブログでお客様から

お楽しみ頂いている様子をご紹介できていますが、

それもこれも星のソムリエやコーディネーターの皆さまの”名案内”
そして当館スタッフのサポートのお陰です。

そうしたサポートの心強さとホスピタリティ、恵まれた周辺の環境に
心から感謝いたします。

ちょいと”自慢”っぽい内容になってしまいましたが、
申し上げたいのは、観洋は自信を持って 星空をお楽しみ頂ける”宿”で、

この度頂いたトロフィーが、その紛れもない証しなのだということ。


「光害もほとんどなく、海の音のみで他は静かな環境で、

ゆっくり星空を満喫できる素晴らしい場所」という”総評”どおりの夜空を見上げれば、

きっと「来て良かった」と思って頂けるはずです。

スターパーティの日も、そうでない日も、

星天の夜は、当館屋上”汐風の空”で 是非 星空を楽しんでみてください。
いい想い出を どうぞ♪

そうそう、露天風呂に浸かりながら楽しむのもまた格別ですよ♪

そこで、次のスターパーティは・・・

♪風の中のスバル~ 砂の中の銀河~ ♪ ・・・

”プロジェクトX!”ww

ではなく(例え”滑ろう”とも相変わらず懲りないBluebirderでございますww)

”月面X”をご覧いただきます。

上弦の月のクレーター、その陰影が創り出すXの文字を天体望遠鏡で。

日の出どこから?

「海から昇る日の出は、いつ見られますか」

そんな 質問にお答えして、作成して頂いた図面がこちら。

当館では、月2回 スターパーティを開いていますが、
その場で お客様から尋ねられたのが、

星空案内人 天文ボランティア宇宙船を主宰する 永井 秀男さん。

当館の 経度・緯度をもとに、
今年の日の出の位置を地図上に記してくださいました。

こちらによりますと、海から昇るのは

春は2月23日(日)から 3月20日の春分をはさんで、
4月22日(火)までの59日間。

秋は 8月23日(日)から 9月23日の秋分をはさんで、
10月20日(月)までの59日間。

一方、4月23日(水)から8月22日(金)の 122日間と

10月21日(火)から 2026年2月22日(日)の125日間は 陸から昇ります。


永井さん作成の図面から、海の景色に起こしたのが、こちら ⇑。

矢印はBluebirderが永井さんの図面から推し測って記した位置なので、
多少のずれは ご容赦を。


日数で見ると、南側の神割崎と北側の泊崎方面の「陸」から昇るのが247日間。

それに対し「海から昇る」のは118日間で、1年の3分の1にも満たないということ。

それも、厳密に「水平線上の日の出」となると、南側では 椿島にかかる時期があり、
多少日数が減ってしまいますから、意外と”尊い”日の出とも言えそうです。


こちら⇑は、今年 観洋6階ホワイエから望んだ 元旦 初日の出。

明日の日の出は、どこから昇るのかな?

5階ロビーと6階ホワイエにも掲示してありますから、ご参考までにどうぞご覧頂き、

志津川湾に登る朝日を お楽しみくださいませ。
特に海から昇る日の出を撮りたいという方には、お役に立てそうです。

永井さん、ありがとうございます。

 

さて、3月16日のスターパーティ。

残念ながらの雨でしたから、ロビーで「星のお話」をお楽しみ頂きました。

まず、星のソムリエ・小さな天文学者の佐藤さんが、今日の星座をご紹介。

続いて、星空案内人・天文ボランティア宇宙船の永井さんが

天の川銀河とアンドロメダ銀河の接近や、地球と太陽などのスケール感。

土星の環の見え方も 紹介下さいました。

さらに、星のソムリエ1年生の 瀧原さんが「星の降る池」の朗読。

お仕舞は、星のソムリエ 和田さんが「星座体操」で、お客様の“凝り”を

ほぐしほぐし、した後は・・・

「この惑星は何でしょう」という和田さんの質問に、男の子が「地球!」って

元気に答えたのに続いて 138億光年、宇宙の果てまでの旅。

40名のお客さま、それぞれに宇宙に興味をお持ち方が多かったようで、
ジッと星のお話に耳を傾けて頂けたのが、とても嬉しい
スターパーティでした。ありがとう御座います。

