皆さん、こんにちは!カナです。
今年度も各地より20名のパネリストの方々にお越し頂き、
基調講話を始め、パネルディスカッションや
様々なテーマを掲げた分科会。
人数は感染症対策の為制限しての開催となりましたが、
意見交換を含め、学びが深まる一日となりました。
当日の様子を写真を交え、掲載致します。
今年のサブタイトルは「時代を越えて災害を伝える語り部」
開催目的は以下のようになっております。
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東日本大震災発生から11年が経過した今、社会情勢や自然環境の変化により、
災害を伝えるだけでなく、地域づくり、まちづくりにも大きな関わりと
役割を持つ語り部活動や紗震災伝承の重要性はより高まっています。
この11年を振り返るだけでなく、
縄文時代から続く歴史の中で自然災害の普遍性を学ぶとともに、
多様性を認め合い、持続可能な社会を目指す中で、
それぞれの命がまた次へと繋がる為にも、
語り部の英知、知見、経験を紡ぎ、広く発信する機会にします。
さらに、次世代伝承(縦の伝承)と地域間伝承(横の伝承)をより広げ、
「命を守り、守り続ける」防災、減災、備災に繋げていき、
地域活性化と交流関係人口を創出していくシンポジウムに
地域や世代を超えて皆さまが集うことを願っています。
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そしてこちらの様子は、テレビ番組などにも取り上げられました。
URLよりご覧くださいませ。
◆災害の教訓を後世に
語り部のこれからを考えるシンポジウム開催<宮城・南三陸町>
【Yahoo!ニュース】
◆南三陸町で全国語り部シンポジウム
「震災を知らない世代に語り継ぐことが重要」
【tbc東北放送】
◆語り部ら震災伝承を議論 宮城・南三陸でシンポ
【共同通信】
ここからは各会場の写真や、パネリストの方々を紹介しながら
当日の様子をお伝えいたします。
【第1部】
開会式では、実行委員長である副社長阿部隆二郎より挨拶が行われました。
その後は 国土交通省東北地方整備局企画部長の中平善伸様より挨拶があり、
小野寺五典衆議院議員様、和田政宗参議院議員様より祝電を頂きました。
「オープニング講話」
講師に東北大学特任教授・㈱STORY代表取締役の原口強様をお迎えし、
「歴史の中の自然災害と普遍性~津波と人間~」の演題を掲げお話頂きました。
「パネルディスカッション」
テーマは「普遍的語り部は時代を越えて未来へ」
コーディネーターには大川伝承の会共同代表の佐藤敏郎様を迎え、
パネリストには、
一般社団法人復興みなさん会代表の後藤一磨様、
リアス・アーク美術館館長の山内 宏泰様、
特定非営利活動法人エフエムわいわい代表理事の金千秋様をお迎えし、
コメンテーターにはオープニング講話を行って頂いた原口強様。
次世代へと受け継ぐ関係を強くすために「縦と横の伝承力」を強める事が大切であることなど、普段、学生と関わりの多いパネリストの方々だからこそ、
交わされる意見がありました。
【第2部】
「分科会➀「教育の視点から考える次世代への震災伝承」
~今、問われる次世代への環境整備、その現状~
コーディネーターには㈱8kurasu代表取締役の久保力也様を迎え、
パネリストには、
けせんぬ震災伝承ネットワーク副代表/前気仙沼市立鹿折中学校校長の菅原定志様、
宮城県多賀城高等学校教員の佐藤寿正様、
宮城県立支援学校女川高等学校学園教員の森英行様、
丸文松島汽船・松島湾クルーズ語り部の横山純子様を迎え、テーマについて意見が出されました。
語り部をするにあたって、学生の方から頂いた質問、意見..
これからは震災を本当に知らない世代が成長していくにあたり、
どのようにして伝えていかなければならないのか。など、
それぞれ経験を話の中に組み込んで頂きながら、参加者の皆様と一緒に考えました。
「分科会➁「震災遺構の10年後」
~記憶の風化防止だけでない、震災遺構の重要性~
コーディネーターには気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館副館長の
熊谷心様を迎え、
パネリストには、
HOPE FOR project主宰の高山智行様、
米沢商会代表取締役の米沢祐一様、
名取市海岸林再生の会会長の鈴木英二様、
コメンテーターとして、南三陸命と防災高野会館プロジェクト共同代表
元北淡震災祈念公園総支配人の宮本肇様を迎えて、
震災遺構の事についてセッションが行われました。
「物言わぬ語り部」として遺る「震災遺構」
時間が経過するにつれ、遺せなかったものも存在します。
しかし、その判断にいたるまでの経緯や思いなど、
物言わぬ語り部が在るからこその保存、維持、管理に必要なことなど
様々な意見が交わされました。
「分科会➂「KATARIBEを世界へ」
~OBSERVE・ORIENT・DECIDE・NEXT・ACTION~
コーディネーターにKATARIBE WOLD NETWORK事務局長の山内松吾を迎え、
パネリストには
一般社団法人グローバル次世代人材育成研究所代表理事の新山明美様、
震災語り部の佐藤誠悦様、
震災遺構門脇小学校館長のリチャード・ハルパーシュタット様、
コメンテーターには3.11伝承ロード推進機構業務執行理事の原田吉信様をお迎えし、ディスカッションが行われました。
今現在、日本のみならず様々な自然災害が世界中で起こる中、
世界中の方々と共有したいことがたくさんあります。
共有だけではなく聞きを乗り越えるための交流が今以上に必要だからこそ、
「語り部(KATARIBE)」を世界へ広げ、災害を知る入口から見える未来へ繋がる未来へ繋がる道を描いていけるようなこれからを。
「KATARIBE」と言う言葉をどのように伝えればいいのか、など
たくさんの意見が交わされたようです。
【第3部】
閉会式では各分科会コーディネーターによる報告や、
神戸大学地域連携推進本部特命准教授/大阪公立大学客員研究員の山地久美子副実行委員長様に
シンポジウムの総括を行って頂きました。
そして、「語り部宣言」を北淡震災記念公園総支配人の米山正幸副実行委員長様に。
感染症対策のため、定員を制限しての開催となりましたが
各地より皆様にご参加頂き、テーマごとに新たな意見が誕生した一日となりました。
ご参加頂いた皆様、ご協力を頂いた皆様、
誠にありがとうございました!