一週間ぶりのご無沙汰です。Bluebirder*Sです。
浸水土砂災害などで多くの犠牲者を出し、
深い爪痕を残した台風19号。
復旧もまだこれからという地域が多い中、
政府は激甚災害に指定、台風としては初めて特定非常災害に認定されました。
災害救助法が適用された自治体は
18日現在で、13都県の317市区町村。
「東日本大震災を超えて過去最大の適用」で、
今後も適用される自治体は増える見込み、とのこと。
「傷」が癒えぬ間に、勢力の強い低気圧による大雨。
下は19日の観洋正面玄関前の激しくしたたり落ちる雨だれ、
屋上から望む志津川湾では 強い雨でかすむ島々。
続いて20号、21号も 接近してきています。
それにしてもこうして私たちに猛威を振るう「異常的な気象」、
地球は一体どうなっているのでしょう?
台風19号の場合、
日本の南の海域の水温が27度以上で 平年より1~2度高く、
エネルギー源となる水蒸気を多く取り込んで大型に、
勢力も強くなったため、
大雨に加えて暴風、高潮などを伴う被害が広い範囲に及びました。
海水温の上昇は、温暖化の影響もあるでしょう。
18世紀半ばの産業革命以前に比べ
1度以上高くなっているという地球の気温は、
この100年で 0.74℃上がっています。
日本に至っては、100年で1.1度の割合で気温は上昇。
これにともなって、熱帯夜(最低気温25℃以上の夜)や
猛暑日(最高気温35℃以上の日)は増え、
冬日(最低気温0℃未満の日)は少なくなっています。
気象庁は「1日に降る雨の量が100ミリ以上というような大雨の日数は
長期的に増える傾向で、地球温暖化が影響している可能性がある」と
公表しています。
地球規模でも、北極圏の氷が融解。
ホッキョクグマなどの野生生物が生存の危機に瀕し、
温度上昇による海水の膨張で、世界の海面も上昇。
南太平洋のエリス諸島に位置する島国ツバルは
水没の危機に瀕しています。
温暖化の原因は、温室効果ガスの増加。
二酸化炭素(CO2)がその代表格で、
「私たちの普段の生活」から常に排出されています。
豊かな地球環境の証である生物の多様性が脅かされ、
私たちも、異常気象の脅威に晒されてしまっていること、
さらに、その原因である温暖化などを引き起こしているのは
紛れもない私たちなのだということを忘れてはなりません。
「暖かい」地球は、野生生物にも私たちにも 心「温かく」はない。
早期に人類の英知を結集して温暖化を改善し
心「温かい」惑星に出来なければ、異常気象の脅威は拡大するばかりです。
まずは、台風20号と21号には 要警戒です。