次のスターパーティは・・・

雨か曇りの予報deは・・・

この6日の夕刻・・・

く・も・り・・・空

スタパの時間帯の 予報が良くありません。

良くてくもり。仕舞いには雨予報に・・・

この日の星空観望は、 すっかり諦めておりました。

ですから、5階ロビーは PC画像投影用のプロジェクターとスクリーン、

マイク、演台、と ソムリエさんたちの「星のお話」の準備は万端。

とりあえず、午後6時半の開始時刻まで、

小一時間 様子をみることになりました。

 

期待も出来ずに、おずおずと屋上に上がると

それが、どうしたことでしょう。

上空の雲が切れ、

木星に接近した クロワッサン型の月。

オリオン座に冬の大三角

おおいぬ座

更に、ふたご座に火星まで 見え始めたではありませんか♪

ちょうどお食事を終えられていましたから、

とにかくスタパを楽しみに来られたとおっしゃっていた

台湾からの団体のお客様にお声がけ。

まず、20名以上の皆さまから、星空を見上げて頂きました。

気をよくしたBluebirder、館内放送で スタパをご案内。

ご夕食後のお客様から 上がって来て頂いた迄はよかったのですが、
今度は 雲が広がり、星空への視線は妨げられ・・・

時折、雲の切れ間から 月、 木星、 オリオン座、
ふたご座、 北斗七星、などが ちらり・・・、

またチラリと顔を見せてくれる程度になってしまったのです。

このタイミングで屋上に上がられたみなさまには、
大変 申し訳ございませんでした。

流石に

「もう今夜はダメだね、ロビーで星のお話を聞いてもらうことにしましょうか」
そんな私たちスタッフの話し声が「天」に聞こえたかどうかはわかりませんが、

再び、頭上の雲が大きく切れ、星空カムバック!!

このあとは、満天の星空とまでは行きませんでしたが、

結果的に60名を超えるお客様からお楽しみ頂けました。ありがとうございます。

雨か曇りという、まずもって覆しえない予報を覆して、
この日のスターパーティも観洋の夜空は”奇跡”を呼び、
星と星座を披露してくれました。

今年5回のスターパーティ、5連続の”星天”に 感謝です。

 

さて、志津川湾で越冬中のコクガン。

3月9日朝には、258羽を確認した 海のビジターセンター。

スタッフの方に伺いましたところ、

大体 3月20日前後を境に湾内を去るものが増える傾向にあるそうです。

この日 海辺に居たのは、イソシギ?かな

残念ながら、9日の午後には肝心のコクガンを捉えられなかったBluebirderであります。

志津川湾でコクガンに会えるのも、
もうそろそろラストチャンスということでしょうか。

 

さて、次のスターパーティは・・・

スマホで 星空・流れ星

 

いきなり、破綻寸前の画像でごめんなさい_(._.)_

画像素子の小さい 古~い機種のコンデジ:コンパクトデジタルカメラで、
シャッターを15秒間開けて
どの程度の星空が撮れるものかと
オリオン座に向けて撮影実験してみました。上の画像は、完全にISO感度オーバー。

ごく遊び的に

幾度となく

感度を変えながら・・・ 撮影を重ねました。

オリオン座のベテルギウスの赤い色が

ハッキリわかります。

これは、長時間露光のメリットで ”光が蓄積”され 星の色が際立ってくるんです。

さて、

最初にご紹介したこの画像には、
他に、すばることプレアデス星団、木星も写り込んでいますが、
ハッキリ言って 全体的に赤味を帯びて とてもきれいとは言えない・・・


色調整をして・・・

トリミングしてみると・・・

赤い写真で 気が付かれた方がいらっしゃったなら「凄い」ことですが


オリオン座の右に、うっすらと かすったような 流れ星!
観洋屋上では こういう偶然に出会えるんです♪

ピントが合っていれば、もう少しくっきり撮れていたはず。
まあそれでも、15~16年前の年式のコンデジで、これくらい写るのですから
皆さんの最新式のスマホならば、もっときれいに撮れるはず♪

残念ながら、Bluebirderのアップル系スマホは、
モデルナンバーが一桁なものでwww 性能的にとても敵いませんが、

月2回、当館で開いている星空観望会”スターパーティ”では、
最近”手持ち”で 星座を撮っていらっしゃる方が増えました。
それがまた きれいに撮れてしまうのですから、驚きです。

当のご本人が星空を撮ったことが無く、
初めての写り”映え”に感激されているのには、こちらも嬉しくなってしまいます。

そ・こ・で、
スタパが無い日でも、天気が良かったら 屋上に上がって、
スマホを星空に向けてお楽しみ頂く、というのはいかがでしょう?

