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11月23日(水)に開催された「三陸被災地語り部座談会」。
被災各地の語り部の方々、そして全国各地から多くの方々にお集まり頂きました。
この度の座談会は、2017年1月29日に予定されている「東北被災地語り部フォーラム2017」開催に向けての集まりと言うことで、現状から未来を見据えた様々な意見が交わされました。

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「これから語り継ぐ為には何が必要か」という座談会のテーマに向けて、はじめに被災各地の現状報告が行われました。

語り部の方は陸前高田、大船渡、気仙沼、本吉、南三陸町、石巻、女川から参加され、それぞれの代表が5分間程で現状を踏まえた今後の課題の提起をされました。

地域の町づくりの方針や、震災遺構の有無、復興の進捗状況など、各地域によって様々な課題があります。
7地域の語り部の話を比較しながら聞くことができる貴重な機会とあって、参加者の皆様はそれぞれ熱心に耳を傾けていました。

「これから語り継ぐためには」、被災地の現状を知ってもらい、様々な視点から考えていく必要があります。
そこで今回の座談会では、一般の方の意見を積極的に聴くために、語り部の話を踏まえて、参加者の皆様に疑問や提案を投げかけて頂く時間を設けました。

用意されたのは4色のポストイットと、大きな4つの区分。
赤いポストイットは「悩み・課題」、青「願い・希望」、黄「気になること」、緑「フリーワード」と分けて、テーマ毎に自由に意見を描いて頂きました。

「震災遺構」、「語り部の後継者問題」、「国際性」、「継続性」など、様々な視点から提案や疑問点が提示され、1月29日のフォーラムに向けて、同じビジョンや課題を共有することができました。

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最後に、今年3月に行われたシンポジウムでも講演をして下さいました結城登美雄先生より、アドバイザーとして全体統括のお言葉を頂きました。

震災から6年目を迎えようとしている今、求められている被災地の支援策とは何か。結城先生の民俗研究家としての視点から、東北地方の農漁村の再興のために必要なことはなにか、考えさせられる話でした。

この度の座談会では、同じ東日本大震災を経験した語り部の各地域からの経験・考えを一度に聞ける場とあって、話しを聞いて知るだけでなく、地域差を比較しても新たな問題点や課題を知ることもできました。
メディアからの情報だけでは復興の地域格差や課題などは報道されず、また現地に立ち寄っても外部からの目線ではわかりにくいこと、訊きにくいことも、様々な地域の現状を聞いて比較することでより課題が浮き彫りになったように感じました。
特に行政の動きや考え方などは、復興の進捗に大きな影響を与えていると感じられ、それは現地の語り部の口から聞かなければ知ることができないことでした。
参加者だけでなく語り部にとっても、他地域の現状を一堂に会して聞いて話し合うことは重要な場だと考えられます。
今回の座談会を経て、1月のフォーラムでは地域間での連携や自地域ですでに取り組んでいることを他地域に提案するなど、語り部活動が次の段階に進むためのより具体的な内容が話し合われればと思います。

「三陸被災地語り部座談会」に参加された皆様に、心より感謝申し上げます。
2017年1月29日開催「東北被災地語り部フォーラム2017」に向けて、今後も課題の整理と提案に努めて参ります。
今後ともご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

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それではまたお会いしましょう! トーマスでした(*´∀`*)


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