一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
19日、コクガン観察モニターツアーにお客様をご案内。
東京と神奈川からのお客様、お二人をコクガンの居る港へ。
この日は、潮が満ちて 波も荒く居心地が悪かったせいか、
いつもの船揚げ場に
コクガンたちの姿はありませんでしたが、
湾内を泳ぐ コクガンたちを確認することが出来ました。
お二人のお客様は、観洋に泊まられるのも初めてなら
コクガンを観るのも初めて。
「きれいな鳥ですねぇ~」「かわいい♪」
「近くに対岸の見える小さな漁港で、大きな船ではなく
小さな漁船が幾艘か係留されている水面に
コクガンの姿が見えるのが 牧歌的でいいですね」
「まるで自然の中の水族館のようですね」という言葉が
次々と飛び出してきました。
震災前には、海上の養殖いかだ近くが採食の場だったのが、
震災後は 一転、津波で志津川湾内の藻場が荒らされ
いかだが流されたことで
採食しにくくなっていたようです。
ところが、地震で平均60センチ以上地盤沈下したことにより、
潮の満ち干によって漁港の船揚げ場や岸壁に
アオノリが付着しやすくなり、アマモも漂着することから
コクガンたちにとって、「漁港」が絶好の餌場となったようです。
それも、震災直後は 港から漁船が殆ど流失し
漁業者の姿もまばらになっていましたから、
「海上」に代わって「漁港」が
コクガンたちにとっては人から脅威を受けにくい
「都合のよい」採食場所になっていたことが考えられます。
研究者によれば、その後 港に漁船が戻ってからも、
漁業者が「自分たち」に危害を加えないということが
コクガンたちにも徐々にわかってきたのではないか。
それが、「漁港」が彼らの新しい餌場として
定着してきた要因ではないかと 話しています。
そんな話をお伝えしながらのツアーになりましたが、
「いや~、満足しました」
「たまたま、急に決めた宿泊でしたが
コクガンときれいな景色も見られて
満足感でいっぱいです」という
ありがたい言葉を頂戴しました。
「もっとこのツアーを売り込めるといいんじゃないですか?
きっと、喜んでもらえると思いますよ」とも おっしゃっていました。
ありがとうこざいます♪
コクガン観察ツアー、目下モニターツアーとして
土曜日お泊りでご希望のお客様を日曜の10時から ご案内しています。
どうぞ、気軽にフロントでお申込み頂き ご参加ください。
国の天然記念物にして絶滅危惧種のコクガンたちが、
きっと心を癒してくれます。