シャッター速度を15秒以上に設定して、原則スマホは固定、
夜空を見上げ楽しみながら、
片手間に何度も繰り返しシャッターを切ってみるのです。

ひょっとしたら目撃する”流星”が そのまま撮れるかも♪


〈スターパーティコーディネーター小林裕さん提供:双子座流星群 ⇑ 〉

もちろん、こうした流星群の夜の方が”撮れる”確率は高いのですが、
お泊り頂いたその夜に 流れ星が撮れたら、観られたら

それこそ 幸運!ラッキー!超ハッピー!って勢いで 素敵な思い出とお土産に♪

「星が流れている間に願い事」は、 かなりハードルが高い。

でも、ご自分のスマホで撮ってしまえば、流星は もうあなたの手の中♪
いくらでも願いは掛け放題♪ということに! wwwちょっと強引な論理かな?

それでも、こうした幸運に出会えるのも『星空を楽しめる宿』観洋だからこそ。

当館屋上”汐風の空”で 是非”スマホ”を手に、
星の世界を グッとカジュアルに楽しんでみてください。

きっと お泊り頂く楽しみが増え、ワクワク感が増すことでしょう。

 

そこで、今度のスタパは、

尚、4月21日のスタパでは、「こと座流星群」の観望を予定しております。

しぶんぎ座・ペルセウス座・ふたご座 の三大流星群に比べれば
出現は期待薄なのかも知れませんが、”スマホで流れ星”ゲットのチャンスです。

 

月面X

ミスターXは、タイガーマスクの処刑を狙い悪役レスラーを送り込む

「虎の穴」極東地区 統括マネージャー。


マルコムXは、急進的黒人解放運動指導者。

では、月面X は?

セーラームーンの新たな敵キャラ?

いえいえ アニメのキャラクターでも、実在した人物でもありませんww。

天文好きの方なら「何を言ってるんだい」と、

一笑に付されてしまいます、ね  きっとww。

上弦の月のころ、月面の欠けぎわに

アルファベットの「X」のように見える地形が月面X。

近くのヴェルナー(Werner)クレーターの名前から
海外では「WernerX」や「LunarX」などと呼ばれます。(ここまでは資料映像を拝借)

月面Xは以前から見られていたようですが、(以下、12月8日スタパでの画像です)

2004年にカナダのChapman氏らの報告で、

広く知られるようになりました。

月面Xは上弦のたびに見えるわけではありません。

継続時間が1時間程度と短いので、

見られるのは、ちょうどこのタイミングで

日本から月が見やすい位置にある時だけ。

大体1年に数回程度。

ちなみに去年は、公式には3回でした。

が、4回目が 12月8日にあったのです。

土星食の夜に、月面Xは現れたのでした。

これは、土星食を捉えようと月面を撮っていて気が付いた次第。

意図せず偶然に、土星食と共に 月面Xも見られました。

去年の3回は、あくまで”好条件”で見える日で、

12月8日は、取り立てて”好い”とは想定されていなかった。

それで”計上”されていなかったということなのでしょう。

ということは、”ラッキーX”ということになります。

改めて、土星食の夜の月面Xをご覧頂きました♪

2025年は、2/5 4/5 6/3 8/1 9/29 11/27の6回で、今年は多い。

この内、4/5 6/3 8/1 9/29 11/27は、
当館”スターパーティ”の開催日で、望遠鏡で月面Xをご覧いただけますので

お楽しみに♪

え?そういう私は誰かって?   はい、Bluebirder*Sでした。

今度のスタパは、

やばい

やばい やばい   やばい やばい・・・

やばい の連呼でした

"やばい" とは 危ない ではなく
"すごくいい"という意味の若者言葉でございますww

岩手からお越しのご家族連れ
この15日のスターパーティで

木星を 大口径望遠鏡でご覧になっては・・・やばい やばい

オリオン座や 水平線に昇った月をスマホで撮っては

初めて”手にした”その美しさに またまた やばい やばい!

