一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
国の天然記念物にして絶滅危惧種の動物して、
このところ毎週ご紹介しているのが コクガンです。
実は、南三陸町には、同じ天然記念物の「称号」を持つ野生動物が
もう一種居ます。
どうです、この「お顔」。
なかなかベッピンさんの カモシカ(ニホンカモシカ)です。
(厳密にメスかどうか定かではありませんが 笑)
こんなのが、海の絶景が看板のホテル観洋のすぐ裏手の山に
棲息しているのです。
イッツ アメィジングゥ~! でしょ?
ちなみに、この25日に 観洋から徒歩5分の
喫茶店 Cafe Gさん前の草地で遭遇しました。
モフモフした毛並みの「カモシカ」。
日本アルプスや八ヶ岳をはじめ、全国各地に棲息していますが、
実は登山をしていても
なかなかその姿を見ることができない存在ではあります。
が、こんなに間近に現れてしまうのが、南三陸町なのです。
棲息地は落葉広葉樹の林のある低山地から亜高山帯。
何と!「氷河期からの生き残り」とされ、
岩場や急斜面のある森林に棲み、低木の葉、芽、小枝、花、実を食べています。
こちらは、一緒に居たオスと思しき個体。
つまり食性は草食で、休むときは樹の根元や斜面の岩棚で休むそうです。
中でも、九州地方と四国地方のニホンカモシカは生息数が減少していて、
環境省レッドリスト2015年で「絶滅の恐れのある地域個体群」に指定。
一方で、1934年には国の天然記念物に、
1955年には特別天然記念物に指定されています。
ニホンカモシカは日本にしかいない貴重な動物で ウシ科に属します。
また、なわばりを作り 単独で行動していて
まず 4頭程度以上の群れを作ることは無いということです。
オスにもメスにも15センチほどの短い角があり、
全体に、白~灰色、灰褐色をしています。
古くは狩猟の対象で食用にされていましたが、
その味が「鴨」のように美味しいから「『カモ』シカ」という説もあるそうな。
ただ、実際には天然記念物に指定されているので
一般に口にすることは出来ませんけどね。
野生のニホンカモシカの姿を見るのは難しい、とされていますが、
何と、観洋周辺では、当たり前のように ごく間近で目撃できます。
まぁ、いつでもというわけにはいきませんが。
何より、とにかく南三陸町は
コクガンだけでなく、カモシカまでも養えるほどに、
自然が深く豊かなのだということ。
カモシカは好奇心が強い動物で、
こちらをじ~っと見つめ「観察」してきます。
逃げる時も、時々立ち止まっては 振り返り
穴が開くほどこちらをじっと観察しながら離れていきます。
カモシカはまず人を襲ったりしませんから、
出会った場合には、そっと見守り 刺激しないようにしましょう。
南三陸ホテル観洋近辺を散策すると、
ひょっとしたら、あなたも特別天然記念物
二ホンカモシカに出会えるかも知れません。