僕、オオバンです。
ミヤギテレビの夕方の情報ワイド番組ではありません。
野鳥の オオバンです。
分類で言うと、クイナ科の鳥です。
写真 ↓ 右側に居るのが僕。
あの、沖縄の貴重な野鳥ヤンバルクイナの仲間です。
僕たちは、脚が体の後ろの方にあって、潜水が得意♪
こんな風に、
跳ね上がる水しぶきも
水泳競技の飛び込み競技なら、満点!! ってとこかな?
僕らは こうして海に潜っては 大好きな海草のアマモを食べながら
今 この南三陸町の志津川湾で越冬中です。
隣で食べてるのが コクガンの兄貴。
そう! アマモが好きなのは 僕たちだけじゃあ無いのです。
国の天然記念物で絶滅危惧種の
コクガンたちにとっても アマモが 大の好物なのです。
兄貴たちは、僕らのように潜水が得意じゃあ ありません。
なので 彼らは、港に漂着し
水面に浮いているアマモ目当てに
水中のものは、
せいぜい首を突っ込んで届く範囲までのものしか
食べられません。
今度は 僕たちオオバンをマーク!!
狙いは、何と 僕らが潜水して
やっとのことで取ってきたアマモ。
酷いでしょ? 酷いのです。
これには ホトホト困ったものですが、
何せ 体が大きいしから 抵抗したところで・・・。
なので、ほとんど泣き寝入り・・・。
とは言うものの、これが今に始まった訳では無し、
僕らは彼らから 逃げたりしません。
兄貴たちの横取りは 織り込み済み。
アマモを奪われたって、また取ればいい訳だし、
餌が獲れずにいる コクガンの兄貴たちの
助けになっているんだなって考えたらいい。
そうそう 人間の世界でも
「情けは他人の為ならず」って 言うんじゃあ
ありませんでしたっけ? (by オオバン)
そんな、オオバンたちのつぶやきが聞こえて来そうな、
人間よりずっと身体の小さな野鳥たちが
立派に共生出来ている、
そんな様子のうかがえる ごくごく平和な志津川湾です。
一週間ぶりのご無沙汰、Bluebirder*Sでした。
(オオバンのつぶやきは あくまでBlubirderの私的な感覚です)
追伸
未だに2羽だけかと思いきや、
こちらは、13日の様子。
朝夕の寒さが募るとともに、
コクガンたちの数も、徐々に増えてきているようです。