ノリノリで とても楽しそうにしていらっしゃいました。

それもそのはず 日中の快晴がそのまま夜まで続き 観洋上空は 漆黒の空に

星々は絶好のキャンバス上に より一層輝きを増し とにかく見応えがありましたから

望遠鏡4台 星のソムリエさんは 5名

万全の布陣にて


最高光度で 一等星の100倍の明るさとなった 金星


南の空 天頂近くには・・・

オリオン座内の 子三ッ星 オリオン大星雲


すばる こと プレアデス星団

は 低倍率望遠鏡で


一方 こちらは大口径 180倍にて

縞模様と ガリレオ衛星を持つ 木星


ソムリエさん 新調の望遠鏡で

午後8時ごろ 水平線に昇ったばかりの

月・・・ と 天体観望アラカルト♪

参加のみなさん それはもう興味津々 レンズを覗き込んでは

すごい! わぁ~! 初めて見た♪ などと
夫々の天体に歓声をあげていらっしゃいました
ちなみに フェンスの向こうの黄色い点は 月

スタパ中盤から終盤にかけて、

親子連れのお客様がどっと訪れ 楽しんでくださるなど

参加は150名越えに!!

ソムリエさんたちと一緒に対応させてもらったBluebirderとしても
嬉しい限りのスターパーティで ございました

ありがとうございます

☆ ☆ ☆

さて、志津川湾で越冬中の コクガン

15日 出かけた午後3時前には

残念ながら その姿を近くで捉えることは出来ませんでした

遠巻きに・・・ 居るのがわかります ネ  切取り拡大しても米粒大ww

それでも朝方には 海のビジターセンターから

スコープで見渡せる範囲で 301羽を確認していたそうですから
まだまだ おります おります♪

国の天然記念物にして絶滅危惧種の
”コクガンに会える町 南三陸" へ

どうぞお越しください

 

さあ さあ 次回のスターパーティは

南三陸ホテル観洋は、 ”星空を楽しめる宿 三ッ星認定”を受けました

黄金の歴史

金山の大部分は緑地から上の部分を掘りつくし、(⇓資料画像)

緑地より下は水が多くて掘ることが出来なかった。

一方、中段より上は掘ることが出来たが、

水が無くて 作業は困難であった。

そのため、三千間(約5.4㎞)以上離れた沢から水路を引こうとしたものの、

水は流れず、金堀りたちは嘆いていた。

その時、14、5歳の童子が現れ、「私が水路をつくりましょう」と言って、

先頭に立って水路を完成させたことから、(⇑資料画像)
水を引いて 再び金堀りが出来るようになった。

老人が童子に「あなたは 誰か?」と尋ねると

童子は、「私は 童子です」と答え、放牧場へ飛び立った。

故に、この山を「童子山」と呼ぶようになった。
この童子は、"金の神の化身"だったとも言われている・・・。

これ、一体どこの昔話? かと言いますと、
実は、現 南三陸町は入谷(いりや)地区に伝わるお話なのです。
観洋からもほど近いエリアですが、みなさん、ちょっとピンときませんよねぇ。

そもそも、南三陸町内で往時、金が採れたなんて、
対外的にはあまり知られていないようですから、無理もありません。

ご覧頂いているシーンは、先月20日、
町関係者による産金跡の調査に同行した際の様子。

初めてこの日、町内の採金跡を目の当たりにしたBluebirderでございます。

土中の砂金を掘るのを「みよし掘り」(”みよし”は砂金のことらしい)といって、
掘って掘って掘りまくった山の斜面には
深い溝や窪みが随所にあって、地形が変わってしまっているのがわかります。

この日Bluebirderは、午前中だけの参加だったため、
童子山頂までは登れませんでしたが、

途上でさえ、森の向こうに見下ろす志津川湾の景色が  きれい~。

秘められた地元の歴史に触れながら、野趣溢れる自然と景観を楽しめるなんて
なかなか いいんじゃあない?そんな風に思われた視察でした。

その昔、「陸奥の黄金山」と呼ばれるほどに豊富に金が採れたのが”童子山”。

童子金山が繁栄した14世紀中頃以降には、金を求めて全国から人が集まり、
千軒の家々が軒を連ねたというのが当時の入谷村(いりやむら)。

去年、佐渡金山が世界遺産に登録されましたが、
ここ童子山の産金の歴史もどうやら佐渡に負けず古く
奈良の大仏や中尊寺金色堂を彩った経緯もあるようなのです。

だとすると、文化財的な価値は相当に高いはず。

そんな 採金の歴史を文字通り”掘り起こし”観光資源に♪ というのが
「金ばなトークセッション」。

観洋を会場に、1月24日に開かれた2回目のセッションには

モンスターゴールドが掘り出された (こちら⇑はレプリカ)

