この流れは、野鳥をはじめ 様々な生き物を呼び寄せ、命を涵養してくれます。

正鵠渓流(せいこくけいりゅう)。

二ホンカモシカ。


この8日のこと、

渓流沿いの休耕田で 草を食んでいました。

一方こちらは、渓流を支流とする 水尻川(みずしりがわ)中流。

「まだ、いましたかぁ」

と、地元の方から声を掛けられたのが

この水辺でした。

オオハクチョウです。

北からの渡りの途中、羽でも痛め

群れからはぐれたのでしょうか、

水尻川河口付近で

暮れの14日に見かけてから

25日目。

まるで 渡る先の伊豆沼の方角は感知しているかのように、

西へ 西へと 川を遡って

ここ迄 移動してきたようです。優に5~6㎞はあります。

飛べればいいのですが、どうやら飛べないようで、

まず羽を広げることもありません。

徒歩ならぬ、”鳥歩”で昇ってきたのだとすると かなり大変なことで

それ自体驚きです。

ただ、この水辺は とても快適そう。

水中に首を入れて

何か食べられてもいるようですし、

こうして水に入れば、

獣からも身を守れていたようですから。

けだし、水の上の姿は 美しい♪

地元の人たちも、その存在には気付いていたようで、

声を掛けて下さった方にとっても、

Bluebirderにとっても、

傍でひとりで眺めている間は、

それぞれに、自分だけの白鳥、”プライベート スワン”です。

かねてから 数多(あまた)餌付けに群らがる彼らの様子には
あまり興味を持てていませんでしたが、
”ソロ スワン”の 佇まいの美しいこと。

改めて、その姿の佳さに 魅了されました。

羽の表面には、いかばかりか淡~いグレーが残っていたようで
比較的、まだ若い個体のような気がします(あくまで私見です)。

これまた勝手な憶測ですが、なかなかの”男前”ですww。(”べっぴん”かな?ww)

翌9日午後、雪の中、
背中に首を置いて、クチバシを羽で温めながら眠っているのは目撃していましたが、

次の日 ⇑ 10日には、姿が見えなくなっていました。

うっすらと積もった雪に 小さな獣の足跡がありましたから
ひょっとして襲われた?とも思われましたが、

羽が散らばってもいませんし、多分 飛び立ったのでしょう。

だとすればそれが一番なことはわかっているのですが、
一方的にww好印象を持って愛でていだけに、なんとも寂しい光景です。

実は、Bluebirderも少しあげたのですが、

地元の人からも 餌を貰っていた様子で、

しっかり休んで 力を付けて、
痛めていた羽も飛べる程に癒やせていたのかも知れません。

近寄って来る様子が、どこかあどけなくて かわいかった♪

彼(彼女?)が 飛び立ったのは目撃していませんが、
今度こそ伊豆沼に向かった、
そう あってほしいと願うばかりのBluebirderでございます。

元気でね!

 

一方、志津川湾で越冬中の コクガン。

海のビジターセンターでは、11日に263羽、12日には262羽をカウント。

暮れの19日のネイチャーセンターの調査の結果、
湾全域では609羽が飛来していることはご案内の通りですが、

この12日、いつもの港で眺めていると、幸運なことに

4羽の”親子連れ”が、船揚げ場に上がって来てくれて
しきりに 羽繕いをしていました。

そうそう、そう言えば 12日に語り部バスでご案内差し上げたお客様から、
「それっぽい鳥の姿を、観洋の窓から遠巻きの養殖浮きの辺りで見た」
との証言がありました。Bluebirderは、まだその場で観たことがありませんが、
以前にも、やはり ロビー階から見かけたという声があったと
ビジターセンタースタッフから伺いました。

観洋側に餌のアマモは無さそうで、
普段はまずもって寄り付くことはありませんから、
見つけた方は、かなりの”幸運の持ち主”と言っていいでしょう。

是非、探してみてください。
朝の時間帯がチャンスです。

 

さてさて、この6日と

10日。

更に、12日・・・

と、志津川湾には 気嵐が発生しました。

美しい 志津川湾の気嵐の表情の数々は、次回のブログで ご紹介しますね。