一週間ぶりのご無沙汰です BlueBirder*Sです。

ホテル観洋前の桜は 光の春を華やかに演出しています。

仙台の30日の開花から遅れること5日程で開花、

駆け足で桜前線は北上して来たようですね。

花冷えの中、今はもう ほとんど満開になっています。

 

さて、男子寮から観洋まで歩いて5分のごく短い道のり

道路脇の雑木林では 寒さが和らいできたせいでしょうか

このところにわかに動きが活発になったのが

このちっちゃなキツツキ。

小さいキツツキなので

そのまま「小啄木鳥」と書いて「コゲラ」です。

大きさはスズメほどで 15㎝くらい。

日本国内に生息するキツツキの中では最小です。

頭の大きさの割に体が小さい「幼児体型」ですから

見た目 愛らしい印象があります。

黒と白の縞模様が コゲラの特徴ですが、

実はこの縞模様、羽の黒い「斑点」が並んで

縞に見えているのだそうです。

よ~く見てみれば・・・、ええ 確かに。

これには 気が付きませんでした。

天然林から雑木林や公園の樹木など、

木立のある場所ならば普通に観察されます。

本来は平地から山地の林に生息していますが、

近年は都市の近郊にも定着していて、

市街地に近い街路樹や人家の庭木、

公園の樹木などでもよく見られます。

つがいや家族でいっしょにいることが多く、

鳴き声はお互いの確認をするための

「ギー、ギー」という声。

なわばりの主張や、遠方への自分の位置の伝達、

巣立ったヒナが親鳥に給餌をねだるときなどには、

「キッキッキ」という強い声を放ちます。

嘴で木を強く連続して叩いて音を出すのはキツツキの特徴。

これはドラミングと言って、

餌をとる為のキツツキ特有の行動です。

ただドラミング音は、アカゲラなどの大型のキツツキに比べ

小さく短いようですね。

こちら↑が、南三陸のアカゲラ。体長24㎝。

アカゲラに比べたら体はずっと小さく

どちらかと言えば地味な色をしているコゲラですが、

何と20 haほどの広いなわばりを持っていて、

一度繁殖を始めると同じ場所に生息し続けます。

主に昆虫などの節足動物を捕食し、木の実を食べることも。

樹皮につかまり、縦横にこまかく移動しながら、

表面からつまみとったり、つついて小さい穴を開け、

長い舌を隙間や昆虫の掘った穴に差し入れて食べています。

繁殖に向けて 動きが更に活発になっていくことでしょう。

 

東日本大震災から8年目の春、

とは言え 町の復興は まだこれから。

いよいよ活発になる野鳥の動きほどに

一日も早く活気が戻ってくれればなぁ

そんな風に願うばかりの南三陸町でも、

春は ゆ~っくり だんだんと 温んできます。

 

△コゲラ 逆光と曇り空の芳しくない条件下

逆光補正の不鮮明画像で失礼致しました。