鹿折金山(ししおりきんざん)や

昭和13年には、年間1トンを産出した大谷鉱山の関係者をゲストに、
”金ばな”、金のお話に、花を咲かせました。

標高320mの童子山頂には、金華山を祀る石祠があるそうな。
Bluebirderは現地調査日には撮れませんでしたから、こちらは資料画像。

今年は巳年、金華山ご縁年。今年中に訪ねて行ける日を 楽しみにいたします。

 

さて、二週間ぶりのご紹介となります、只今志津川湾で越冬中のコクガンたち。

この8日も、幸運なことに 船揚げ場のスロープに一家族♪

揃って羽繕いしたりアオサを食べたりしていて、比較的近くで捉えることが出来ました。

中に オオバンが一羽・・・、仲良しなのかな?
隣のコクガンと動作がシンクロしてますww。

この日の朝方、海のビジターセンターでは320羽を確認。

早朝から、日本野鳥の会の皆さんが訪れ 熱心に観察されていたと伺いました。
立春寒波のもとでも、ますます元気に越冬中のコクガンたちです。

 

ところで、寒波襲来中の7日。この水辺からは もう居なくなっていました。

あな寂し・・・。

おそらくは、痛めていた翼は癒え、
伊豆沼辺りの仲間のもとへ向かったのでしょう。今度こそ。

これが水尻川で最後に見かけた はぐれオオハクチョウの姿です。今月4日のこと。

午後5時を回って薄暗い中、はじめは なぜか岸辺にうずくまっていました。

間もなく、水に入って羽繕い。 これが最後になるとは思っていなかったBluebirder、

明るい時間帯に来て姿を撮れなかったのが、いかばかりか心残りであります。

近所の方によれば、昼間は田んぼの上を飛び回っていて、
この日を境に姿を見ていないそうな。
きっと、次の日、5日には飛び立って、仲間と合流したのでしょう。

水尻川には、河口近くで見かけてから2か月近い滞在でしたが、
とにかくは無事を祈りつつ、

See you ♪  またいつか会えるといいね。

ありがとう。

 

 

まだ 居りました 白い翼

元気でね

と、前々回のブログで別れを告げたはずでした。

怪我をしたのか、去年暮れから

地元 水尻川に迷い込んでいた1羽のオオハクチョウ。

てっきり 伊豆沼へ向かったものとばかり・・・。それがまだ、居たのです!

こちらは、この25日の様子。

こうして田んぼに入って、食餌が出来ているようですから

食べるものの心配は無さそうです。見た目も元気そう。

彼(彼女?)の 戻る先へ付いていくと・・・

そこには 水尻川の流れを湛えた水辺。
前回ご紹介した場所からさらに500mほど上流です。


初めて羽を広げて見せてくれました。

少し泳ぐと、羽繕い。

やがてお腹がいっぱいになったのか、転寝(うたたね)を始めていました。

地元の人たちから、その存在は認知されていて、

子どもたちからは、ピーちゃんとかって

名前を付けられ、餌を貰って可愛がられているそうな。

飛び立つ迄の間、また幾度か 訪ねてみます。

 

帰り際、じゃあね とその場を離れかけたのですが、
気になって、 今一度その水辺に戻って 眺めていると・・・

?!!! ”鮮やかな ちっちゃなブルー”が、
真っ白なハクチョウの手前を 右から左へ スーッと直線的に過ぎったではありませんか。

カ、カワセミ!!?
バードウォッチャーのBluebirderとしては、なんとか姿を捉えるっきゃない!と

・・・「きっと近場に居てくれる。居てくれよ」そう願いながら、

川べりの道を 下っていくと・・・
護岸の上に その姿を見つけました。


が、”被写体”は 草藪被り。 それも午後4時を回って


陽が山並みに隠れ 薄暗くなっていましたから、
上手く 捉えられませんでした。
それでも レンズを通しての”出会い”は久しぶり、ラッキーでした。きれい♪

 

