一週間ぶりのご無沙汰です。
BlueBirder*Sです。
先日、田束山へ行ってきました。
「たつがねさん」と読みます。標高512m。
観洋からは、車で40分ほど。
田束山は 古くから山岳信仰の霊山として
人々の信仰を集めてきました。
太平洋を望む山頂からは
北は唐桑半島から南は牡鹿半島までを一望できます。
南三陸 町内屈指のビュースポットの一つで
とにかく素晴らしい眺め♪
白くかすんでちょっとわかりにくいのですが
右手には、弁天崎上のホテル観洋も見えます。
一見、立ち枯れたように斜面を覆っている植物は、ツツジ。
開花を前に、つぼみが静かに膨らみ始めています。
5中旬から6月上旬には、ツツジが咲き誇り
山全体が燃えるような「朱」に染まります。
山頂には奥州藤原氏との深いゆかりを伝える
貴重な遺構として11基の経塚もある 興味深い山です。
こちらは、眺望図。
田束山は
住所:宮城県本吉郡南三陸町歌津樋の口150にあって
道路も広くて、楽~に山頂まで車で行けます。
ところで、山頂までの道沿いに咲き残る桜の木に、
野鳥ならぬ 野「蝶」を見つけました。
図鑑には、
平地から山地の日なたと日陰が混じるような雑木林周辺、
木の多い都市公園や市街地に生息、と記されています。
濃紺の地色に明るい青の縦じまが入った
おしゃれな蝶で、桜の花とのコントラストも相まって
きれい♪でしょ?
夏にはクヌギなどの樹液や桃などの落果に、
秋には
熟して鳥などについばまれた柿などを吸いに来るのだとか。
秋の幼虫は群れて見られるそうですが
成虫はどの季節にも単独で見かけることが多く、
個体数は多くない、というのですから、
きっと「貴重」な存在なのでしょう。
「蝶」だけに!!(寒)
一方こちらは、ヤマキマダラヒカゲ、
と思われます。やはり、ネット上の図鑑を確認してみました
成虫は5-6月 (春型) と8-9月 (夏型) の年2回、
北海道などの寒冷地では6-7月の年1回出現。
日陰を好み、樹液や腐果などに集まり、
山道を歩いている人間の汗に寄ってくることもあるけれど、
花にはあまり寄り付かない、とのこと。
フムフム、「日陰を好む」ので
ヤマキマダラヒカゲ、なのかな?
「花には あまり寄り付かない」という割には、
田束山のヤマキマダラヒカゲは
ご覧のように桜の花で蜜を吸っていました。
ジャノメチョウ類としては飛翔力が高く、
活発に素早く飛び回る種類なのだそうです。
そういえば、山頂付近の駐車場には、長い柄の付いた
昆虫の捕獲網を手にしたご夫婦をお見かけしました。
蝶を採りに来ていらっしゃったのでしょうね。恐らく。
この日
頭上遥か高い樹上から響き渡るアカゲラのドラミングは、
深山の風情を演出していました。
深く豊かな自然と絶景を持つ田束山。
ツツジが山頂一面を「朱く」染めるのももう直ぐ。
咲き誇るツツジを愛でるのに長い山道を「登る」こともなく
車を降りたらもう目の前は一面のツツジ♪という具合に
ちょっとした散策気分で気軽に楽しめるのが田束山です。
5月に入ったら皆さんも、是非 南三陸町にいらっしゃって
田束山(たつがねさん)のツツジ見物を楽しんでみて下さい。
そのあとは、当館 南三陸ホテル観洋にお泊り頂くのも、
日帰り温泉をお楽しみ頂くのも またよろしいかと。
スタッフ一同 楽しみにお待ちしております。