ところで、志津川湾で越冬中の コクガン。

ご存知の通り 絶滅が危惧されている種で、国内で越冬する約2000羽の内の

600羽以上が この湾内で過ごしているのですから、

南三陸町は、屈指の越冬地と言えます。

好物のアマモがしっかり茂っている証しでしょうか。
波も比較的穏やかで、居心地も良いのではと 言われています。

いつもの港では、船揚げ場のスロープに一組の”家族”。
アオサをついばんでいました。

この分だと、今日は”接写”が出来るぞと、期待を膨らませながらそっと近づいておりました。

ところが、カキの水揚げ作業の音か何かに驚いて、

飛び立ってしまいまったのでした。ww 残念

それでも”北帰行”までは、まだまだ。

また次の機会を窺うことに致します。

 

さて、今度の スターパーティは・・・

お楽しみに♪

 

気嵐 幻想的ヴェール

 

鮮やかな 緋色に眼を見張り、

余りにもきれいなので、撮り始めていました。

1月6日、志津川湾の 朝焼けです。  手ブレは、お許しを・・

6時15分過ぎ、なぜか早くに眼が覚めたBluebirderでございました。

暫く見入っていると、

なんと・・・、

気嵐(けあらし)が沸き立ち始めたではありませんかぁ。

気仙沼や北海道でも、

冬の風物詩として知られる「気嵐」。

「けあらし」は、放射冷却で冷え込んだ早朝に海面で発生する霧です。

呼称自体は、もともと北海道の方言なのだそうで、

「海水と空気の温度差によって水蒸気が大量発生すること」を指します。

北海道のどこの方言かというと、留萌地方。

気象用語では「蒸気霧」(じょうきぎり)と呼ばれます。

この日の気嵐は、昇る朝陽に染まってきれい♪

松の内に出会えた”美景”に、こいつぁ~春から 縁起がいいねぇ~♪と思った瞬間です。

そのままでも美しい”志津川湾”の景観。

海原が、神秘的なヴェールに覆われ・・・

一層 魅力を深めます。

気嵐は、10日にも・・・

この日は 朝8時半ごろのこと。

前の晩に降り始めていた雪が

朝からもの凄い勢いで

降り続いていましたから、

こりゃ、積もるぞぉ・・・と

身構えておりました。

ところが すんなり雪があがるやいなや、ご覧頂いているように

青空が広がり、

湾内には、一斉にもうもうと気嵐が立ち込め始めたのです。

なんとも、幻想的・・・。

そして、12日にも♪

8時15分ごろ、

部屋のカーテンを開けると、

今年、三度(みたび)お目にかかる気嵐。

今回のブログをご覧のみなさん、

もう、気嵐ばかりで”お腹いっぱい”と思われますが、

まぁ、そうおっしゃらず、今一度 ゆっくり見直してみてください。

なかなか、いい景色です。・・・でしょ?(押し売りww)
この気嵐の中を疾走できたら、きっと 新しい発見と感動もあるはず♪

そんなこと出来るのか、って? ええ、出来るんです。

観洋では、目下上映中の 映画「サンセット・サンライズ」にちなんで
日曜朝限定で陽の出を愛でる”サンライズクルーズ”を運行しているから!!

19日の初クルーズでは、
今回ご紹介した 幻想的な”気嵐”も出現したそうですから、今がチャンス♪
是非、皆さまも乗船いただき、志津川湾の美しい景観に浸ってみてください。

 

さて、今年最初のスターパーティは、この14日のこと。

前日まで、星空指数は10%で、”観れたらラッキー”との予報。
星空観望は諦めておりました。

ところが雲行きの怪しさなどどこへやら・・・

東の岬からは、

今年最初の満月が 昇り、

南西の地平からは、ISS国際宇宙ステーション。

夕方5時半ごろ・・・

南から東の空に

大きなアーチを描くように

飛んでいく様子が、はっきり くっきり!!

西の空では、金星と土星がランデブー。

悪天予報を跳ね返したこの日のスタパ。

60名余りのお客様からご参加いただき、
”歓声”を頂戴しました。

スタパは、19日にも。
始まる頃には”曇る”との予報・・・

またまた そんな予報など、どこ吹く風。⇑ 西には、金星と土星が輝き、

観洋上空は スッキリと晴れ渡って、満天の星♪

どうです、オリオンと冬の大三角!! ベテルギウスの赤、
オリオン大星雲の子三ッ星も くっきり♪

ふたご座、カストル、ポルックスに火星が接近。

「高原の空みたい」「こんなきれいな星空観たこと無い」「楽しかった」と、
ご好評を頂き、70名を超える皆さまからご参加頂きました。

ありがとうございました。

次回スタパは、

お楽しみに!

プライベート スワン


この流れは、野鳥をはじめ 様々な生き物を呼び寄せ、命を涵養してくれます。

正鵠渓流(せいこくけいりゅう)。

二ホンカモシカ。


この8日のこと、

渓流沿いの休耕田で 草を食んでいました。

一方こちらは、渓流を支流とする 水尻川(みずしりがわ)中流。

「まだ、いましたかぁ」

と、地元の方から声を掛けられたのが

この水辺でした。

オオハクチョウです。

北からの渡りの途中、羽でも痛め

群れからはぐれたのでしょうか、

水尻川河口付近で

暮れの14日に見かけてから

25日目。

渡る先の伊豆沼の方角は感知しているように、

西へ 西へと 川を遡って

ここ迄 移動してきたようです。優に5~6㎞はあります。

飛べればいいのですが、どうやら飛べないようで、

まず羽を広げることもありません。

徒歩ならぬ、”鳥歩”で昇ってきたのだとすると かなり大変なことで

それ自体驚きです。

ただ、この水辺は とても快適そう。

水中に首を入れて

何か食べられてもいるようですし、

こうして水に入れば、

獣からも身を守れていたようですから。

けだし、水の上の姿は 美しい♪

地元の人たちも、その存在には気付いていたようで、

声を掛けて下さった方にとっても、

Bluebirderにとっても、

傍でひとりで眺めている間は、

それぞれに、自分だけの白鳥、”プライベート スワン”です。

かねてから 数多(あまた)餌付けに群らがる彼らの様子には
あまり興味を持てていませんでしたが、
”ソロ スワン”の 佇まいの美しいこと。

改めて、その姿の佳さに 魅了されました。

羽の表面には、いかばかりか淡~いグレーが残っていたようで
比較的、まだ若い個体のような気がします(あくまで私見です)。

これまた勝手な憶測ですが、なかなかの”男前”ですww。(”べっぴん”かな?ww)

翌9日午後、雪の中、
背中に首を置いて、クチバシを羽で温めながら眠っているのは目撃していましたが、

次の日 ⇑ 10日には、姿が見えなくなっていました。

うっすらと積もった雪に 小さな獣の足跡がありましたから
ひょっとして襲われた?とも思われましたが、

羽が散らばってもいませんし、多分 飛び立ったのでしょう。

だとすればそれが一番なことはわかっているのですが、
一方的にww好印象を持って愛でていだけに、なんとも寂しい光景です。

実は、Bluebirderも少しあげたのですが、

地元の人からも 餌を貰っていた様子で、

しっかり休んで 力を付けて、
痛めていた羽も飛べる程に癒やせていたのかも知れません。

近寄って来る様子が、どこかあどけなくて かわいかった♪

彼(彼女?)が 飛び立ったのは目撃していませんが、
今度こそ伊豆沼に向かった、
そう あってほしいと願うばかりのBluebirderでございます。

元気でね!

 

一方、志津川湾で越冬中の コクガン。

海のビジターセンターでは、11日に263羽、12日には262羽をカウント。

暮れ19日のネイチャーセンターの調査の結果、
湾全域では609羽が飛来していることはご案内の通りですが、

この12日、いつもの港で眺めていると、幸運なことに

4羽の”親子連れ”が、船揚げ場に上がって来てくれて
しきりに 羽繕いをしていました。

そうそう、そう言えば 12日に語り部バスでご案内差し上げたお客様から、
「それっぽい鳥の姿を、観洋の窓から遠巻きの養殖浮きの辺りで見た」
との証言がありました。Bluebirderは、まだその場で観たことがありませんが、
以前にも、やはり ロビー階から見かけたという声があったと
ビジターセンタースタッフから伺いました。

観洋側に餌のアマモは無さそうで、
普段はまずもって寄り付くことはありませんから、
見つけた方は、かなりの”幸運の持ち主”と言っていいでしょう。

是非、探してみてください。
朝の時間帯がチャンスです。

 

さてさて、この6日と

10日。

更に、12日・・・

と、志津川湾には 気嵐が発生しました。

美しい 志津川湾の気嵐の表情の数々は、次回のブログで ご紹介しますね。